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こんな青春でいいわけがない  作者: エルキングダム
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恋する乙女は最強なのかもしれない④

 「初めまして~!真野雪です!」挨拶をしてくれたショートカットで屈託の無い笑顔で笑う彼女は、図書館で村上と話していた女子だった。ってか、あの時ちょっとしか顔が見れなかったが、、可愛いな。下田も少し独特の雰囲気があるが、目が大きく普通でいてもとても顔は整っているほうだと思うが、クシャっとする笑顔がとても可愛い。「この子が澪が言ってたバスで隣になった人?」「そうだよ!三ツ島君って言うんだけど、三ツ島君雰囲気がおもしろいんだよ!」雰囲気がおもしろいってどんな評価だよと思ったが、俺も下田に独特な雰囲気があると感じていたためお互い様か、と納得してしまっていた。「あら、三ツ島君。面白いとの評価よかったわね。私も三ツ島君のこと面白いと思っていたわ。ひねくれているところとか、顔とか。」なんか、天美のやついつにもましてその毒舌に拍車がかかっているような、、。「天美からも高評価みたいでよかったよ。」少し天美が驚いたような表情を見せると、またすぐにいつもの、俺をいじるときにする楽しそうな表情になった。この人本当に人のこといじるの好きなのな。「あのー、勘違いだったらあれなんだけど、、お二人さん図書館でいた人たちですよね、、?」「ええ、そうよ。だから、初めまして、?なのかしら?まあ、話したことが無いから初めましてにしておきましょう。初めまして、天美桃音です。よろしく。」「やっぱりそうだったか!いやはや、なんだか恥ずかしいね~」そういうと、真野は探るように「あのときのこと、陸人から詳しく聞いてる?」と聞いてきた。「いや、特に何も。まあ、俺らがわざわざ気にすることもないしな。」「やっぱり、陸人は優しいな~。内田さんだっけ?あの子は陸人と仲良くできてる?あと、上田さんだっけ?」なんで今あいつらの名前が出てきたのかわからなかったが、とりあえず仲良くできているみたいとだけ伝えておいた。「真野さんは、今までの話を聞いている限りだと村上君と親しいのかしら?」「うーん、これ言っていいのかわからないけど、私中学生のとき、陸人と付き合ってたんだよね。」俺は驚いたのと同時に、なぜ村上があの時の話を避けていたのか、特に内田を避けていたのか、それがなんとなくだが分かった気がした。「では、あの図書館では、、?」「うんとね。元々陸人が受験だから距離を置きたいって私に言ってきたの。だから私は距離を置いた。で、晴れて同じ高校に入学したからまた、戻れるのかなって思っていたんだけど、陸人がなかなかはっきりしなくてね。それで図書館に呼び出したの。」「それで、今は村上君とは?」「なんかね、やっぱり戻れないって言われちゃったんだよね~。まあ、そんな気がしてたんだけどね。」「戻れないって言われたのはいつ頃?」「つい、一週間前くらいかな?」一週間前。俺が村上と話したぐらいということか。ということは、村上は俺と話した後に決断したことになる。「じゃあ、私たちそろそろ行くね!三ツ島君、帰りのバスも澪のこと頼んだよ~?」今までのさみしそうな表情から一転、いきなり明るくなった為か、無理をしているように見えたからか、特に反応することができなかった。「三ツ島君、またバスでね~!」そういうと下田は控えめに手を振って真野と広場の方に歩いて行った。「ねえ、三ツ島君。なぜ村上君は内田さんのこと避けていたのかしら。」「それは、真野と戻るか戻らないか、要は付き合っているとも付き合っていないとも言えない状況で内田と接するのは気が引けたんじゃないか?」「それはそうと、なぜ村上君は内田さんが好意を抱いているということが分かったのかしら?」「うーん、内田が分かりやすかったんじゃないのか?」「じゃあ、逆に聞くけど、絶対にないことだろうけど仮にあなたに好意を抱いていることが分かりやすい子がいるとして、」「おい、なんかたとえ話で傷つけられてる。」「あなたが村上君の立場だったとして、そこまで行為を抱いている前提の行動をとれるかしら?」「うーん、俺には無理だな。」そういうことか。天美が抱いている疑念。「誰かが内田が好意を抱いていることを村上に伝えていた、、?」「ええ。そう考えるのが妥当だと思うわ。そして、そのことを伝えた人もまた村上君に好意を抱いていると考えられるわ。」「なんでだ?」「クリーンシップで二人きりになろうとしている内田さんの行動を制限しているとしか思えない。」「なるほどな。ってことは、まさか真野?」「いえ、真野さんの可能性は低いわ。仮に真野さんだとして、真野さんが村上君に内田さんのことを伝えたとしても、村上君のグループは仲が悪くなると思えない。」「となると、、、一人しかいないか。」「そうね。」俺は、うすうすとその線をはじめから気づいていた。だが、内田の話を聞くたびにその線を頭から除外していた。村上が絶対に図書館の出来事を内田に伝えたくなかった理由、村上がグループに深くかかわれなかった理由、そして、真野を断った理由。村上に好意を抱いているもう一人の人物、、、上田愛か。これどうしたらいいんだ。

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