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ぼうけんしゃになったよ

1日銃を練習して、当たる当たらないはともかく、まともに撃てるようになりました(銃に慣れただけともいう)。片手でも撃てるよ。これからも練習していったら上手くなるよね?きっと。音は暗闇先生で掻き消してもらって、食糧は召喚しました。気になってる人たちいたよね?独り言多すぎでは?1人でいるのが長い弊害だな。森を出ようか。


目の前に狼みたいなやつがいる。明らかに狼ではないんだけど。狼ってツノ生えてないよね?ふーんボーンウルフっていうんだ。鑑定眼は便利だね。なんかめっちゃ睨まれてるんだけど。すごい勢いでこっちに走ってくるんだけど。めっちゃハアハア言ってるんだけど。

あ、射程範囲だ。【金縛り】

止まったね。銃で撃ち殺すか?

【即死】か?即死の方がしんどくないよね。うん

【即死】


結果から言おう。完全犯罪だ。これは。残るはずの死体が塵になりました。ひどい。おぞましい。これはもう二度と使わない。封印。【吸収】使ってみようかな。次から。


やったー!森を出たぞ!一面の草原、遠くに見える街を囲む壁。陽は高く昇っている。感じたことのない高揚感に包まれた。ここから俺の冒険が始まるんだ。


あれから三体のボーンウルフに出会って、【金縛り】【悪夢】【吸収】でじわじわ殺しました。めっちゃうなされてました。最初の時からだけど生き物殺すのに忌避感なさすぎだろ俺。自分が一番怖えよ。まあでも、どれからも殺意は向けられたし、降伏勧告なんて理解できないだろうから仕方ない。無傷で3体アイテムボックスに入ってます。分解してみると、魔石とか毛皮とかツノとか牙に分解されました。アイテムボックスしゅごい。やっぱり魔石とかあるんだ。魔石はガラス質の紫色の石で綺麗だった。この世界のプロポーズは自分の狩ってきた一番強いやつの魔石を使った指輪でするんだろうか?しないなこの疑問の意味がわからん。


街を目指そう。あの距離は歩いて6時間ぐらいかかりそうだな。日が暮れる絶対。


というわけで明るいうちに門番がいるところまで到着!どうしてかって?車を召喚したんだよ。運転免許持ってないけど、ここじゃ引っかからないよね?

車の中に免許証とかティッシュとかぬいぐるみとか入ってたけど、俺は悪くないよね?窃盗には入らないよね?送り返せないし、謝れないんだけど。考えても仕方ないか。門番に話しかけよう。

「入れてください。」

「おい身分証を出せ」

「はい」

「これはなんだ!ふざけてるのか!」

チッさっきの免許証じゃ無理だったか。

「すみません身分証は紛失してしまって」

「そうか、しかしそのカード不思議な材質だな。いやいかん。身分証は冒険者ギルドで発行してもらえるぞ。身分証がないから。通行料銀貨3枚貰うぞ。」

「はい」

はい無駄な出費〜昔ならキレてたねきっと。今は、餓死する危険がゼロなので、全く気にしなーい。これがお・と・な・の・よ・ゆ・う♡

もうほんと一人でボケてて虚しくなる。高校卒業後の独り身大学時代に培った力だよ。

「すみませんが冒険者ギルドってどこですか?」

「門入ったらわかるよ。でかい建物さ。」

「ありがとうございます。」


―――――――――――――

冒険者ギルドにて

「先輩彼氏できましたか〜(笑)先輩ってもう25ですよねぇ。結婚適齢期過ぎちゃってますよ。先輩綺麗なんですから。すぐ結婚できると思うんですけど、理想高すぎるんじゃないですか?」

「そんなに高くないわよ。もう!私より賢くて、身長が高くて、それなりかっこよくて、粗野じゃない人が理想なの。」

「それめちゃくちゃ理想高くないですか?先輩の出会いのだいたいが冒険者で、冒険者になんてなるやつにまともな教養があるわけないし、大体の冒険者が粗野じゃないですか?先輩の理想に叶う冒険者なんてA級とかS級になっちゃうんですけど。理想落とせばいいんですよ。先輩。冒険者は粗野ですけどお金は持ってるんですから。」

