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第9話「海底神殿の試練、人魚の王とレアアイテム VSクラーケンズ」(6)

第9話の6を公開します。

またも遅れてしまいました。

書きたい事は頭の中にあるんだけど、上手く纏まらず、で時間が掛かってしまいました。

それでは双子編の結末、はまだです。

色々書いてたら長くなってきたので2回に分けました。

双子の方の戦闘前編。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(18)


『あれが神殿か。』

『はい、です。』

『何か”如何いかにも”な感じやな。』

『”いかにも”、です?』

『この神殿が”想像してた通り”の、』

『外観してるって事や。』


と話していると何か薄い膜を通り抜けた。

ように感じた直後、急に空気と重力が感じられた。


「「なぁぁぁぁぁ!」」

「きゃぁぁぁぁぁ!、ですぅぅぅ!!」


重力に引っ張られ神殿の入り口の前の広場のような所に向かって落ちていく。


「「おりゃ!」」


変な掛け声を出しながら半回転して足ヒレを下にし体勢を整えると、


「えい、です!」


みぃみゅが可愛い気合いを発し、足ヒレを普通の足に戻し、


ドドーン!


と激しい着地音を響かせた。

そして上から落ちてくるマリンチャウダーを受け止め、ゆっくりと下ろした。

マリンチャウダーからポトフーが出るのを確認すると、


「チャウダー、モードA!」


紗都美ミミナ指示コマンドを発してチャウダーを犬型に戻すと、サリシスも変身を解除した。


「いやぁ、めっちゃあせったわ。」

「急に水無くなるとかないわ。」


なんて事を莉紗絵ホクス紗都美ミミナが話していると、


「ごめんなさい、です。」


突然、みぃみゅが泣きそうな顔であやまった。


「なになに?」

「急にどうしたの(どしたん)?」


2人がちょっと驚きつつ聞き返した。


「ここに”くうき”あるっていえなかった、です。

 かあさまに、みずがつながってるところから、はいりなさいっていわれてた、です。

 あぶなくして、ごめんなさい、です。」


涙をにじませながら一生懸命()びる みぃみゅ の頭を莉紗絵ホクスが優しく撫でた。


「ふぁっ。。」


可愛く反応する みぃみゅ に、


「そんなん気にせんでいいって(ええて)。」

「今聞いたからかまわない(かまへん)。」

「ようするに、」

ここから(こっから)は、」

「息できて、」

「普通に動けるって事やな。」


2人が優しい声音こわねで声を掛けた。

みぃみゅ はこくこくうなずき、涙を拭い、


「はい、です。」


肯定の返事を返した。


「で、さっきの襲撃者は居ない(おらん)みたいやな。」

「神殿の中でお待ちかねって事やな。」

「って、なんか普通に動けてるやん。」

「せやな。いっつもやったらエネルギー無くなって動けなく(うごけんく)なるな。」


2人は変身を解除した時の空腹感が少ない事に気付いた。

どうやら変身する事に体がれてきた事と、今回の戦闘での消費が少なかった事が要因のようだ。


「とりあえず、」

「カロリー取っておこう(とっとく)か。」


そう言うと莉紗絵ホクスがいつもの”顔サイズどら焼き”を取り出した。

半分にして1つを紗都美ミミナに渡すと2人はそれを、それぞれが1/3くらいで千切ちぎって みぃみゅ に渡した。


「ありがと、です。」


それを見ていたポトフーが、


「ママ、それほピピの!」


言いながら2人周りをパタパタ飛び回った。


「こっちおいで。」


莉紗絵ホクスに声を掛けられ、肩に乗ってきたポトフーに少し千切って差し出すと、小さなくちばしでついばんできた。


「うまうまなのぉ。」


ものすごく美味しそうに食べるポトフーの頭を指先で優しく撫でた。

そして受け取った みぃみゅ と3人で食事ほきゅうを済ませると、


「ほんなら、」

「行ったろか。」

「はい、です。」


3人は決意を固め、神殿に入って行った。


(19)


「クラーケンズヲ一蹴(イッシュウ)カイ。

 ヤルネェ。

 ケド、変身(アレ)反則(ハンソク)ダネ。」


神殿の前の広場になっている部分でサリシスとクラーケンズの戦闘を観察しながらつぶやいた。


「ソレジャ、挨拶(アイサツ)シテオクカ。」


そんな事をつぶやいたクォリュシュは右腕をゆっくり伸ばし、人差し指と親指を伸ばして直角を作ると残りの指を握って手を銃を模した形にし、人差し指の先をサリシスの方へ向けた。

そして、


パシュ!


