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てんせいするみたい

初投稿になります。よろしくお願いします。

目が覚めた。ここはどこだろう。真っ白な空間だ。俺は…まあ死んだんだろうな。なんで死んだだっけ、覚えてないな。さてどうしようか。うーん現世に未練とかないし、意識がある理由が分からん。


 思えば、現世は楽しくなかったなぁ。俺の人生は高校時代に終わったんだ。大学なんて友達もいなかったし、高校時代を何倍にも薄めたような思い出しかない。高校時代はとてつもない生存競争を繰り広げていた。強者に擦り寄って、強者を笑わせて友達にしてもらえる道化になった。そんな俺だって、正義があった。クラスには徒党を組んで、人を馬鹿にして笑い物にする腐った奴らがいた。俺はそいつらがすごく不快だった。だから俺はそいつらに強者を盾に、食いついてよく口論していた。わざと相手の神経を逆撫でるような陰湿な言い方をして。うん正義なんかじゃないなこれ。


俺は自分自身を自己保身と嫌いなものを叩き潰す自分勝手さと人を苛立たせる性格の悪さを煮詰めて固めたような存在だと思っている。まあ人を苛立たせるっていうのは、意図してない時もあるんだよなぁ。

ちくしょう。


 「九条君はすごい性格悪いけど、ユーモアだけでカバーしてるよね。」って言わせたのは伊達ではない。自他共に認める性格の悪さなのだ!


うーん死んでしまったからか、自分語りに耽ってしまった。本当にどうしよう。ここで何したらいいん?ホンマに。おっと関西が出てしまった。

ん?ぼんやりしたものが近づいてくる。目の前までくる。


「私女神なんです。」

「そうなんですか。へえ」

ぼんやりしたものが喋った!?意味わからんこと言ってるし!ってまあなんとなくわかる。今の日本で人気なジャンルのアレだなこれ。

「ええ!貴方に頼みたいことがあるんです!」

「はい。承りました。」

素直に言うこと聞こ。

「あの〜驚かないんですね。」

「ぼくの売りは冷瀬沈着なんで!(キリッ)」

ジョークは忘れない。

「は、はあ。」

引かれた。たぶん。

「いや、それより私が頼みたいことというのは、私の封印を解いてもらうことなんです。悪い邪神に、体をバラバラにされて、封印されてしまったのです。」

「貴方には好きな能力をひとつ差し上げますので、私の封印されてる世界へ降り立って、どうか封印を解いていただけないでしょうか。」

「僕の欲しい能力は思い描く地球の物を召喚する能力です。できますか?」

「それでいいですか?(私得意じゃないかもそれ。仕方…ないか。)」

「はい!もらうからにはできる限りの努力はします。」

これでほとんどの異世界での困りごとは解決だな。


「私の封印の媒介になっているものは、世界に散り散りになっていると思います。ひとつだけ場所を知っているので、メモを渡しておきますね。」

「後、その能力だけでは心もとないので、ステータスといくつかのスキルと魔法。魔法は貴方の魔法適正の高い魔法しか渡せないと思いますが。でも私のとっておきの魔法は渡しておきます。」


「ありがとうございます!ですがもし僕が封印を解けないということになる可能性があると思うんですけど。女神様的に大丈夫なんでしょうか。」

色々してもらいすぎて思わず聞いてしまった。


「大丈夫です。貴方のことを信じていますから。」

お、重い大丈夫だろうか。


「ステータスと念じてもらえれば自分のステータスを見れるようになっていますので、あちらでご確認ください。魔法もスキルもステータスから使用できます。もちろん現地の人のように詠唱して体内の魔力を感じて魔法を使用することもできますよ。」

なるほどゲームみたいな感じでできるんだなよし。


「そろそろ私の世界に送ります。このお話受けてくださり本当にありがとうございます。私の件はいくら()()()()()()()()いいので無理はなさらないでください。」


「送ってください。必ず封印は解きます。わがままを聞いてくださりありがとうございました。」

意識を徐々に失っていった。

―――――――――――――

送った後

「封印されて8000年やっと見つけた封印を解いてくれる存在運命を感じたからか、力のほとんどを使ってしまった。あの男はちゃんとやるかな?やらないってことはないと思うけど…。これでやっと…」

女神は口を歪めた。

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