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デマ情報におどらされて俺らは、、、

『いやー、レンの爆弾弓矢は最強だなあ。』


アーミーはどこから取り出したのか、

双眼鏡で爆撃先を観察している。


『むう。ちょっとグロいな、、ウップ。』


『ほよよー!アーミーちゃん、障壁の中で吐かないでくださいー!!』


『プリュはヒーラーなのだろう?体調不良には、、、』


『いや、ガータさん!ヒーラーは、外傷しか治せません!』


『そうだった!そういう職業だな!ガハガハ!』


ヒーラーは、外傷だけなのか。

病気とかはどうやって治療するのだろうか。



そうこうしていると、レンが弓を弾く手を止めた。


『そろそろ頃合いかね。リュウ、見てくれるか?』


レンがアーミーから双眼鏡を取り、

渡してくる。


『う、うん。』


アーミーが吐くくらいだ。


恐る恐る双眼鏡を覗く。

『あれ。何もないが、、、』


『ああ消えたか。そのくらい時間は経ったか。』


『死体が消えたのか・・・?そんなはずは。』


『・・・?リュウは本当に不思議な事を言うのだな。』


どっちが不思議なのだ。

だって、死体が消えたのだぞ?

アーミーはそれを見て嘔吐してるし、、、


『アーミー、見たんだよな?!』


『どうした、リュウ。』


スッキリした顔で立っている。

あまり普段から表情が変わらないので、

青白さが無くなった、というのが適切だろう。


『あの、、その吐瀉物は・・・?』

『なんだ、キミは女の吐瀉物がご所望か?変態。』


『ほよよー、さすがにそんな趣味には応えられないよー。』


『いや、別にアーミーの吐瀉物が欲しいわけでは、、、』


あたりを見渡す。確かに、アーミーは具合が悪くなり・・・何もない。綺麗な地面。


『キミの性癖は危険だな。さすがの私もドン引きだ。』


『ドン引きだよー、リュウくん。』


『プリュちゃん!俺もリュウには、ドン引きだよっ!』


レンが髪をかき分けて、プリュにウィンクを送るがプリュはガン無視だ。


レンはさめざめと泣き出した。



『ガハガハ!しかし、この辺なはずなんだがなあ。なんでケルベロスはいないのだ??』


ガータが腕を組み、訝しむ。

『うむー。このミッションが書かれている小瓶も特にそれ以外は書かれておらんしなあ。』


『なあ。これ、さっきの奴らの罠ってことはないかな?この島、欲しいやつがいるんだろ?』


俺は、何気なく発言してみた。


『その可能性もなくはないが、、しかし小瓶が来たのだぞ?それはさすがに、、、』


『小瓶くらい、誰にでも流せるだろ?』


『いや、そんなのどうやってやるんだ?』


『え・・・?』


まただ。

たまにこう当たり前が当たり前じゃないような感覚が襲いかかる。


『いや、魔法ならあるいはー』


『アーミーそんな魔法あるのか?』


『聞いた事ないけどね。』


この世界は海に小瓶を流すくらい魔法を使わないと出来ないのか?



『ほよよー、結局ケルベロスはいないってことかなあっ!?』


『ふむー。とりあえずキャンプに戻るか。そういうトラップだとしたら、深追いは禁物だろう。筋肉がそう言っている。』


あんたの筋肉は知的生命体ですか。



俺らはキャンプに戻ることにした。

罠はまだ続いていることも知らずに。

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