と音を立て人指し指が飛び出した。

触れると爆発するが、サリシスには対して効果はない。

ただ、これにどう反応するかを見ていた。

そしてサリシスがけたのを見て、


「イイ反応(ハンノウ)ダ。

 (タノ)シマセテクレソウダネ。」


嬉しそうに感じる音声で呟くと、神殿の中に戻っていった。

通路を少し歩くと広々としたホールが現れる。

その奥に2つの人影が見える。

その2人は見えない壁にはばまれ、声も聞こえなかった。


(オウ)、ソシテ王妃(オウヒ)

 ソコデコレカラ()コル(コト)ヲシッカリ見物(ケンブツ)シテナ。

 (タノ)シイ”ショー”ヲネ。」


見えない壁の向こうには声が聞こえるようにしてある。

それを聞いた王と王妃が壁を叩き必死に声を出しているのが見える。

その時、


ドドーン!


と激しい地響きと振動が伝わってきた。

その音と揺れで、


「ゴ到着(トウチャク)ノヨウダネ。」


サリシスが神殿の広場に”落ちてきた”と判断した。

少し待っていると複数の足音が近付いて来て、3人と1羽と1匹がホールの入口に現れた。

そして、


「とうさま!

 かあさま!」


みぃみゅ の叫ぶ声がホールに響き渡った。


「サァ、”試練(シレン)”ノ(ハジ)マリダヨ。」


クォリュシュが楽しそうな音声で高らかに宣言した。


(20)


「ここから出せ!出さぬか、無礼者!」

「出しなさい、この狼藉者ろうぜきもの!」


人魚の王と王妃は見えない壁を叩きながら怒声どせいを発した。

が、壁の向こうには届かなかった。


(オウ)、ソシテ王妃(オウヒ)

 ソコデコレカラ()コル(コト)ヲシッカリ見物(ケンブツ)シテナ。

 (タノ)シイ”ショー”ヲネ。」


突然、クォリュシュの声が聞こえてきた。


「そんな事はどうでもよい。出せと言っておるのだ。

 こんな事をしてただで済むと思うなよ。」

「一体何のつもりですか。早くここから出しなさい。」


そんなクォリュシュの声には聞く耳を持たず、怒声を浴びせ続けた。

その時、


ドドーン!


と激しい地響きと振動が伝わってきた。


「な、なんだ、この音は。」

「何か重いものが落ちたような音でしたね。」


今の音で少し冷静さを取り戻した2人は、


「いったいあいつは何者なのだ。

 突然現れ、こんな事を。

 何が目的なのだ。」

「それに みぃみゅ も戻って来ませんし。

 一体、何がどうなっているの。。」


王と王妃は顔を曇らせ言葉を漏らした。

2人は突然現れたクォリュシュにここに閉じ込められた。

3方は壁、眼前には見えない壁。

人がかろうじてすれ違えるくらいの幅の細長い空間に閉じ込められていた。

そして2人が思案をめぐらせていると、


「とうさま!

 かあさま!」


みぃみゅ の叫ぶ声が聞こえてきた。

その声に反応し、入り口の方に目を向けた2人は、


「あれは、みぃみゅ。」

「よかった、無事だったのね。」


2人は安堵あんどの声を漏らした。

だが、

これから起こる事に みぃみゅ が巻き込まれるのではないか?

とゆう思いに駆られながら壁の向こうを凝視ぎょうしする事しか出来なかった。


(21)


神殿に入ると通路になっていた。

その向こうに明かりが見える。


「みぃみゅ、あそこは?」


紗都美ミミナの問いかけに、


「あそこはだいホール、です。

 いろんな”さいじ”につかわれてる、です。

 すごくひろい、です。」


みぃみゅ が答えた。


「ほんなら、あそこで待ってる、」

「って事やろな。」


莉紗絵ホクス紗都美ミミナが頷き合い、気合を入れる。


「ほんなら敵陣に、」

「突入しよか!」

「はい、です!」

「はピなの!」

ワウッ!


