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紅の魔眼~悪魔に憑かれた僕は普通になりたい~  作者:
Ⅱ 魔眼使いの殺人鬼
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7.二週間ぶりの学校

学校行くだけ()なので内容薄いかもです。

あと新キャラ出ます。

『続いてのニュースです。昨日未明、本栖区の住宅街で変死体が発見され__』

「あーやだやだ。朝からろくでもないニュースばっかだな……ってこれ、うちの近くじゃねえか」


 久しぶりの制服に着替えた憂はニュース番組に1人話をしながら朝食を取っていた。

 だが、亜梨実はそんな幸先の悪い出来事に不安そうにしていた。


「最近何かと物騒ねぇ……やっぱり、学校行くのは」

「いやいや今更止めんのもさぁ、グダグダ引きずりそうだし……やっぱり行くよ」

「そう……なら頑張ってきなさい」

「はーい」


 適当に相槌を打ち朝食を食べ終える憂。

 時計を見てみるが登校には気持ち早い時間帯だ。しかし、二週間ぶりの学校だ。遅れるよりかはマシだろう。


「ちょっと早いけど行くよ」

「分ったわ。いってらっしゃい、気を付けてね!!」

「いってきまーす」


 こうして憂はほんの少し勇気を出して、学校へと向かった__




~~~~~




「ねえ、あれって……」

「ちょ、やめなよ。殺されちゃうよ?」

「……」


 憂は一瞬にして後悔した。

 「学校に行く」とかほざいていた自分に助走を付けて殴ってやりたい。


「何で学校来てんだよ。死ね」

「あの事件も全部あいつのせいなんじゃね?」

「…………」


 それもそのはず……登校してからずっと憂は周りの生徒、いや()()()()()()()()()から忌避されていたのである。

 当然、自分がニュースでアレコレ言われているのは知っていたが、流石にこれは想像を超えている。今の所直接的な被害は無いが、全員がゴミを見るような冷たい目で憂の事を睨み付けていた。


「ッ……」


 憂は堪らず、誰とも顔を合わせずに足早で教室に入り、自分の席に着く。

 流石に"落書き"や"花瓶が置かれている"等のベタないじめ行為は無かったが、もしされていたら今すぐにでも帰って引き籠もり生活を再開していただろう。


 しかし一人で居ることには変わりなかった。

 数少ない友人が死に、あの嫌われよう。今後の学校生活に希望の文字か見えない状態だ。


「あぁ、帰りてぇ……」


 そんな中、憂に声を掛ける奇特な人物が居た。


「あの、ちょっと良いですか?」

「ぇ、あ、うん」


 大人しそうな三つ編み眼鏡の少女、その姿はまさに模範的な文学少女。例えるなら"清楚の化身"。「この人良い人だ」と、憂は見ただけで理解した。


「この度Dクラスの風紀委員になりました、(冬木(ふゆき) 咲理(さくり))と言います。これからよろしくね瀬流君」

「は、はい……!!」

「それで、これが今までに配布されたプリントで……って、瀬流君聞いてますか?」

「んぁ、もちのロンよ。どんと来いどんと」


 "癒し"__その言葉が頭を過る。不安でいっぱいだった憂にとって、冬木は癒しの女神そのものだ。


「えぇと、これで先生から託されたことは全部です。困った事があれば遠慮なく聞いてくださいね」

「分かったよ……ありがとう冬木さん」

「いえいえ。それでは私はこれで」


 説明が終わり、冬木は机から離れていく。その様子を憂はボーっと眺めていた。


「冬木さん、可愛いよね」

「わかるわぁ……って誰だお前!?」

「俺? 俺は柚子、(廷出(ていで) 柚子(ゆず))。よろしく‼」


 女神との会合後、突然自己紹介を始めた男。


 これが柚子との初めての出会いであった。




「親友が頭可笑しくなって、それ全部自分のせい」って思われてる主人公君、悲惨ですねー()……まだ序盤ですが。


よろしければ評価お願いします。

Twitter→@iu_331

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