第10話「魔獣の森決戦ー序章ー、サリシス絶体絶命! VSラアビブ&魔獣軍団」(2)
第10話の2を公開します。
なんとか月曜に更新出来ました。
・・・休日だから、ってのはありますが。。
今回は色々説明してます。
そして奴が。。
って感じです。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(4)
「ほなな~。」
梨深は電話を終えると、智佳とセラミネに目を向けた。
昨日、発熱と筋肉疲労で寝込んでいたセラミネは普通に動けるようで、椅子に座って智佳との会話を楽しんでいた。
梨深に気付いたセラミネが、
「あ、智佳、おはよう。
昨日はいっぱい迷惑かけちゃって、ごめんね。」
詫びの言葉を口にした。
”また迷惑をかけてしまった”、そんな事を思っているだろうと察した2人は、
「何言ってるんっすか。セラミネのお陰で”雪男”を倒せたんっすよ。」
「そうやで~|。
セラミネが~頑張ってくれたから~街も元通りや~。
ほんま助かったわ~。」
労いの言葉を掛けた。
そんな2人の言葉に、
「そう言って貰えるの、すごく嬉しい。
わたし、少しは役に立てたんだね。」
セラミネが顔を赤らめ、綻ばせながら思いを伝えた。
「それにしても”アレ”はほんと凄かったすよ。
何であんな事になったか判るっすか?」
智佳が一昨日の巨獣化の事を切り出した。
「あの時、わたしだけ凍っちゃって、”また何も出来ない”って悲しくなって。。
そしたら体の奥から”熱”を感じたの。
”月並びの日”の夜はいつも体の中がざわざわして、落ち着かなくて。
あの時は体が燃えてるみたいに熱くなって。
獣化したら、あんな事になっちゃたの。」
セラミネの言葉に、
「やっぱり~あの”並んだ月”が~影響してたんやな~。」
梨深が返した。
「そう言えば”クォリュシュ”が”げっこうへんい”って言ってたっす。」
智佳の言葉に、
「”月光変異”か~。
それについては~後でテトゥさんに~聞いた方がええな~。」
梨深が思案しつつ答え、
「やっぱりこれは~セラミネに必要そうやな~。」
そう言って指輪の収納に仕舞っていたアイテムを取り出すと、セラミネに手渡した。
「これは、何?」
見た事のない”物”を目の前に掲げ、不思議そうに見ているセラミネに、
「それは”蓄力小板”言うて~魔力みたいなんを~貯めとけるんや~。
これにあの時の~月の力を~貯めといてん。
今~3つ光ってるやろ~。
その1つを押しながら~”放出(リリ~ス)”って言うたら~貯めてんのが出てくるんよ~。
そうそう~裏側を~自分に向けとかなあかんで~。」
説明し、
「ほなら~大事に持っておきや~。」
そう言って、セラミネに手渡した。
「これがあれば、いつでも”巨獣化”出来るんだね。
ありがとう、梨深。」
満面の笑顔でお礼を言ったセラミネが嬉しそうに眺めているのを見た梨深が、
「けど~そのままやとあれやな~。」
呟きながら何か考え出した。
程なく、
「後でテトゥさんに~相談してみよか~。」
何かを思い付いたようだ。
「どうしたんすか?」
智佳の問い掛けに、
「そのままやと~持ってるの不便やなって思って~ん。
ちょっと思い付いたから~テトゥさんに相談してみるわ~。」
梨深が答え、
「ほんなら~朝ごはん食べに行こか~。」
「はいっす。」
「は~い。」
3人は食堂に向かって行った。
(5)
朝。
「おはようございます、莉紗絵様。」
可愛いが電子音っぽい声の女性が莉紗絵を起こそうと体を揺すりながら、声を掛けた。
「もう、朝なんか、、。」
寝ぼけ眼で相手を見た。
床に敷いた薄い布の上で寝ているので、まず膝が目に入った。
膝が球体関節になっている。
「??」
少しづつ見上げる。