改めて気合を入れ直した3人と1羽と1匹が大ホールに向かって駆け出した。

光が迫ってくる。

そして入り口で立ち止まり、中に目を向けた。

1人の見慣れない風貌の人間らしき者と、その奥に2人。

それを見た みぃみゅ が、


「とうさま!

 かあさま!」


叫び声を上げた。

そんな声を無視し、


「サァ、”試練(シレン)”ノ(ハジ)マリダヨ。」


人造人間らしき者が楽しそうな音声で高らかに宣言している。


「あれが人魚の、」

「王さんと王妃さんか。」

「で、あの偉そうな、」

「ロボ女が敵って事やな。」


そんな会話を無視するように、


「マッテイタヨ、"界渡り(トラベラー)"ノオ(ジョウ)チャン(タチ)

 (ハジ)メマシテ。

 (ワタシ)ハ"クォリュシュ"。

 アナタ(タチ)(タメ)スモノヨ。」


クォリュシュが名乗り、挑発の言葉を発した。


「我らを"界渡り(トラベラー)"って知ってる、と。」

「そんで、試す、と。」

「その上からさ、」

「ムカつくわ。」


2人が不機嫌ふきげん気味ぎみに答えた。

そんな2人の言葉など気にする様子もなく、


「ソノ(マエ)ニ、、。」


と言いながら一瞬で間合いを詰め、


「「うぉっ!」」


驚く2人を余所よそにポトフーと みぃみゅ に触れた。

するとポトフーと みぃみゅ が透明のガラス箱に閉じ込められてしまった。

やはり中からの声は聞こえてこない。


「何してんねん!」


莉紗絵ホクスの右手がホルスターの銃を抜き、


雷弾サンダーブレット、ロード!」


と叫びながら銃をクォリュシュに押し付け、


パン!


1発(いっぱつ)発射はっしゃした。

にも関わらず、


残念ザンネンダッタワネ。」


元居た場所に戻っていたクォリュシュが愉快そうな音声を発した。


(ゼロ)距離でも当たらへんて、」

「速過ぎやろ。」


2人がぼやきながらクォリュシュに目を向けると、


「ソウソウ、アナタ(タチ)特殊(トクシュ)(チカラ)(フウ)ジサセテ(モラ)ッタヨ。」


と告げられた。

2人が腕輪ブレスを見ると宝石が黒く塗りつぶされていた。


「ようもまあ色々、」

小細工こざいくかましてくれるわ。」

「「絶対に、」」


2人は怒りあらわに、


「「我らのガッツでいてこましたる!!」」


気合の言葉を言い放った。

そんな2人の強烈な意志を、


変形銃トランスフォームガント、部品組み合わせ型(パーツアセンブル)カ。

 面白オモシロ選択(チョイス)ダネ。

 ワタシタオセタラ、ゴ褒美ホウビヲアゲルヨ。

 本気ホンキナ。」


クォリュシュが挑発で返した。


「何で我らの武器(アイテム)の事、」

「知ってるか判らない(わからん)けど、」

「ぶっ倒して、」

「ご褒美貰っ(もろ)たるわ。」


2人は高らかに宣言すると、


「チャウダー、モードHや!」


紗都美ミミナ指示コマンドで、


ワゥーッ!


チャウダーが一吠え(ひとほえ)し巨大ハンマーに姿を変えた。

莉紗絵ホクスは腰のホルスターから左手でもう1丁も抜き出し、


「モードII(ツー)!」


両手の小型拳銃ダブルデリンジャー型を拳銃モーゼル型に変え、


「まずは、」

「様子見やな、」

「「行くでぇ!!」」


2人の掛け声が重なり、クォリュシュに向かって駆け出した。

如何だったでしょうか?

結局導入部をしっかり書いてたら導入部だけでかなり長くなってしまって。

次回は双子久々の変身しないバトル、からの。

そんなバトル満載、になる予定の次回。

少しでも早く公開出来るよう頑張ります。

よろしくお願い致します。

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