プリュちゃん!頑張るよー!
『ほよよー、リュウくーん!!』
『なんだ?プリュ。』
『目覚まし時計壊れちゃってさ。』
『目覚ましなんてなんであるんだ。まあ、いいや。貸してみろ。』
リュウくんは機械に強いのです。
この前も、私の使っているある機材を見て直してくれました。
リュウくんのサラサラした髪。
綺麗な黒髪。
アーミーちゃんの黒髪もきれいだけど、
リュウくんも流れるようにきれいな髪です。
『ほれ、直ったぞ。』
『ありがとう!!まじイケメン!』
『あ、ああ・・・。』
なんだか、ドン引きしてるような目をしてますが気にしません。
『リュウくん、今日も魚獲りー?』
『いや、今日は海が荒れてるから休みだよ。』
『そしたらちょっとお手伝いしてほしーんだけど・・・。』
私の仕事は野生動物の治癒です。
リュウくんと島内を歩きます。
『あ、子豚が怪我してる!』
『怪我というか、罠にかかっているの間違いじゃ・・・。』
踏みこんで噛むタイプの罠です。
罠を外し、治癒して逃してあげます。
『この罠、、キャンプで張ったものじゃないのか?』
『そうだよ。でも子どもの場合は逃すの。』
『なんで?』
『やっぱり子どもには将来あるからかなあ。』
リュウくんが首を傾げてる。
かわいい。
『うーんとね、私らお肉食べてるよね?でも島の肉は無尽蔵にあるわけじゃなくてね。将来、新たな子どもを産む可能性がある、動物の子どもは繁殖に必要になるから、生き残らせておかないとなの。でも、罠には子どももかかってしまうから定期的に巡回しなきゃなんだ。』
『なるほどな。種族を絶やさない為にも必要ということか。』
『そう、だからね・・・あいたいた。』
私は別の罠にかかっていたイノシシに近づきます。
『これくらい大きいのは屠殺するの、、でも子どもは生かして将来の食糧にする。』
ナイフを出す。
イノシシが暴れまわっている。
『はっ!』
ナイフを投げつけてイノシシの眉間に刺さる。
しばらく強烈な鳴き声をあげた後、動きが少しずつつ緩慢になっていった。
『血抜きとかいろいろやらないといけないんだけど、、1人だとなかなか大変でね。暇そうなリュウくんに声を掛けたの。手伝ってくれる?』
リュウくんは促され、締め作業を一緒に行う。
『いつも1人で?』
『いつもはレンかな。』
『そうか、、だったらレンの方が手際がいいのでは・・・?』
くすっ。リュウくんはニブチンさんでしたか。
そういうところも悪くないけど。
『ほよ?リュウくんと一緒が良かったから、来たんだよ??』
いつものテンションで誤魔化す。
『まあ、俺もただ飯食らいは勘弁だからな。できることをやるよ、、』
『真面目なのかなあ?』
『うーん、どうなんだろうな。まあ、第三者がそういうならそうなのかもな。』
そのあとはあれやこれやいいながら、
なんとか鮮度を保つ処理をする。
『できたねえ!ありがとう!』
『まあ、俺で良けりゃまた呼んでくれよ。』
『ほよー!それは嬉し恥ずかしなのー!!』
顔、赤くなってないかしら。
ニヤけてないかしら。
キャンプはやる事が多いから、なかなか2人きりの時間は取れないけど、、
これならリュウくんと距離が縮まるかも!?
『ふふふ・・・。』
『?まあ、行くか。イノシシの肉は初めてだ。』
『じゃあ腕をよりにかけておいしーの作っちゃうねっ!』
リュウくんとこうやってまた島内デート。
楽しみー♪
今日一日、彼らの様子を覗き見していた人間がいたことは、2人は知らない。