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忍耐

リュウの部屋を見渡す。

PCがついている。なんかのゲーム画面だろうか。

narrow ・・・。


『オフ会ですか、、、』


タックは画面を触る。チャット画面のようだ。

オフ会の開催場所は・・・。


『ウチの別荘ですね。』


タックは静かにそう告げる。

『リュウはこのゲームでも同じパーティーだったんです。でも、俺追い出されちゃって、、』


啜り泣きながら、話す。


『わからないですが、俺を追い出してリュウをオフ会に招き入れて殺す算段だったんだと思います。』


タックは震えている。

『ちょうど、喧嘩している時期で、、、VRだけでもそばにいたくて、、、レベルを隠して、、いやそんな事どうでもいいですね、、』


『タック殿・・・。』


肩に手を置く。


涙が溢れている。

『バカですよね、、それで恋人しなせちゃうんですから。』


タックの震えは強ばりになり、顔には怒気がこもっている。歯を噛み、唇からは血が出ている。


『タック、、早まるなよ。』


『ふふ、、、どういう意味だい?』


部屋からトボトボ出て行く。

『警察に、、電話しましょう。』







♦︎♦︎♦︎

リュウの葬儀が終わった。せめてもの救いは姉御と違い顔が綺麗なまま生を終えた事だ。

棺桶からのぞいた顔は生きているように綺麗に今にでも動くんじゃないかと思うくらい。

でも。もう、リュウは生きていない。


あれから、俺は。


『タック殿・・・?』


真っ暗な部屋。スナック菓子や食べ終わったカップ麺の山。飲みかけの炭酸飲料の山。

昼だか夜だかわからない。


蓮は毎日、心配でこうやって見にきてくれる。しかし、今は。


『今日もnarrowか、タック殿。』


『あ、あ。ちょっと寝てた。起きてやらないとな。』


ガサゴソとベッドから起きてVRゴーグルのある机へ向かう。

『ふへへ、蓮。俺、めちゃくちゃ強くなったんだぜ。』


そばにある炭酸飲料を飲む。

俺はリュウが住んでた部屋を借りて新居とした。

家には2日に1回帰り、禊を受け続けている。



『また明日くるから。』


蓮はそう言って帰った。

俺はこのゲームをやらねばならない。

そして。



リュウが味わった恐怖と同じ恐怖を、、

奴らに。

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