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第11話「魔獣の森決戦ー二章ー、メリシスと都阿羅 VS悪意獣(メリスビースト)」(4)

第11話の4を公開します。

また1ヶ月ほど空いてしまいました。

申し訳ありません。

少しづつではありますが、執筆出来る時間が取れるようになってきたので、ちょっと更新ペース上げれる、はず。

そんな今回は3視点で進んでます。

特撮的なあのシーンもあります。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(7)


『俺は、何を、、。』


男は突然、自我が戻った。

回りを見回すと、目線の高さがおかしい事に気付いた。

両手に何かをにぎっている感触があり、目を向けると右手に女性、左手に女の子をつかんでいるのが見えたが、それが自分の見知った者だと気付いていなかった。

人間をつかめる程の大きさの手。

それは自身が巨大になっているからだと気付き、足元に目を向けた。


『なんや、この下半身は?』


人の物ではないそれは、明らかに異形いぎょうだった。


『俺の体、どないなってもたんや・・・?』


記憶を辿たどる。

残っている最後の記憶。


『たしか、急に体があつなって、頭の中(あたまんなか)が真っ暗に。。』


なって以降の記憶がなかった。

そんな事を考えていると体が痛みだした。


『ぐぁぁぁぁぁ、、。』


激痛げきつうで呻き声が漏れだす。

そして体から黒い霧が大量にあふれだし、一気に縮んだ。


どさどさ!


と音を立てて、女性と女の子が落ちてきて、倒れた。

一気に縮んだ時、手放てばなさなれなかった為、高い位置からの落下をまぬがれていた。


「ううっ。。」


女の子が小さな呻き声を漏らしたが、男をそれに気付いていなかった。


「なんや、今のんは?

 俺は怪獣にでもなったんか?

 はっはっはぁ!

 こりゃええわ。ええネタが出来でけたで。」


男はわめきながら、立ち去った。


(8)


「きゃぁぁぁぁぁ!!」


兎萌ともえは怪獣に捕まり叫び声を上げた。

けれど恐怖心よりも投げ捨てられた都阿羅つあらの心配の方が強かった。

あの状況ではどう考えても都阿羅つあらは助からない。

飛んでいく姿を目で追いながら、


「つあちゃん、、。」


親友ともの名をつぶやいた。

自身も都阿羅つあらもこのまま死んでしまう、そんな絶望感から涙があふれだした。

その時、上空から飛んできた桃色ぴんくに光る球体が都阿羅つあらを飲み込んだ。


「え!?」


突然の出来事に驚きの声を漏らしながら、その球体を凝視ぎょうしした。

球体は巨大な女性に変わり、


ドドーーン!


と地響きを轟かせながら着地した。

その巨人の背中に怪獣が飛ばした刃物が刺さるのを目にし、


「あああ、、。」


悲痛な声がこぼれた。


『つあちゃんはどうなったん?』


そんな事を思いながら見ていると、巨人が何かを地上に下ろし、それが人で、走り去って行くのが見え、


「つあちゃん、無事やったんや。」


安堵あんどの声でつぶやいた。

そして自身の状況が最悪である事を思い出した。


『うちは、ダメっぽいなぁ。。

 つあちゃん、ごめんな。。』


そんな事を考えていると突然、怪獣がキョロキョロと周りを見回した後、動きを止め、


ゴルルルルルゥ。


と苦しげな声を発した。

そして体から黒い霧があふれ出すや、急激に小さくなった。

エレベータで上の階から下の階へ一気に降りている時のような浮遊感に襲われた後、地上に落ちた。


「ううっ。。」


小さな呻き声を漏らしたが、男はそれに気付いた様子もなく、


「なんや、今のんは?

 俺は怪獣にでもなったんか?

 はっはっはぁ!

 こりゃええわ。ええネタが出来でけたで。」


男はわめきながら、立ち去っていった。


「え、何でパパが!?」


立ち去った男が自分の父だと気付き、困惑した。


「さっきの怪獣はパパやったん?

 どうゆう事、なん、、?」


混乱した思考が脳の許容限界を越え、兎萌ともえは意識を失った。


(9)


「おねーさーん!」


声を掛けながら駆け寄り、そばで膝立ちになり、背中に触れた都阿羅つあらは危機的状況だと感じ取った。


「お姉さん、大丈夫?」


背中をさすりながら問い掛けると宇宙人の女性らしき人がゆっくり視線を向け、


『大丈夫、とは言えないようです。

 この傷では長くはたないでしょう。。』


都阿羅つあらの脳内に言葉を送った。


「そんな、どないしたら、、。」


助けられるのか?

考える。

そして、ふとぎる。

大好きな特撮ドラマのとある場面が。


「お姉さん、宇宙人やんね?

 やったら"融合"出来るんやないですか?」


都阿羅つあらの問い掛けに、


『どうして、そんな事を!?』


驚きの声が響いてきた。


「出来るんやね。

 なら、うちの身体使って(つこて)!」


都阿羅つあらの突然の申し出に、


『そんな、、。

 ダメです、そんな事出来ないわ。

 1つの体に2つの心を入れるのは凄い負担が、、。』

「だって、さっき助けてくれたやん!」


戸惑い、めさせようとする声をさえぎり、都阿羅つあらが思いを告げた。


『それは当然の事です。

 守れる命があるなら、全力で守り抜きます。』


その言葉で都阿羅つあらの決意は揺るぎないものになった。


「うちかておんなじや。

 お姉さん助けれるんやから、絶対助けたいねん!」


涙をにじませながら強い意思を見せる都阿羅つあらの思いに心が揺り動かされた。


『ありがとう、勇敢ゆうかんな少女。

 私の命、貴方あなたに託します。

 手を、握って下さい。』


言いながら力を振り絞り右手を持ち上げた。

都阿羅つあらはその手を両手で包み込むように、しっかりと握った。

すると女性宇宙人の全身が桃色ピンクに発光し、都阿羅つあらの手から体に吸い込まれ、消えた。

と同時に都阿羅つあらの全身から桃色ピンクの光があふれ出し、


「あああぁぁぁぁぁ!!!」


身体が燃えているかのような熱さと、筋肉の痛みで叫び声を上げた。

熱さと痛みは1分程で治まり、


『この事は誰にも言わないで下さい。

 私は、少し眠ります。

 この星の時間だと5時間くらいだと思います。

 起きたら色々説明します。』


そう言って都阿羅つあらの頭の中に聞こえていた声が沈黙した。

体に少しだるさはあるものの、違和感のようなものはなかった。

ただ、体内に今までになかった"ちから"があるのを感じていた。


都阿羅つあらはゆっくり立ち上がると兎萌ともえの無事を確認する為、怪獣が消えた辺りに向かって歩き出した。

如何だったでしょうか?

都阿羅がついに融合しました。

怪獣と兔萌、都阿羅と兔萌、それぞれの関係性がどう絡まって行くのか?

次回、1週間くらいで更新します。

しますよ、きっと。

ちょこっとだけ期待して、お待ち頂けたらと思います。

よろしくお願い致します。

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