「お金じゃないの。はあ〜良いわね。あなたは若くて、可愛くて。」

「良いでしょう?先輩。笑顔振りまくだけで奢ってもらったりプレゼントもらったり。」

「羨ましい。私は人に好かれないから。あなたが受付やってる時と私じゃ明らかに反応が違うもの。というかあなたいつか刺されるわよ。」

「大丈夫です!他の男に守ってもらうんで!いや先輩が冷たい態度で受付してるからですよ。」

「仕事はきっちりして、必要最低限のことしか言わないようにしてるし。笑ったりして相手が怒ったりするのが嫌なの。」

「先輩絶対結婚とかできませんね。」

「むぅー」

ガタン

「誰か来たわね。私が対応するわ。」

「先輩お願いしまーす」

カウンターには17から18ぐらいに見える長身の黒髪黒目で異国風の顔立ちをした青年がいた。

―――――――――――――


ギルドってここか入ろう。

人いないなあ。まあいいかカウンターに行こう。

ここであのスキルを使う!

日本人必須スキル【微笑】学校からの帰りに近所の人に学校からの帰りか聞かれた後に聞かれる学校は元気にやっているかという質問のために生み出したスキルそれが【微笑】

この質問はだいたい元気にやっているみたいな回答でいいのだが。学校での生活が生存競争とか、悪意の塊すぎて元気にやっているって答えるだけでも後ろめたい気持ちになるので、自分に渦巻く悪意や罪を全て微笑の奥に封じてどこからどう見ても好青年に見えるようになりすますスキル。このスキルで自分自身も騙すのだ。必須ではないだろって?俺には必須だったんだよ。

「あの〜身分証を発行したいのですが。」

「文字は読める?」

綺麗なお姉さんですなあ。

「ええはい。」

「ここに必要なこと記入してくれる?」

ちょっと冷たいな。チップないからですかね?すまんな。

これはまあ丁寧に書くのが無難か。

ええーと名前か現地語で

クジョーユーキっと。

年齢か21 性別男 出身地?

どうしようかな?

アメリカガッシューコクと

日本でいいだろって?書いたんだから仕方ないだろ。

よしおわり

「銀貨一枚いただける?」

「はい」

「じゃあカード渡して。」

「私冒険者登録もしたいんですけど。できますかね?」

(ほゎー)

「あの〜」

「は、はいええーとできます。できます。この身分証があればできます。登録の前に冒険者について説明しますね。」

「冒険者にはSからFの階級があって、今日登録されたらFからになりますね。依頼を5つ連続で達成し続けると昇格し、3回失敗すると降格します。依頼書にも階級があって原則自分の階級の一個上までしか受けられません。大体の依頼には違約金があって、失敗するとお金を払わなくてはいけなくなるので気をつけてください。魔物にもランクがあって、ランクが上がるごとに危険度が増すので、そこの、魔物ランク表で、出会った時の対処法と弱点をお確認ください。素材の換金もここでできます。」

「ありがとうございます。冒険者になります。最後にお名前聞かせてもらってもいいですか?」

「え?えーとセレンです。こ、これが冒険者カードと身分証になります。またのお越しをお待ちしております。」

セレンさんね。なんか動揺してる?今日は宿取って寝よ

「はい!ありがとうございました。」

―――――――――――――

「先輩らしくないですね。慌てちゃって。身長が高くてかっこよくて教養があって粗野じゃない人が現れちゃったからですか?」

「そ、そんなんじゃない...わよ。字が綺麗だったの。あなたより綺麗よ。随分書き慣れてる人の字。」

「先輩明らかにあれは運命の出会いみたいな感じの雰囲気出てましたよ。何回もやってきた冒険者の説明は心を無にしてできるから乗り切ってましたけど。他のところは隠せてませんでしたよ。でも、先輩あの人はやめておいた方がいいと思いますよ。なんか嘘っぽい。私と同じ匂いがします。」

「そんなことない。そんなことないってば。もう」

「先輩あの人の字見せてくださいよ」

「ちょっちょっと」

「へえ〜ほんと綺麗ですね。アメリカガッシューコクってどこなんだろう。」

「私も知らないところ。こ、今度聞いてみようかな。」

(頬を染めながら声を萎ませながら言うって、もうあからさますぎませんか?先輩。こりゃだめだ)

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