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第10話「魔獣の森決戦ー序章ー、サリシス絶体絶命! VSラアビブ&魔獣軍団」(1)

新年初更新。

第10話の1を公開します。

ああ、ちょこっと月曜日過ぎてもた。。

今年は月曜更新、と思ってたんだけど。

目標は月曜更新で頑張ります。

で、今話から新章「魔獣の森決戦」編突入です。

サブタイトルからして不穏な感じですが、かなり色々盛り込んで13話まで続く予定です。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(1)


狼人間セラミネが”雪男スノーマン”を倒した事で街をおおっていた凍結結界が消滅した。

街や人々を凍結させていた魔力も効力を失い、全てが元通り動き出した。

智佳オーニオと凍結から解放された梨深パプリが、気絶し亜人の姿に戻ったセラミネに近付いた。

智佳オーニオがそっと頭を持ち上げると、


「うにゅぅ。。」


セラミネの意識が戻った。


「セラミネ、大丈夫っすか?」


掛けられた声に、


智佳オーニオ、おはよぉ。。」


ずれた返事を返しつつ、肌寒さを感じ自分の体に目を向けた。


「はだ、か、、。」


自分が裸なのに気付いた。

そして自分がどうなったかを思い出した。


「わたし、役に立てた、よね?」


自分が裸である事より、役立ったかを気にするセラミネに、


「めっちゃ格好良かったすよ!」

「ほんま~助かったわ~。」


智佳オーニオ梨深パプリ称賛しょうさんの言葉を掛けた。

2人に誉められ顔を赤らめたセラミネが、


クシュン!


くしゃみをした。


「服着ない(きん)と〜風邪引くで〜。」

「これ、着るっすよ。」


智佳オーニオ指輪リング収納ストレージに入れていたセラミネの服を取り出して渡した。


智佳オーニオ、ありがと。」


受け取ったセラミネはモタつきながらも、何とか服を着る事が出来た。

かなりの疲労で上手く体を動かせないようだ。

そんなセラミネに智佳オーニオが手を貸して立ち上がらせ、肩を貸すと、3人でクォリュシュに近付いて行った。

側に来た3人に、


「アンタ(タチ)合格ゴウカク、ダヨ。

 マサカ、”界渡り(トラベラー)”ジャナ、イオ(ジョウ)チャン、二"雪男スノーマン"ガヤラレル、トワネェ。

 ケド、チョウドイイ、ワ。

 コレハソノ、亜人アジンノオ、(ジョウ)、チャン二ウッテツ、ケダ。」


言いながらクォリュシュが試練の報酬アイテムをセラミネに手渡した。

受け取ったセラミネは目をしばしばさせながら、時折ときおり頭をフラつかせている。


使(ツカ)(カタ)、ハ(ワカ)ル、ネ。

 ()グ、ニ必要(ヒツヨウ)ニナ、ルヨ。

 チャン、ト準備(ジュンビ)シト、クンダ、ヨ。。」


そこまで言ってクォリュシュは機能を完全に停止した。

セラミネに手渡されたアイテムを見た梨深パプリが、


「これはまた~レアなんくれたな~。」


少し驚きつつ、嬉しそうな声を発した。


「それ、何っすか?」


それを見た事がない智佳オーニオたずねた。


「これはな~、、。」


梨深パプリが説明しようとした時、セラミネの頭がガクっと垂れた。

見るとセラミネが寝落ちしていた。

どうやらちからの使い過ぎで眠ってしまったようだ。


「セラミネ~落ちてもたか~。」

「そりゃ、あんなちから使ったっすからね。」


言いながら智佳オーニオがセラミネをそっと抱き上げた。

いわゆる”お姫様だっこ”状態のセラミネを見ていた梨深パプリが、


「セラミネが~巨大化したんは~あれが原因なんやろな~。」


言いながら月を指差した。

月を見た智佳オーニオが、


「月、並んでるっすね。」


つぶやいた。

梨深パプリは、


「狼に月は~定番やからな~。

 いつもと違うちからが~出ているん(でてんの)やろな~。

 クォリュシュの言い方やと~セラミネのあのちからが~必要になるみたいや~。

 とりあえずあれ~貰っておこう(もろとこ)か~。」


そう言った梨深パプリがセラミネの手からアイテムを取ると裏側を月に向け、


充填(ファルアップ)~!」


と発した。


キューーーン!


