表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/89

勘違い男と依存症

体がきつい。

あなたもお気づきかと思いますが、夜間の家庭訪問だけでなく、高級ホテルでの模擬デートを性依存症の胸が大きい女性と繰り返したらどうなるかわかりますか?


そりゃあ、あなたならわかりますよね?

当然、愛さんがいますからね。夜間の家庭訪問と高級ホテルの時だけですけど、割と業務の6割くらいがそれで占められてきました。

夜間家庭訪問は、帰る時と宿直扱いで一晩同じ部屋で過ごすこともあるんです。


据え膳食わぬは、、というじゃないですか。

僕は悪くないですよ?

だってあなただって、そんな状況ならするでしょう?依存症専門サポーターなんて関係ないですよ。抱きたい女がそこにいたから抱いただけです。


夜間で帰る時はきついですよ?

2〜3時間、灯を相手にして、帰ったら愛を抱くんです。

ん?『灯』って呼び捨て?え、だってもう僕のオンナですから。何度も抱いてりゃ、そうなりますよ。僕をまるごと愛してくれてますから。


真田愛は、どうするかって?

いやあ、あいつも僕のですからねえ。

いいじゃないですか?好きな女が2人いても。いや、正確には僕のことが好きな女が、2人ですけど。


いやー、毎日毎日だと飽きてきますよね。

そういや訓練所にいる、竹内杏子でしたっけ?

あいつもいいですよね。だったら、ちょっと引っ掛ければホテル直行っすよね?あれもなかなかいい体ですからね。だって性行為に依存してるんすよね?じゃあ、僕が愛して認めてあげなきゃ。



あなたもわかりますよ。

やめらんないすよ。この3ヶ月思いましたよ。

いい職場っすよね??今日は、訓練所のトイレに連れ込んでやりますよ。最近、性欲やばいんすよ。愛か、灯がいればいいすけどね、どうしてもできない時間帯あるじゃないですか?

あれどうにかなんねえかな。

灯を連れ込む口実が思いつかないし、

愛だってね、一応職員すから。


最近は卒業生の職場訪問と称して、外に出て昼から金払って遊んでますよ。金もそれなりに積めばいい女抱けますからね。



♦︎♦︎♦︎

『ただ今戻りましたー。』


誰もこちらを見ない。生意気な奴らだな。

『ちーす。戻りました。』


職員も誰も反応しない。

感じ悪いな。愛は・・・いないな。

灯はいるな。後で、ちょっと遊んでやろう。


自分の席に戻る。

パソコンを開くと、メールが届いていた。


『件名:至急。社長室までくるように。』


社長?なんだろ。

愛をよく可愛がってるから、出世かなんかの話かな??

つーか会うの初めてだわ。


『社長室行ってきまーす。』


やはり誰も見向きもしない。





コンコン。

『入りたまえ。』


『失礼します。』


うやうやしく挨拶をし、部屋に入ると・・・・



『あれ?愛さんと、、、アンタは。』


『加藤くん。キミと会うのは、何回目かな?』


『あれ?どうして?』


『そんなことよりね。これはなんだい?』


写真が部屋に巻かれる。


そこには・・・。




『ミツオさん、酷いわ。ワタシがいながら、、』


『は?』


愛との営みの写真。灯との営みの写真が混じり合う。


『娘だけでなく、性依存と闘っている訓練生の思いを踏みにじったということだな。いいかい。娘と付き合うのはまだしもだ。性依存を乗り越えて社会に羽ばたくのを邪魔するキミは、、、残念ながら雇う必要性を感じない。今なら自己都合で処理してやってもいい。どうする?』


『いや、え、あの、いやいや、な、なんで?』


なんでコイツ・・・。

『決めたまえ。自己都合で辞めるか、民事訴訟か。どちらしかキミには選択がない。』


いやいや、なぜそんな。ただ、俺は俺のことを好きな女を、、、いや、そうでないことも、


『愛、俺のこと好きだよな?』


『あなたなんて!消えてっ!』


愛は金切り声をあげた。



『どうするんだね?』

知らねえよ。もうそれより愛を抱きたい。


『ひ!いやっ!』

愛は社長の側まで逃げる。


にじりよる。


『加藤くん、キミも不憫だな。だが、隙が多すぎた。残念だよ。』


バリバリ!


突然、視界がぐらぐらする。



『加藤くん。キミも多分性依存だ。残念ながらね。』


視界がせばまり、たぶん倒れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