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第28話 コーヒーを飲んだら意識が……

「はぁー……生徒会かぁ」

 

 風呂から上がった私は今日言われた生徒会の件について考えていた。


 天慶学院生徒会、天慶学院でもトップクラスの能力や頭脳を持つ者だけが入ることを許されるというエリートの集まり。


 天慶学院の生徒会は常に忙しく、とても大変な仕事だが、それでも生徒会には入りたがるものは多い。それは100パーセント社会での成功が約束されるからだ。


 そんなとんでもない役に私が選ばれたのだ。罠なんじゃないかと疑いたくもなる。


 だが生徒会長直々の勧誘、断れば不況を買うかもしれない。


「ほんと、どうしようかな……。」


 そんなふうに私が悩んでいると後方で扉が開く音がした。


「優菜様、お風呂いただきました。」


「あ、エリナ__!?」


 音がした方へと振り向くとそこにはお風呂から上がってバスタオルに身を包んだエリナが立っていた。


 私は急いで顔を逸らし、必死にポーカーフェイスを保つ。


「優菜様、どうかされましたか?」


「え、あっいや! ちょっと生徒会の件で悩んでてさ」


「ああ、その件ですか……私も考えていました。」


「そう、だから話し合いをしたいんだけど……とりあえず……服、着てきてくれる?」


「……申し訳ありません、お見苦しい姿を見せてしまいました。」


 いや全然見苦しくなんかないけど……なんならいつまでも見ていたいけど! 


 私は何処か惜しい気持ちを抱えながらエリナが着替えにいくのを見送った。



 ◇



「お待たせしました、優菜様。」


「……」


 10分後、エリナは随分とセクシーなパジャマでやってきた。そのパジャマは薄く、エリナの下着がバッチリ見えてしまっていた。


 しかもその下着がいわゆる勝負下着と呼ばれてあるものに酷似している。


(なんか……そういう行為前みたいな服装だけど……)


 そんなことを思ったが私は動揺することなくエリナに声をかける。


「うん、すごく似合ってるよエリナ。」


「ふふ、ありがとうございます!」


 相変わらずこの子の笑顔はとても可愛い。本当にお嫁さんになってもらいたいぐらいに……


 私は雑念を振り払うように深呼吸をし、本題を告げる。


「単刀直入に聞く。今回の生徒会勧誘エリナはどうすべきだと思う?」


「私としては受けるべきだと思います。」


 エリナはなんの躊躇いもなく答えを告げた。


 え、やっぱり即答かぁー。秦弥もそうだけどやっぱりメリットがでかいってことなのかな?


 だけどやっぱり私は生徒会なんて向いてないしなー……。


 そう悩んでいると私の手に優しくエリナが

手を重ねた。


「ですが……これはあくまで私の意見であってどうすべきかは優菜様が決めるべきです。御安心下さい、私はどんな決定でも貴方様に付き従います。」


「エリナ……」


 ああ、私はなんていい付き人と出会ったんだろう。こんなにも可愛くて、こんなにも頼りになるなんて__


 私は何か自分の中で悩みが吹っ切れたことを感じ、答えを決めた。


「よし……私、やってみるよ。生徒会で頑張ってみる。」


「優菜様ならそう仰ると思っていました。ならば私も生徒会に入るとしましょう。」


「ありがとう、エリナ。」


 この子がいれば私はなんだってできる。生徒会くらいやってやる!


 そう心の中で宣言していると、いつの間にか席を立っていたエリナがコーヒーを私の前に置いた。


「どうぞ、優菜様。私が調合したオリジナルブランドです。とてもスッキリしますよ。」


「ありがと、う〜んいい香りね。いただきまーす。」


 私はエリナから受け取ったコーヒーを一口飲んだ。


 苦い中にもほんのりとした甘みが疲れた脳によく沁みる。


「どうですか?」


「うん、すごく美味し__あれ?」


 なんだか急激に眠気が……だめだもう耐えられない。


 私はそのままソファに寝そべり深い眠りについた。







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