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第27話 生徒会勧誘


「うーんようやく終わったー!」


「お疲れ様でした優菜様。」


「お疲れ、優菜。立派だったぞ」


「お疲れ様です。鳳条さま。」

 

「みんなもお疲れー」


 会議は難なく進行し30分程度で終わった。これもあの天ヶ瀬会長が有能なお陰なのだろう。流石は生徒会だ。


 この学園の生徒会といえばエリートの集まりのような集団で生徒会に入れば将来は保証されたも同然らしい。


(まぁ生徒会なんて私には無縁だけど)


「さて、帰ろっかエリナ。」


「畏まりました優菜様。」


「ん? もう帰るのか? ならこれを渡しておく。」


 そう言って秦弥は一枚の紙を差し出した。


 受け取って中身を見てみるとそこにはトークアプリのIDが二つ書かれていた。


「俺と優里のIDだ。登録しておいてくれ」


「ん、ありがと。 じゃあね」


 秦弥達に別れを告げ今度こそ帰ろうと出口に向かって歩き出そうとした時。


「鳳条くんちょっと待ってくれるかい?」


 声のした方向に振り向くと天慶学院の生徒会長、天ヶ瀬優斗がいた。


「ごめんね、呼び止めてしまって君達に話したいことがあってさ。」


「私達にですか?」


「ああ、あと城ヶ崎くん達も聴いてほしい」


「俺たちもか」


「ああ、極めて重要な話だ。ここでは話しずらい。生徒会室まで来てもらえるか?」


 私たちは頷き生徒会室へと向かった。





「さあ、そこに座ってくれ。今紅茶を淹れよう。」


 天ヶ瀬会長に案内され私たちはソファに腰をかけた。


 生徒会室は思ったより広くて豪華だった。流石名門私立高校といったところだろう。壁には絵画やトロフィーなどが並べられていてとても華やかな部屋だ。


 やがて紅茶とお茶菓子を手にした会長と副会長がやってきた。


 そしてそれぞれの前にティーカップを置かれた。


「さて、これで話の準備は整った。早速話すとしよう。」


 会長は紅茶を一飲みすると満を辞して本題を切り出した。



「君達、生徒会に入ってくれないかい?」



 突然の勧誘に私は状況が理解できなくなった。


 とりあえず紅茶を一飲みした。


 茶葉ののいい香りが思考を整え、体にリラックス効果をもたらした。


 私は無言で状況を整理していると申し訳なさそうに会長が言ってきた。


「ああ、すまない。急に言われても困るよね。説明しよう。まず私達生徒会が二人しかいないことは知っているね?」


「はい、とても大変なんだとか」


「そうなんだよ私と橘くんではかなり苦しくてね。そこで君たちに生徒会に入ってもらえればいいなと思ったんだ。」


 確かに天慶学院の生徒会を二人で回すのはかなり難しいだろう。むしろ何故今まで二人で回せていたのか不思議なくらいだがそれは二人の優秀さゆえだろう。


 だが何故私たちが選ばれたんだろう?


「なんで私たちなんですか?」


「僕はこれでも人を見る目はある方でね。君達は僕が見てきた中でも群を抜いて格がある。もちろん君達が鳳条グループと城ヶ崎グループの令嬢と御曹司だと言うことも関係ないわけじゃないが、君達自身の能力を買ってのスカウトだよ。」


「うーんでもーー」

 

「いいですよ、俺は入ります。」


 私が悩んでいると秦弥がはっきりとそう口にした。


「いいのかい? そんなに即決してしまって」


「断る理由がありません。せっかく生徒会長直々に誘われたのですから役に立って見せますよ」


「おおそれは頼もしい。では椎名くんもそれでいいかい?」


「はい、秦弥様が入られるのであれば」


「わかった。後で同意の書類を書いてくれ。

鳳条くんはまだ悩んでいるようだね。」


「すみません」


「いやいい焦らずゆっくりでいいから考えてみてくれ。とりあえず今日は解散しよう。また後日答えを聞かせてくれ。」


「はいわかりました。」


 私はそう答えエリナと共に生徒会室を後にした。

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