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第22話 理想の朝食


 朝目が覚めると、何故かエリナの部屋にいた。


 何故エリナの部屋にいるのかと混乱したが、首筋についた跡を見て思い出した。


 昨日はエリナをベッドに連れて行こうとしてそこで寝たふりをしていたエリナに首筋に口付けをされたところまでは何とか覚えていたがそれ以上先が思い出せない。


(でも……昨日のエリナ……すごく色気があって可愛かったなぁ……)


 昨夜のエリナはいつもより美しく、大人びて見えた。もしかしたらあれがエリナの本気なのかもしれない。


「とりあえず顔洗おっと」


 そんな思考を断ち切るためにベッドから起き上がり、部屋を出る。


 洗面室に行き、両手に水を溜め顔にかける。そうするとぼんやりとしていた意識が一気に覚醒し、眠気も取れた。


 


 顔を洗い終わり、リビングのドアを開けるとエプロン姿で料理をしていたエリナがこちらに振り向き、嬉しそうに近づいて来た。


「おはようございます! 優菜様!」

 

「お、おはよう……」


 いつもより上機嫌なエリナに困惑しつつも席に着くとエリナが料理を運んできた。


「お、今日も美味しそ!」


「はい! 腕に寄りをかけて作らせてお頂きました!」


 エリナは毎朝早起きしてご飯を作ってくれている。朝から美少女のご飯を食べれるなんてまるで夢のようである。もちろん味もプロのシェフも顔負けの美味しさである。


 エリナも席につき二人で手を合わせる。


「「いただきます!」」


 まずは味噌汁を手に取り、一口飲む。


 朝の体に温かい味噌汁が染みる。体の芯から温まる優しい味でとても美味しい。


 そして魚のタレ焼きをご飯と一緒に食す。


 甘酸っぱいタレが魚と絶妙にマッチしていていくらでもだなられそうな味だ。


「美味しい!」


「ありがとうございます!」


「やっぱり朝ご飯はエリナに作ってもらうに限るね。」


 優菜も料理は出来ないこともないがここまで上手く作ることは出来ない。何故こんなにも美味しいのか秘訣を聞きたいくらいである。


 そんなふうに感心しているとあっとい間に完食していた。


「ご馳走様でした。」


「お粗末様でした。優菜様、少々お待ちください。デザートを持ってきます。」


「うん! 楽しみ。」


 エリナが冷蔵庫に向かい、中からガラスの容器を取って戻ってきた。


 よくみると中に何かが入っている。それはクリーム色の美しい色をしていた。


「プリンだ!」

 

「はい、私の手作りですので市販品より粗いかもしれませんが……」


「そんなことはないよ、エリナが私のために作ってくれたというだけでこのプリンは私にとって世界一だからね」


 実際エリナが使ってくれる品々は優菜にとってはプロの料理人にも負けない味だ。


「優菜様……」


「さ、食べよ?」


「はい!」

 

 美しいプリンをスプーンですくうとスプーンの上でぷるぷると震えた。


 そして口に入れるとなめらかな感触とプリンの甘みがすぅっと溶けていった。


「うん、美味しい!流石だ」


「私もここまで上手くできるとは思っていませんでした。」


「本当に凄いねエリナは……誰の胃袋も掴めそうだ。 将来の旦那さんが羨ましいよ」


 そう小声で呟くとプリンを美味しそうに食べていたエリナの顔が強張った。


「エ、エリナどうしたの?」


 何かまずいことを言ったのかもしれないと恐る恐る聞く。


「優菜様……私は優菜様以外の胃袋なんて掴むつもりもありませんし、私が結婚することもありません。私は一生あなたのお側にいたいのです。」


「……わかった」


 突然の告白に戸惑って適当な返事をすると、エリナが拗ねた様に頬を膨らませた。


 そして席を立ち優菜の方に近づき、耳元で囁いた。


『昨夜あそこまでしてまだ私の気持ちが伝わらないならもう一度昨夜と同じことをさせていただきます。』


 そういい終わると優菜の耳を甘噛みした。


「あっ……!」


 そのせいで思わず自分でもビックリするくらい色っぽい声をあげてしまった。


「も、もうわかったから!」


 降参する様に声を上げると悪戯っぽい笑みを浮かべながら耳から離れた。


「ふふ、わかりました。続きは今夜楽しませてもらうとしましよましょう。」


「うう……」


 その夜はエリナが満足するまで続いた


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