とゆう音を出す事、約1分。

音が止まり、表面の3本のインジケータが光を発して充填が完了した事を示した。


「詳しい説明は~セラミネが目を(めぇ)覚ましてからや~。」


梨深パプリの言葉に、


「了解っす。」


智佳オーニオが短く答えた。


「ほなら~ホテル戻ろか~。」

「そうっすね。」


そう言うとセラミネをだっこした智佳オーニオ梨深パプリはいつものホテルに向かった。

翌日、巨大化の反動での発熱と筋肉疲労で、セラミネはほとんど動く事が出来ず1日寝て過ごす事になった。

※治癒魔法では回復出来なかったようです。


(2)


神殿から戻った莉紗絵ホクスたちは島長アスクオに、


「我ら、そろそろ、」

「島を出よ思っ(おも)てます。」

「仲間も心配してるやろし、」

「何よりランタルを放って置けない(ほっとかれへん)ので。」


莉紗絵ホクス紗都美ミミナが切り出した。


「そうですカ、寂しくなりますナ。」


島長アスクオが少し寂しそうな表情を見せながら返すと、


「それでハ、壮行そうこう晩餐ばんさんを用意しましょウ。

 今夜は大いに盛り上がりましょうゾ。」


物凄ものすごく活き活きとした表情で宣言した。

何かと晩餐をもよおしたがる島長アスクオだった。


そして島での"最後の晩餐"が盛大に催された。

集まった妖精たちとの楽しい宴は夜遅くまで続いた。

ひとしきり騒ぎ、晩餐がお開きになると、紗都美ミミナが、


「チャウダー、行くで。」


チャウダーに声を掛け、立ち上がった。

莉紗絵ホクスの膝を枕にして眠ってしまった みぃみゅ の頭を撫でながら、


こももるんか?」


声を掛けた。


「やっと手に入ったんや。

 もう我慢しとれんわ。

 朝食までには終わらすから楽しみにしとき。」


目をキラキラと輝かせながら少し興奮気味の紗都美ミミナに、


「明日出発やで。

 ほどほどにしときや。

 けど、楽しみや。」


莉紗絵ホクスが釘を指しつつも、”にっ”と顔をほころばせながら声を掛けた。

その言葉に答えるように軽く手を振り、紗都美ミミナはチャウダーを連れて食堂を後にした。


「ふぁ〜〜〜っ。」


莉紗絵ホクスは大きな欠伸あくびをすると、


「我は部屋で寝るか。」


つぶやくと肩に止まって寝ているポトフーを落とさないように気を付けながら、そっと みぃみゅ を抱き上げた。

かなり疲れているようで目を覚まさなかったので、そのままゆっくり部屋に戻ると眠りに就いた。

こうして”妖精島”での最後の夜が更けていった。


(3)


朝食を終えた由維キャロンは自身が担当する授業まで空き時間があったので、梨深パプリに連絡してみる事にした。

自室で指輪リング収納ストレージからマイクを出し、内蔵されていたコードを引き出してスマホに接続した。


「マイクにこんなコードが入ってるなんて知らんかったわ。

 他にも”隠し機能”とかあるんやろか?」


ひとりちりつつ、梨深パプリの番号を選択し、発信した。

程なく、


由維キャロン~?

 どした~ん?

 なんで電話出来てんの~?』


まくし立てられた。


「それがな、昨日・・・。」


由維キャロンは昨日の試練の事を梨深パプリに話した。


『そっか~そっちも出くわしたんや~。

 けど~この機能は助かるは~。

 毎日時間決めて~定時連絡するようにしよか~。』

「やな。

 ほんなら、とりあえずお昼と夜でどう?」

『せやな~ほんなら15時半頃と~22時頃でど~?』

「ええで。そうしょっか。

 そうそう、それと”クォリュシュ”ってのが気になる事()っててん。

 なんか”3つの光”がどうとかって。

 まぁ、言い掛けて動か()くなってんけど。

 なんか心当たりある?」

『気になってんのは~指輪リングの宝石なんよ~。

 由維キャロンと~智佳オーニオのんが~光ったやんか~。

 これで~うちのんが光ったら~何かあるんかも~って思ててん。』

「たしかに指輪リングの宝石は気になるなぁ。

 っと、そろそろ授業の時間や。

 ほんならお昼に。」

『ほなな~。』


通話を終えた。


「これ、かなり便利やな。

 けど、”3つの光”か。。」


つぶやきながらマイクを収納ストレージに仕舞うと、部屋を後にし、教室に向かった。

如何だったでしょうか?

まださわりなので、まだ平穏ですが、伏線も張ってます。

次回、島を出た双子が。。

月曜公開出来るよう頑張ります。

よろしくお願い致します。

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