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第15章 王宮への突入

王宮のそばまでは易々と行けたが、それからが難しかった。

「私達はどうやって中に入るの?」

今、向こう側から発砲されているため、物陰に隠れて様子を伺っている。

「他の人達が陽動作戦を行ってくれるわ。それと同時に進撃するわよ」

王女が俺達に説明をした。

「まず、ここからみえている正面入口に行く。そこを突破するとすぐに右に曲がるわ。そこに小さな部屋があるの。本当は衛視がいる部屋なんだけど、今はだれもいないはず。そこを制圧して足がかりにするわ。そこまで行けば、外部に居る仲間に連絡をして、中にはいってもらうわ。それからのことはそこで話すことにするね」

金内がうんうん頷きながら聞いていた。

「その陽動作戦は何時始まるの?」

「もう少しで」

金内が王女に聞くと、それだけ言った。


「始まるよ」

5分ほど誰ひとりとして話さない時間が過ぎると、王女が空を見上げながら言った。

ヘリが俺達がいるところの反対側へ向かって勢い良く飛んでいくのが見えた。

その直後、地震のような揺れが地面を伝わってきた。

「行くよ!」

隠れているところから一瞬で飛び出した。

「"我と伴に往く者、何者にも傷つかず、向かい来る敵を皆倒す"」

王女が杖で俺達全員を指さしてから早口で言った。

「入り口を突破するよ!」

金内が本気モード全開の目をしながら王女に叫んだ。

敵兵2名が俺達に気づくよりも先に、金内が寸分狂わず頸動脈を量子ビームで切り取った。

「門番を倒した。次、中へ入ります」

誰に向かって叫んでいるのかわからないが、金内が言った途端に中から人が3人ほどのグループで飛び出してきた。

王女が金内に命令する。

「彼らは仲間だ、作戦を優先しろ」

一瞬悩んだ金内だったが、すぐに作戦の通りに建物の中に入っていく。

「後ろ頼んだ」

王女が俺に言うと、金内に続いて中へ入った。

先程のグループは全力疾走で王宮から離れていく。

「行くよ」

皇女に俺が言うと、銃で周囲を警戒しながら王宮の中へ入った。


入るとバリケードがあったが、右にある小さな部屋へ行く分にはじゃまにならないようにどかされていた。

「先輩、こっちこっち」

その部屋の中から、ひらひらと手が俺たちを呼んだ。

「あっち」

皇女に合図をすると、コクンと頷いて一緒に部屋へ入った。


「来たわね」

部屋に入ると王女と金内が迎えてくれる。

「ここからの作戦は?」

皇女が真っ先に聞いた。

「ここは王宮の1階です。ここから敵をかたっぱしから排除します。敵の主将が何処に居るのか分かっていないので、その捜索も兼ねます」

「なるほど、分かったわ」

「では、そのように」

王女が結ぶと、銃を構えて金内が言った。

「じゃ、行くよ。用意は?」

全員、何時でも行けるように準備は終わっていた。

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