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記憶喪失の俺は全てを取り戻す。

『え?嘘・・・。』


アーミーもプリュも絶句している。


俺が、ガータを食い殺したヌシを一撃で倒した光景。信じられないようだった。


『ほよお、ハーピーの時もだったけど、リュウくんは、、すごい騎士さんなんだね。』


前髪をいじりながら、プリュは話す。


俺はーーー


『私がリーダーやるより、ねえ。リュウがリーダーやった方がいいわよね。ねえ。』


『ほよ?どういうこと??』


『ガータは死んだ。』


『え?』


『ガータは死んだ。』


・・・。

・・・・。

・・・・・。


その意味をアーミーも、そしてプリュも噛み締めていた。


『レンのように、リスタートは、できない。いや、そもそもレンは既にNPCだ。』


『き、記憶が戻ったのかしら?』


『記憶ねえ。。』


剣を鞘にしまう。



ガータが死んで全てを悟ってしまったのだ。

知りたくなかった、事実を。


『言っておく。記憶なんて最初から失ってはいないさ。でもよ、そうでもしてないと、、』


立ち尽くす、プリュとアーミーに近づく。

『あんたら、俺を殺すだろ?』


『な、なんでそんな、、、』


『narrow world monologue。通称、narrow。お前らはこのVRゲーム空間でいろいろやりすぎたんじゃねえのか?いや、実際は現実でか。』


『な、、、。』


『リアルのレンからあんたらにたどり着くのは結構厳しかったな。まさか、そういうつながりとはね。とりあえずあんたらのお仲間が死ぬのは2人目だ。』


プリュもアーミーも目を見開いている。


『まあ、でも今回はアンタらを始末するのは楽そうだよ。全部身元は割れたから。キャンプネームなんて使いやがって。本来のアカウントネームを名乗らない為の措置かよ。まあ、アカウントネームを非公開にできている仕様にしている運営もたいがいだがな。』


『・・・。』


『記憶喪失なんてするわけないだろ?たかがゲームなんだから。ゲーム内で記憶を失ったことにしておけば欺けると思ったけどよ、無理か。レンの蔓を切るのが出来なかったのも、紙とペンが存在しないのも、ゲームでただ単に触れられないオブジェクトなだけであるからな。欺けたのかな?やっぱ。じゃなきゃそんなに驚かねえか。』


VRに没入しすぎて己の記憶を喪失するみたいな症例もなくはないので、完全に疑ってたかは不明だ。


『しかし、あの先住民族の地に向かう途中に、人だった頃のレンが襲い掛かってきたのは意味がわからなかったな。あいつ、VRと現実の境界線がなくなってたんじゃねえか?プリュと俺に嫉妬して、VR上だから死なないのに、殺そうとしやがって。怖いよなあ。まあ、でも現実のレンにあったら理由はよくわかったよ。あいつはマジで気持ち悪いな。殺すのに躊躇いはなかったなあ。』


プリュとアーミーは震えている。


『大丈夫。レンとガータのように現実のアンタらもすぐ殺しちゃうから。さっさとログアウトして、逃げた方がいいかもね。いや、もしかしたらよ。今喋っている俺はbotプログラムでー現実にはアンタらの喉元にナイフを尽きたてているかもしれないなあっ!』



『ひ!ひぃぃぃぃっ!!!』


プリュとアーミーの姿が消える。

ログアウトしたのだろう。


ガータはすでにこの手にかけた。


あのヌシというプログラム名。

これは俺がこのゲームをハッキングして作ったプログラムだ。ヌシって名前を聞いて震えていたあいつらが無様なことなんの。


奴らの正式アカウント名とIPアドレスの取得は完了した。個人情報は全て割れている。




さあ、第三、第四の殺人をはじめよう。

俺はこの島に弔い合戦をしにきたのだから。


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