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第28章 1カ月後

王女が短期留学と称してやってきてから、1か月が過ぎた。

「なあ」

今日は、皇女と一緒に金内の家に来ている。

目の前には、王女と金内が、仲良く座って勉強をしていた。

「どうしたの」

王女が俺に聞き返す。

「会議ってどうなったんだ」

「まだお休みみたいね。少なくても3箇所で外壁が破れて、4000以上の部屋が半壊以上の損傷で、セキュリティもろくでもないものだったからそれも総入れ替えだしね。少なく見積もっても平均で1年はかかるんじゃないかな」

王女が指折り数えて、ゆっくりと確認するように言った。

「それに、死者も弔う必要があるし」

言ったのは皇女だ。

ここにいる4人は親友とも言える間柄になっているから、公的な場にいないかぎりは、タメ口で会話をしている。

「なら、まだまだかかりそうだなぁ……」

俺がのんびりというと、ドアがノックされて、金内のお母さんが入ってきた。

「お友達だと言ってる人らが来てるんだけど、追い払う?」

「誰かな…」

小母さんに金内が言うと、2階の窓から玄関を見た。

そこには、男が3人立っていた。

金内の横に王女がたって、同じように下を見ている。

「魔法掛けてるわね」

それから、王女は人差し指を彼らに向けて、告げた。

「"姿を見せよ。我々のみに"」

そこにいたのは、キアたちだった。

「お懐かしゅうございます、王女殿下」

「いいから、あがっておいで」

小母さんが、その姿を見ながら、なんにも言わずに、家の中へと上げる。

「おじゃまします」

遠くで声が聞こえた。

それは紛れもなく、キアたちの声だった。

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