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第11話「魔獣の森決戦ー二章ー、メリシスと都阿羅 VS悪意獣(メリスビースト)」(3)

第11話の3を公開します。

たいへん、たいへん、更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

何とか書けました。

怪獣に投げ捨てられた都阿羅はどうなってしまったのか?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

飛ばされた子供つあらに接近したが、小型艇での救出は難しかった。

ならば、と、


AI(ソル)小型艇これまかせます。」


小型艇の操縦コントロールAI(ソル)に任せ、メリシスはハッチを開いて飛び出した。

そして意識を集中し、通常の人間サイズから身長約40メートルの巨人への変化を始める。

普通は体の負担を軽減させる為、大きくなるのにある程度時間を掛けるのだが、今は時間がない。

一気に巨大化するには瞬間的に生体エネルギーを高める必要がある。

メリシスは体を丸く縮め、体の中心に生体エネルギーを集中させていくと。

集まったエネルギーが桃色ピンクの光を放ちながら、体全体を包み込むようにあふれ出した。

桃色ピンクの球体となったメリシスが、子供つあらに近付き、光の中へと引き込んだ。


「何なん、これぇ!?」


子供つあら戸惑とまどいの声を上げている。

巨大化したメリシスはその子を両手でそっと包み込んで落下の勢いを吸収しながら、


ドドーーン!


と地響きを轟かせながら着地した。


「大丈夫?

 ケガはない?」


声を掛けながら、そっと手を開いた。


「だい、じょぶ、で、す。

 って、ええ、もしかして宇宙人!?」


声を震わせていたはずが、急に叫び声を上げ、好奇こうきの目を向けられた。


「えっと、、。」


どう答えようか、と考えていると、


ザク!

 ザク!

  ザク!

   ザク!

    ザク!


と背中に複数の"何か"が刺さるのを感じた。


ウッ


うめき声を漏らしたメリシスは背中の激痛で子供を落としそうになるのを何とかこらえ、そっと地上に下ろした。


「安全な、所へ。。」


子供つあらに声を掛けると。

盾になるようかばいながら、振り返った。

と同時に、


ザク!

 ザク!

  ザク!


飛んで来た刃物が刺さった。


クウッ


うめきながら顔を向けると怪獣が周りに無差別に刃物を飛ばしているのが見えた。

メリシスの方に飛んで来た刃物を、


防御光板リフレクション。」


バリアで防御しながら、


悪意獣メリスビーストが、こんな攻撃、をする、なんて。。

 AI(ソル)、どうゆう、こと、なの?」


AI(ソル)たずねた。

メリシスの問い掛けに、


『ソノ”メリスビースト”ハ、”ヘンイタイ”、デス。』


AI(ソル)が即座に回答した。


「まさか、”変異体へんいたい”、になって、るなんて。。」


メリシスは愕然がくぜんとしながら、怪獣を見つめた。

変異体へんいたい”はこれまでに2例のみ報告されている特殊ケースだった。

通常は体内の”悪意の種(メリスシード)”の成長により増幅された”悪意メリス”で巨大化し、狂暴になるだけだった。

けれど、心に”いびつ”な強い感情がある時、それが”悪意メリス”と融合し、”変異体へんいたい”になる、と聞かされていた。


「”悪意獣あれ”を、止め、ないと。。」


無差別攻撃を続けている”悪意獣メリスビースト”を無力化する為、気力を振り絞って攻撃しようとしたその時、突然攻撃が止まった。

怪獣は動きを止め、キョロキョロと周りを見回した後、


ふっ


と消失した。


「どうゆう、こと、なの?」


突然の出来事に戸惑うメリシスだったが、体に刺さった刃物のダメージで巨大化状態を維持出来なくなってきていた。


時間切れ(リミット)の、よう、ですね。。」


つぶやきの後、エネルギー放射が始まった。

巨大化は体への負担が大きく、5分程度しか維持出来ないようになっていた。

エネルギー放射の影響で刺さっていた刃物が抜け落ち、メリシスの体は元の成人女性くらいの大きさに縮んでいった。


ごふっ


元の体に戻ったメリシスの口から血があふれだした。

巨大化している時は高めた生体エネルギーの影響で防御力が上がっているのだが、元の大きさに戻ると傷の影響が大きくなる。

どうやら”悪意獣メリスビースト”の攻撃のひとつが心臓を傷つけていたようで、早急に宇宙船に戻り治療しなければ命を落としてしまう。

それ程深刻な状態になっていた。

だが、小型艇に回収され大気圏外の宇宙船まで戻って治療装置に入る。

そこまでの猶予ゆうよは残されていないようだった。


「姉さん、ごめん、なさい。

 私、何も、出来な、かった、、。」


レリシスへの謝罪の言葉がこぼれ、悔しさで涙があふれ出しそうになる。

なすべもなく、死を受け入れようとしたメリシスは、


「おねーさーん!」


叫びながら女の子が駆け寄ってくるのを目にした。


(6)


