表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/69

第9話「海底神殿の試練、人魚の王とレアアイテム VSクラーケンズ」(3)

第9話の3を公開します。

そして今日は連載開始から1周年になります。

ほんとに1年続けられるとは。。

感慨深いです。

まだまだ先の長い話なので2周年に向けてこれからも書いていきます。

よろしくお願い致します。

さて、本編。

やっとバトルモードに入る、ってとこまでになってしまいました。

始まる2つのバトル。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(7)


「さて、ちていこについたんやけど、どうやって神殿まで行くんや?」


ちていこ水際みずぎわまで来たものの みぃみゅ 以外は水中で呼吸出来る訳もなく、莉紗絵ホクスが思案顔で思いを口にした。


「おピず、ダメなのぉ。。」


ポトフーが悲しげな声を漏らした。


紗都美ミミナ、なんかいい(ええ)案ないん?」


莉紗絵ホクスが声を掛けると、


「ふっ、ふっ、ふははははー!

 ついに、この時が来たんや!」


おかしな子になってた。。


紗都美ミミナなにへんな笑い声上げてんねん。」


そんな紗都美ミミナ莉紗絵ホクスが問い掛けると、


「前にったやろ。

 ついにチャウダーの新モードお披露目ひろめや。

 いくでチャウダー、”モードM”や!”」


ワォーン!


チャウダーは一吠ひとほえするとちていこに向かって、飛んだ。

そして変形し、マリンチャウダー(潜水艇型)に変形した。


「おおお、それ”潜水艇”なんか?めっちゃスゴいやん。」

「すごい、です。」

「すごピの!」


莉紗絵ホクスと みぃみゅ とポトフーが感嘆の声を上げた。


そうやろ(せやろ)

 ほんま、やっとこの機能使えるわ。

 ほんなら みぃみゅ 案内してくれるか。」


紗都美ミミナに声を掛けられ、


「はい、です。」


みぃみゅ が了承の返事を返した。

みぃみゅ は服を脱ぐとちていこに飛び込んだ。

水中で人魚の姿に戻ると水面に顔を出し、


「よういできた、です。」


2人に声を掛けた。


「ほな、行こか。」


紗都美ミミナの号令で、2人と1羽がマリンチャウダーに乗り込んだ。

それを確認した みぃみゅ が先導するように潜ると、それを追ってマリンチャウダーも水中へと潜って行った。

しばらく みぃみゅ に付いて水中深く潜って行く。

と湖底に建物らしきものがあるのが見えてきた。


「お、あれが”神殿”かな?」

「ほんまや。そうっぽいな。」

「くらくてピえなピの。。」


ポトフーは鳥目なので、薄暗くなっている湖底は見えていないようだった。

その時、黒い影が前を通り過ぎた。


「なぁ、今なんか通らんかった?」

「やな。なんか黒っぽいのが通ったような。」


とか話してると、みぃみゅ が近付いてきた。


「ねえさま、たいへん、です。

 ”くらーけん”が出た、です。」


焦り気味の みぃみゅ の思念派が脳内に聞こえてきた。


「やっぱ素通りさせてくれへんか。」

「しゃーないな、ほんなら予定通りに。」

「はい、です。」


みぃみゅ の返事を確認して、


「ほなポトフー、ちょっと行ってくるわ。」

「ええ子で留守番しとってな。」

「はピなの。

 ママ、がんばってなの。」

「まかしとき。」

「ちゃちゃっとやっつけたるわ。」


言いながら莉紗絵ホクスがポトフーの頭を撫でる。

嬉しそうなポトフーを前表示板フロントパネルの上にある少し高さのある円形の台の上に下ろした。

すると透明なドームがポトフーを閉じ込めた。

これでポトフーが水に濡れる事はない。

台座には空調が付いているので呼吸の心配もない。

ポトフーの安全を確保し、2人は、


「「我らの”ガッツ”でいてこましたる!」」


声を揃えていつもの掛け声を発した。

2人の腕輪ブレスの宝石が赤と青の光を放つ。

顔を見合わせうなづき合うと、


「「ハーツ、シンクロス!!」」


声を重ねて変身の掛け声を発しながら、


キン!


宝石を打ち鳴らし、息を止めた。

すると、


パシュ!


