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こんな青春でいいわけがない  作者: エルキングダム
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恋する乙女は最強なのかもしれない⑥

 「いやー、あんなに色々相談聞いてもらったり最後なんて観覧車2人きりで乗せてくれたりしたのに結局振られちゃってごめんね〜」「いいえ、相談に来たときよりも今の方が遥かに立派だと思うわ。」「そっか、、そう言ってくれるだけで何だか救われるような気がする、」

内田が飛び出して行った後、俺と天美は内田を放っておくことはできず後を追いかけてきた。何とか人気のない所に来て、天美が内田を落ち着かせているがこういうときに俺は何をすれば良いのかわからないから、とりあえず邪魔にならないように天美の横に立っているだけにしている。ここでぼっちで恋愛経験の無い俺がそれっぽいことを言おうもんならめちゃくちゃ冷めた目で見られるだろう。あと、それっぽいことすら思い浮ばないしな。俺はとりあえず物で解決精神で内田がよく教室で飲んでいるストロベリーカフェオレと言うよくわからん飲み物を買って渡した。「三ツ島ありがと。私これ結構好きなんだよね〜」一瞬、いつも教室で飲んでるもんなって言おうと思ったが、何か気持ち悪がられると思って良かったとだけ言っておいた。「内田この後バスで帰り辛くないか?」「うーん、結構気まずいかも。でも、ここで会っとかないとみんなともっと気まずくなると思うし。ここは頑張るよ〜」そう言ってはいるもののやはり気が進まないのか俯いたままだった。やはり、友達がいる者、リア充と呼ばれる者たちはここでの努力を惜しまないためずっとリア充のポジションにいられるのだろう。俺には到底できないことだと思う。「内田さん、あと少しでバスに乗る時間だわ。」そういうと天美は内田の前に行き座っている内田に手を差し伸べた。「バスまで一緒に行きましょう。」「天美さん、ありがと、」おぉ、天美も優しいところあるんだなと感心していると天美から何かあったら内田さんを頼むわとそっと言われた。あと俺にできることと言われたらお菓子買うぐらいだな〜。あと、ポエム書くぐらい。

 バス乗り場まで行くと村上たちがバスの前に固まっていた。内田はそれを見ると一度大きく息を吸い込んで、よし!と気合を入れると村上たちに近づいて行った。「ごめんごめん!何か、観覧車に盛り上がっちゃってみんなに気を遣わせるようなことしちゃったね〜!本当に気にしないで!」「まゆみマジでビビったから!そう言うことなら俺と愛ちゃんに言ってくれれば、ね!」「そ、そうね〜」なんだかんだでそつなく会話をしている内田を見て安心したのか天美はじゃあと言うと自分たちのクラスのバスに戻って行った。俺も安心してバスに乗り込むと、下田が先に座っていた。「おぉ!三ツ島!午後で友達ができて隣に来てくれないのかと思ったよ!」そういうと窓側の席を譲ってくれた。「そんなに友達っていうもんは簡単にできない。できたら今までぼっちじゃ無いからな。」「ごめんごめん!でも、天美さんと友達だったんだね!ちゃんと友達いるじゃん〜!しかも、あの、天美さんだしね〜」「天美とは同じ部活なだけだ。あの天美ってあいつどんだけ有名人なの。」「そりゃこの辺の学校じゃ知らない人いないでしょ〜。中学時代は男子から告白されまくってたみたいだよ?全部振ったみたいだけど」「だろうな。付き合ってもあいつとうまくいくやつなんてなかなかいないだろ。」「まあ、あの大人気の村上に告白されても振ったぐらいだしね〜。」俺は自分の耳を疑った。村上に告白されていただと?「え、そうだったのか。これ有名な話?」「あ、これあんま言っちゃいけないやつだった。と言うかあんなに天美さんと仲良くしてるからてっきり知ってるもんだと思ってた。やっぱ今の無しで!」「無しになるわけねーだろ。」しかし、あいつ村上から好意を寄せられていたことがあるだなんてな。「よく、まーちゃんが村上君は天美さんのこと本当は忘れられてないんじゃないかって言ってた。」「それなのに真野さんと付き合ってたのか?」「なんかまーちゃんがそれでも良いから付き合ってくれって言ったみたいだよ〜?わたしにはよくわからないけど!」そういうと下田さんはポケットからスマホを取り出していじり始めた。「いろいろ話してくれてありがとう。」そう言って俺もスマホをいじろうとすると下田さんが何やらQRコードを出してきた。「読みとって?」それだけ言って俺にスマホを見せてきた。俺はよくわからなかったが読み取ると下田さんのLINEのアカウントだった。「友達登録しといてね!せっかく隣になっていっぱい喋ったんだし!」「えっとー、」「よろしくね!三ツ島君!」この人は男子を勘違いさせる天才なのかもしれないですね、はい。友達登録を済ませると下田さんは動画を見始めた。

 バスが学校に到着し次第、バスを降り次第各自解散になるとのことだったためいつもより少し早めの電車に乗って帰れそうだなと考えていた。バスが学校に到着したため隣で寝てた下田さんを起こし、一緒にバスを降りると降りた先に天美が立っていた。「三ツ島君、あなた先に職員室に行って図書館の鍵を受け取っておいてくれる?」おい、流れ的に今日は部活無い感じだっただろ。しかし、ここでごねても無駄だとわかっているため、せめて指示される前から鍵を受け取りに行こうと思っていたかのようにふるまっておくことにした。「了解。篠崎先生に声かければいいんだよな?」「あら、あなた意外と部活に前向きだったのね。」負けた。これもしかしてごねてたら今日の部活無くなってたんじゃないか?やっぱりこれからの時代は主張していかないとということを学ぶことができた。「私は内田さんの様子を確認してから図書館に行くわ。」俺は適当に会釈をして職員室に足を運んだ。

 職員室では鍵を渡すときにやたら篠崎先生がにやにやしながら、君もやっと前向きになれることを見つけたかとか何とかかんとか言ってきたがすべて無視した。そして図書館で待っていると天美がやってきた。「お待たせしたわ。」「お待たせしました!」「えっと、なんで内田も?」「わたし、なんとボランティア部に入部することとなりました!」「内田この部活が何をやっている部活か知ってるか?無賃金で学校側から、もっと言うなら天美からこき使われるってことだ。」「なんか、人助けをそんな寂しい考えかたしてたの?」「内田さん。この人はもう手遅れだわ。温かく見守っていきましょう。」なんか俺のおかげでこの二人の団結力が高まっているみたいでよかったです。「じゃあ今日からよろしくね!三ツ島!ももちゃんも!」「ももちゃん、、?」おい、天美いきなりあだ名付けられちゃったからフリーズしちゃってるぞ。ってか、いいなあだ名。俺もなんかつけてほしいな。そういえば、小学校の時にミッツマンってあだ名付けられてたことがあったな。おねぇかよ。

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