「何なん、これぇ!?」


桃色ピンクの球体に引き込まれた都阿羅つあらは中に居た巨人を見て叫び声をを上げた。

突然の出来事に混乱している都阿羅つあらを大きな手が優しく包み込んだ。


「何なん?これどうなってんの?

 たしか怪獣に投げられて、、って怪獣!?」


そんな事を考えていると、


ドドーーン!


と地響きが聞こえてきた。

そして都阿羅つあらを包んでいた手が少し隙間を開け、大きな顔が見えた。


「大丈夫?

 ケガはない?」


その大きな顔が優しい声を掛けてきた。


「だい、じょぶ、で、す。

 って、ええ、もしかして宇宙人!?」


驚きながら答えた声は少し震えていた。

が、答えているうちにふとひらめいた。


”これ、特撮の世界やん”


そう気付いた都阿羅つあらは巨人に問い掛けていた。


「えっと、、。」


急に問われた巨人メリシスが戸惑っているように見えた。


『あれ、間違っ(ちご)てた?』


などと考えていると、


ザク!

 ザク!

  ザク!

   ザク!

    ザク!


と"何か"が刺さる音がして、


ウッ


巨人メリシスうめき声が聞こえた。

その瞬間、都阿羅つあらは手から落ちそうになったが、巨人メリシスに守られ、そっと地上に下ろされた。


「安全な、所へ。。」


苦しそうに発せられた巨人メリシスの言葉に、


『うちがおったら邪魔じゃまになる。』


と察した都阿羅つあらあわてて駆け出した。

巨人メリシスから安全と思われる距離を取り、壊れた家の陰から様子をうかがった。


「これ、夢ちゃうやんな。

 本当ほんまに特撮みたいやん。」


都阿羅つあらはこれまで楽しんで観ていた”特撮ドラマ”のような出来事が現実となっているのをの当たりにして混乱していた。


怪獣が現実リアルに現れたらどうなるのか?

破壊音が轟き、街が破壊され、人々が傷ついていく。

それはただただ恐怖でしかなかった。

体の奥底から震えが沸き上がってくる。


「こんなん、どうにもならへんやん。」


涙があふれ、受け止めきれない絶望感に、


「おねぇ、どこ行ってもたん?

 何で居ない(おらへん)の?

 助けて、おねぇ。。」


行方不明の姉たちをい、泣き崩れる都阿羅つあらの目に複数の刃物が刺さった大きな背中が映った。


「宇宙人の、お姉、さん。

 怪我、してる(とう)

 あれって、、。」


そして気付いた。

あの時の"何かが刺さる音"が何だったのかを。


「うちを助けたから、あないな事に。」


自分が今、生きているのはあの宇宙人おねえさんのお陰。

そう理解した時、ある事が思い出された。

それはある日の姉たちとの会話。


「なぁ、都阿羅つあちゃん。」

「もし、本当ほんまに、」

「特撮ドラマみたいな、」

「怪獣がおったらどないする?」


「そんなん居ない(おらん)し、分からへんわ。

 おねぇらはどうするの(どないするん)?」


「そんなん決まってるやん。」

「怪獣がるんやったら、」

巨人ウルトラマンだって(かて)るはずや。」

「だから我らは、」

「「協力者パートナーになって一緒に戦うねん。」」


協力者パートナー、、。」


姉たちとの会話はまさに今、この時の事。

なら、自分がやるべき事はひとつ。


"宇宙人おねえさん協力者パートナーになる"


何処に行ってしまったか分からないけれど、姉たちが戻ってくるこの場所を守らなければならない。

そう思うと心が熱くなり、怖さが薄らいでいた。


その時、突然怪獣が姿を消した。

そして巨大だった宇宙人おねえさんが人間と同じ大きさまで小さくなっていた。

見るとすごく苦しそうにしていた。


嫌な予感がする。


そう感じた都阿羅つあら宇宙人おねえさんに向かって駆け出していた。

如何だったでしょうか?

都阿羅とメリシスの出会い、そして2人は。

次回は2週間くらいで上げる予定ですが、それより早くなるよう努力します。

楽しみにして頂けると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

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