好きな本と読了
頭を殴られた気がした
世界がチカチカ光って見えた
手が静かに震えた
にこにこにこにこ
笑みは絶えなかった
☆
暇だったから
姉の本棚から適当に抜き取った
「に」から始まる作家の小説
奇抜な表紙と
ワクワクを感じさせる文字の並び
見ているだけで楽しさを感じさせる小説だった
☆
一行目を読むと
全身に雷が落ちたような気がした
びりびりびりびり
こんな小説読んだことない
こんな世界知らない
初めての感覚に心躍った
☆
現実離れした世界に
私はすぐに引き込まれた
個性豊かなキャラクターたちと
手を取って遊んだ
たくさんのことを言い合って笑った
˗ˏˋ ☆ ˎˊ˗
小説は終わった
いとも容易く終わってしまった
読み終わった後に感じるのは
底のない虚無感だった
˗ˏˋ ☆ ˎˊ˗
置いてかれてしまった
彼らの世界から追い出されてしまった
彼らから突き放された気分だった
あんなに優しい温もりが
もう手の中には残っていない
☆
そんな気分を吹っ切るべく
また取った小説
「な」から始まる作家の小説
また誘われて行く
また酔っていく
小説の中は相変わらず賑やかだった
☆
共に生きる
活字の中で活きる個性豊かなキャラクターたちと
私たちは共に生きていた
だけど物語が終わると
私だけが変哲のない平凡な日常に
引き戻されてしまうのだ
☆
それが悲しくて
それが面白くて
それが寂しくて
私は読書をやめられない
共に活きることをやめられない
読み終わらないでずっと物語に浸かっていたいのに、最後が知りたい。このジレンマ(´இωஇ`)




