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こんな青春でいいわけがない  作者: エルキングダム
16/23

球技大会が始動したのかもしれない③

朝から下田さんと言い天美と言いイレギュラーなことが起こりすぎて俺の心臓のキャパはとっくのとうに限界を迎えていた。その影響か午後の授業は先生の言葉が右から左に抜けていき気づけば放課後になっていた。

「みっつ~行こ!」

「そだな。」

俺はぼけっとしながら今日は天美に怒られまいとやる気満々な内田と共に多目的室に向かった。

「みっつやっぱり何かあったでしょー?」

「さすがのぼっちの俺でも学校に来てれば何かあるぞー?例えば体育で2人組が作れなくていつまでたっても授業が進まなかったり、面識のない女子の机の上に間違えて俺の数学のプリントが配布されていて女子の表情が一瞬で曇ったり、その他にも、、、」

「いやいや!もう大丈夫だから!!」

内田は憐れむような悲しい目をこちらに向けていた。

「みっつ、自虐ネタは身内だけにするんだよ?私だから受け止められるけど他の人にしたら本当に引かれて終わりだからね?」

「へいへい。」

俺は俺自身が内田の『身内』に入っていることに驚いたが一応同じ部活に入っているからかと納得した。中学生の頃までの俺なら勘違いして休日に遊びに誘っているところだった。俺は自分の成長を感じて少しだけ自己肯定感が上がったのだった。

 多目的室に到着し扉を開けると天美は先に到着していて、体育委員長の山瀬力と談笑しているようだった。

「天美は休日何して過ごしてるんだ?」

「大体は家で読書か予習復習ですかね。」

「あんまり遊びに行かないんだな!良かったら今度の週末映画行かないか?ちょうど部活が休みでな!」

天美は明らかに困ったような表情で失礼にならない断り方を考えているようだった。

「えっと、私は今週末はちょっと、、、」

「遠慮するなよ?見たい映画あるか?俺はアクション系が好きだが天美の希望なら全然恋愛映画でもいいぞ?」

あまりの山瀬の押しに天美がたじろいでいると山瀬は集合時間や場所などを勝手に決めているようだった。

「あちゃ~。もも大変だね~。」

「あの押し問答いつまで続くんだ?」

「わかんないけど、、、みっつ何する気?」

俺は天美と山瀬が話している間に割って入ってそのまま自分の席に着いた。

「悪いな。俺の席たまたまここだったんで。どうもぼっちの席は陽キャの皆さんには見えなくなる魔法でもかかってるみたいだな。」

「み、三ツ島君!?それはごめんなさい。ちょうど今週末の予定を山瀬さんに聞かれていたのけれどあなたとの予定が入っていると言って断るところだったわ。」

「ふぇ!?」

俺は何を言っているかよくわからなかったため天美を見ると天美は何やら不敵な笑みを浮かべていた。どうやら俺は山瀬の誘いを断る理由にされたようだ。にしてもめんどくさいことにならないと良いんだが。

「君は、、、確か、、みつもり君?」

誰だそれ。なんか経理の人に重宝されそうだな。

「みつもり君は、、、天美さんとどういった関係で、、」

「部活の部員、同じ委員会なだけだ」

それを聞くと山瀬は先ほどまでは狼が縄張り争いをしているような表情をしていたがシベリアンハスキーのような顔つきになっていた。今ならお手とお代わり言ってもいうこと聞いてくれそうだな。

「あと、いつも昼食を一緒に取るぐらいの仲よね?」

「え、えっと~。」

シベリアンハスキーがまた狼に戻ってしまった。こいつ何考えてんだ?

「みつもり君か、、、。名前は覚えておこう。」

山瀬は間違った名前とともに自分の席に戻っていった。それを見ると天美が少しため息をついてその後俺の耳もとで「道連れね?」放ち内田の元に向かった。

俺は山瀬に目を付けられるめんどくささよりも、天美の不敵にも笑った表情に見惚れてしまっていた。

遠くで内田が何やら騒いでいたようだったが全く耳に入ってこなかった。

 「、、、と言うことで今年のスローガンを決定します。何か意見がある人はいますか?いないようなのでこれにて会議を終わりにします。全体会議はこれで終了となりますので、あとは体育委員長中心に体育委員の方は動いてください。」

天美が会議の終わりを告げると運動部に所属しているであろう生徒は一斉に走り出した。山瀬も部活があったらしくこちらを威嚇して教室を後にした。

「お前、何てことしてくれてんだ?」

「あら、私一つでも間違ったこと言ったかしら?」

「言ってるよ!第一今週末遊び行くなんていつ言った!」

「今週末出かけましょう。いいわよねもちろん。こんなに可愛い女子とお出かけできるのよ?」

天美は腕を組み胸を張りながら余裕な表情を見せていた。

「俺にも予定ってもんがな、、」

「友里さんがお兄ちゃんが休日になると部屋から一歩も出てこなくて華の高校生活を無駄にしてるって嘆いていたわ。」

あいつ余計なこと言いやがって。俺はこれはどうあがいても天美に言いくるめられるだろうと察した。

「、、、分かったよ。行けばいいんだろ!」

「ええ。お利口。」

天美は余裕そうな表情を崩すことなく会議の資料をまとめだした。

くそう。めっちゃめんどくさい家から出たくない布団にこもりたいの気持ちと、同性はおろか異性何ぞと遊びに出かけたことなんて一つも無い為何をしたらいいのかわからない気持ちが押し寄せてきた。

これどうしたらいいんだー!!とりあえずありったけのラノベから正解を探そう。

お客様の中に探偵はいますか?

あ、これ飛行機で戦闘始まっちゃうんだった、、、。

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