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第25話 城ヶ崎グループの御曹司


 翌日


「はぁー……」


 優菜は机に突っ伏し大きいため息をした。


「あら、どうしたのよ? そんなに行くのが嫌なの?」


「そりゃそうだよ! なんで私が生徒会との打ち合わせなんかに……」


「まぁまぁそんな弱気なこと言ってないで、頑張りなさい。私達も応援するから。ね、里奈?」

 

 そういい玲奈が隣で寝ていた里奈の肩を軽く揺する。


 すると里奈がゆっくりと机から起き上がった。


 まだ意識が朦朧としているのかとろんととろけたような瞳をしている。いつも感情のない目をしている里奈がこんな可愛い顔をするなんて優菜には意外だった。


 そして、まだ眠そうだが頑張って声を振り絞ってくれた。


「ゆうなさまーがんばってー」


「うう……、ありがとう里奈ー!」


 その可愛さに優菜は思わずギュッと抱きついた。


 無抵抗にされるがままに抱かれる里奈はふたたび目を閉じ、こくこくと眠り始めた。


「あ、また寝ちゃった……ほんとかわいいなぁ……」


 こんな妹が欲しかったと思いつつ里奈の頭を撫でていると玲奈が何やら青ざめた表情をしていた。


「ん? どうしたの?」


「ゆ、優菜! 後ろ後ろ!」


「後ろ?」


 そう言われ、優菜は振り向きそして青ざめた。何故なら背後にとんでもなく冷たい目でこちらを見つめるエリナが立っていたのだ。


 その水色の瞳は普段から冷たいが、今はまるで浮気現場を目撃した妻のように身が凍えるようなそんな目つきである。


 優菜は急いで寝ている里奈を玲奈に託し、エリナの方に向き直った。


「エ、エリナ……ど、どうしたの?」


「……そろそろ会議のお時間ですので……いきましょう」

これ

「あっはい……」


 優菜は半ば強制的にその場を後にした。



  ◇



「おおー、いっぱいいるねー!」


 会議室の中には大勢の人が会議が始まるのを待っている人たちが大勢いた。そのうちの何名かは有名企業や、権力者の子息なんかがいる。それほど重要な場だということだろう。


 そんことを思いながら観察していると、一人の男がこちらに近づいてくる。


「おお、これはこれは鳳条グループの御息女であられる鳳条優菜様ではありませんか!」


「はいそうですけど……」


 答えると男はキラキラと目を輝かせた。


「やはりそうですか! おっと失礼私は武藤拓哉と申しますどうかおみしりおきを」


「はぁ……それでどういったご用件でしょうか?」


 そう聞くと男は作ったような気持ち悪い笑顔で言った。


「今まで生きてきた中でこんなにも美しい方には初めてお会いしました。 ですのでどうか私と付き合ってください!」


 いきなりの告白にその場にいた全員が黙り込んだ。


 普通こんなところで告白するか? と思いつつ、答えを告げる。


「申し訳ありませんがお断りしまー___」


 断ろうと、したところ拓哉と名乗った男がいきなり肩をがっしり掴んできた。


「え、ちょ!」


「僕の何がダメなんですか! 」


 こいつ逆になんでさっきの告白で成功すると思ったんだよと思いつつもあることが心配で隣をチラッと見るすると、案の定今にも人を殺しそうな目で男を見つめながら蹴りのモーションに入っているエリナがいた。


(まずい……こんな所で騒動を起こせば絶対に面倒なことになる。 だけどこいつぜんぜん離れないしどうしたら___)


 と悩んでいると一人の声が響いた。


「おいおい、レディーにつかみかかるとは……お前はそれでも男か?」


 声の聞こえた方に振り向くと、黒髪短髪に筋肉質のイケメンが立っていた。


「き、君は何者なんだ!」


「そんなことはどうでもいい……今は君の行動について話しているのだよ。わかるかな? 少年」


 黒髪のイケメンはまるで子供を相手にするように武藤を追い込んでいく。


 その淡々と語る様子は見ていてこっちまで怖くなった。


「君はこんなところで彼女に告白し、その上肩を掴むという愚行に及んだ。 やれやれどうせ彼女の家柄目当てで近づいたのだろうがもうちょっと上手くやっと方がいいぞ」


「ぼ、ぼくは__」


「もうこれ以上みっともなく言い訳を述べるのはやめておけ、あとは教員にでも話すが良い。」


 すると、誰かが呼んだのか教員が来て彼をどこかに連れていった。


 一瞬の出来事に、困惑していると黒髪の男が話しかけてきた。


「災難だったな、鳳条の娘よ。 ああいう輩は相手にしない方がいいぞ」


「あ、あなたは__」


「ん? ああ、そういえば名乗ってなかったな、俺は日本五大グループが一つ城ヶ崎グループの御曹司、城ヶ崎秦弥 だ。」


 優菜はまたか!と思った。

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