体は薄茶色の毛皮に覆われ、スレンダーな体型をしている。
そして、
「しっぽ?」
クルんと丸くなった尻尾が揺れているのが見える。
さらに目線を上に。
顔。
鼻と口がなく、端が少し垂れた感じの三角の目のような盛り上がりだけがある。
額の所に前髪のようなものがあり、耳の付いたヘルメットの様な物を被っている。
「・・・、誰?」
見た事のない女性に思考が停止する。
しばらく見ているうちに脳が覚醒し、理解した。
ガバッ
と起き上がると、
「お前、チャウダーか。
めっちゃ可愛いなっとるやん。」
女性型なったチャウダーだと気付き歓喜の声を上げた。
「お褒め頂きありがとうございます。」
可愛くお礼の言葉を発するレディチャウダーの頭を撫でながら、その背後にどや顔で立ってる紗都美に、
「念願叶ったやん。
めっさ可愛いで。」
莉紗絵労いと賛辞の言葉に、
「やろ。
神殿で貰えたアイテムは入部する前のイベントの報酬やったからなぁ。
いつか再出するやろ思て改造用のデータ準備してた甲斐があったわ。」
ちょっと誇らしげに紗都美が答えた。
「それにしても、」
莉紗絵が切り出し、
「真行路、やな。」
紗都美が返す。
「なんかこの世界に深く関わってるみたいやな。」
「その辺の事も梨深さんと話したいわ。」
「やな。ちょい長居してもたし。」
「やっぱ心配、しとうやろな。」
「早く戻らないとな。」
そんな事を話していると、
「おはよう、ですぅ。」
みぃみゅが目を覚ました。
「おはようございます、みぃみゅ様。
よく眠れましたか?」
見知らぬ女性に話し掛けられ、
「は、はい、です。
もう、ぐっすり、です。」
緊張気味に返事した。
そんな様子に、
「それ、チャウダーやで。」
微笑みながら紗都美が声を掛けた。
「ちゃうちゃん、です?
びっくり、です。
かわいい、です。」
驚き、感嘆の声を上げた。
「褒めて頂き、嬉しいです、みぃみゅ様。」
お礼の言葉を発するレディチャウダーに、
「でも、みぃみゅさまはだめ、です。
みぃちゃん、がいい、です。」
みぃみゅ がダメ出しをした。
言われたレディチャウダーは、
「紗都美様、どうすればよろしいでしょうか?」
紗都美に指示を仰いだ。
「みぃちゃん って呼んだり。」
「了解致しました。
今後は呼称を みぃちゃん に変更致します。」
「よかった、です。」
そんなやり取りをしていると、
「チョウショクノシタクガデキタよ。」
言いながらポティロが部屋に入ってきた。
朝食、とゆう言葉に反応して、ポトフーが、
「ごはん、なのー!」
目を覚ました。
そして、
「・・・ダれ?」
「誰、なの?」
見知らぬ女性を見て2つの声が疑問の言葉を発した。
紗都美は説明を繰り返した。
『これ、島長にも説明要りそうやな。』
なんて事を思いつつ。
(6)
「ラアビブ、首尾はどうだ?」
ランタルの問い掛けに、
「ランタル様、全て順調に進んでおります。」
跪き、頭を垂れたラアビブが力強く答えた。
「あの捜査官め、この地で妙な力を身に付けている。
このままでは枷になりかねん。
今の内に排除するのだ。
頼んだぞ、ラアビブ。」
ランタルの勅命を受けたラアビブは、
「はっ!
仰せのままに!」
答えると姿を消した。
「まさか、これほどの懸念材料になろうとわ。
もっと多くの”悪意”が必要だ。」
ランタルはひとり言ちると、また眠りについた。
如何だったでしょうか?
やっとチャウダーのLモード出せた。
一応、このモードになる意味はあるのですが、それは追々。
そして動きを見せたランタル。
あの男がパワーアップして帰ってきました。
これから。。
次回、月曜更新予定。
楽しみにして頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。




