記憶と蛮族の襲来。
ケルベロスがいるとされるエリアに向かっているようだ。彼らは相当島内の事情に詳しいのだろうか?何の情報も無しに、エリアに向かっているようだ。
『なあ、プリュ。ケルベロスがいるエリア、みんな知ってるのか?』
『ほよよー?なんでリュウくんは知らないのかな?』
プリュは首を傾げる。
わさっと、銀髪の髪も傾げた方にたなびく。
『レンはどうやってケルベロスを倒したの?』
アーミーが尋ねる。
『俺だけじゃないさ。近距離での囮役が引きつけてる間に俺が弓で、仲間が魔法で遠距離でヒットアンドアウェイだよ。』
『やっぱりそうなるのね。そうなると、、』
『俺がやるしかあるまいな!』
ガータがガハガハ笑う。
『しかし、1人とは心許ないな。囮役か、、ふむー。リュウ、お前できるか?』
『え?俺が?俺、戦えない・・・。』
『いや、だから逃げて誘き寄せればいいんだよ。俺らが遠距離でやるからさ。』
『いや、でも、、』
『なあ、リュウ。』
レンは明らかにイラついている。
『お前の腰につけてる剣はお飾りなのか?』
剣を見る。
あれ?俺いつの間に。
剣なんて、、なんで?
視界が白む。
目の前にいるのは・・・。
『 』
頭の中に何やらイメージが
走馬灯のように流れる。
リュウ?
俺がリュウなのに。
キミもリュウ?キミは誰?俺の何?
この剣を・・・、俺が?
ああそうか。俺はキミの騎士だったのか。
『リュウくん?』
『わっ!』
プリュの顔が近く、思わず尻餅をつく。
『おいおい、、大丈夫か?』
『ああ、ごめん。レン。』
『リュウ、何か思い出したのか?』
『あ、いや断片的に。どうやら俺は、(騎士)
らしい。』
『まあ、だろうよ。随分な鎧と剣だからな。そこそこレベルの高い感じの出立ちだしさ。』
鎧。
俺は鎧を纏っていた。
『・・・っ。』
頭痛がする。
『リュウくん大丈夫?』
『あ、うん。大丈夫。行こう。』
『・・・。』
アーミーが一瞥くれたように見えたが、、気のせいだろうか??
しばらく歩いていると開けた場所に出た。
『この辺か?筋肉がうなるぜ!』
『いいや、ここはーー。』
アーミーが杖を構える。
『魔法障壁!!』
ドーム型のものが、俺らを包んだかと思うと・・・。
無数の矢が降り注いできた。
障壁が全て弾く。
『な、なんで弓矢が・・・??』
『まあ、それは。』
レンが弓矢を取り出す。
『みんなこの島が欲しいんじゃないかな?だからこうやってたまに蛮族が海から侵入してくるのさ。』
レンが矢を放つ。
矢は落ちたかと思うと、蛮族の方で大爆発が起きた。
『お手製の小型爆弾さ♪』
ウィンクしたかと思うと次々と爆弾付きの矢を放つのであった。