と音がして椅子の下が開き、着座している部分が下に落ちた。

そのまま2人はちていこに入水させられた。

水中の2人が腕輪ブレスから溢れだした赤青の光に包まれる。

2人を包んだ赤青あかあおまだら光球こうきゅうふくれあがり、弾けた。

中からサリシスが姿を現し、その胸に向かって みぃみゅ が突っ込み、そのまま体内に取り込まれていった。

するとサリシスの足がヒレになり、水中の機動性が向上した。


『サリシス、マーメイドフォーム!』


人魚スタイルになったサリシスが”クラーケン”に向かって行った。


(8)


『皆、行っちゃった。。

 また何も出来ないよ、私、、。』


セラミネは薄れゆく意識の中でそんな事を考えていた。

強くなりたい、そしてみんなの手助けがしたい。

そんな思いから智佳オーニオに特訓して貰っている。

のに、また何も出来ずただ凍っていく自分が嫌になっていた。

その時、


トクン!


っと心臓が脈打った。

そして体の奥底に小さな火がともったようなねつを感じた。


『何、これ?胸の奥が、あつ、い。』


それは徐々にふくれ上がり、からだ全体ぜんたいに広がっていく。


『何だろ、強い、力を、感じる。』


何かが自分に力を与えてくれている。


『そうか、これ月の光だ。

 あのザワってする感じ。』


それは半年に1度起こる”月並つきならびの日”にいつも感じていた気持ち。

”月並びの日”、それは空に見える大小2つの月が重なる日。

大月おおつき小月こつきが前後に重なり、地上に降り注ぐ月の力が通常の二乗じじょうになる日の事。

何故か”月並びの日”の夜はいつも体の奥から熱さを感じて、落ち着かなくなる。

ずっとその事が気になっていた。

それは”狼人間ワーウルフ”として覚醒かくせいした事で発動した”野生の本能ナチュラルパワー”を増大させるちからを秘めていた。


『あつい、あついよー!』


熱は全身に広がり、さらに外側へとあふれ出していった。

その熱でセラミネの凍った体が徐々に溶け出し、水蒸気が立ち上ぼる。

凍った体は程なく溶けきり、やっと動けるようになった。

空を見上げると大小2つの月が並んでいるのが見えた。

月から降り注ぐちからを全身で浴びようと”大の字”の形で体を月と正対せいたいするように向けて、


獣変身メタモルフォーゼ!」


叫び、獣化じゅうかした。

そんなセラミネの体を月の光がさらに変化させた。

覚醒していた”亜人遺伝子デミゲノム”が月の光と融合する事でセラミネを巨大化させたのだ。


ワォォォォォォォォォォン!!!


いつもより力強く遠吠えし、


「これなら2人の力になれる!」


ちからこもった言葉を発すると、


ドン!!


一蹴りで武闘場に飛び込んで行った。


(9)


召喚複合武装しょうかんふくごうぶそううしとらたつうま!」


智佳オーニオはクォリュシュとの戦闘バトルを経験していたので、躊躇ためらいなく索敵さくてきも含めた今現在の最強モードで武装した。

だが5重武装は消耗が激しく、そう長くはたない。

それが判っている智佳オーニオさまクォリュシュに攻撃を仕掛けた。


その頃”雪男スノーマン”はミックルスと激しい攻防を繰り広げていた。

しかし互角に戦っていると思われたが、10mの身長差は大きかった。

雪男スノーマン”の連続れんぞく殴打おうだでミックルスの体力どんどん減ってきている。

このままではミックルスがやられてしまう。

そう感じた梨深パプリは腰の箱からドールを取り出して右腕の発車装置カタパルトにセットすると、


「アギュリ~、リリ~ス!」


雪男スノーマン”に向けて射出しゃしゅつした。

だが2対1になっても”雪男スノーマン”を動じる様子もなかった。

肉弾戦のミックルス、魔法攻撃系のアギュリー、の攻撃を物ともせず、逆に押していた。


「このままやったら~あかんわ~。」


梨深パプリはひとりちながらも頭をフル回転させていた。


「やっぱりうちが~もう1体出して~限界を越えなあかんねやろな~。

 3体同時は~脳の負担が~。。」


なんて事を考えていると遠くから、


ワォォォォォォォォォォン!


遠吠えが聞こえてきた。


「へ?この声って(こえて)~セラミネなん?」


あまりの力強い遠吠えに聞き間違ったかな?と思っていると、


ドーーーーーン!!


地響きを上げて巨大な”狼人間ワーウルフ”が飛び込んできた。

狼人間ワーウルフ”は”雪男スノーマン”を見据みすえると、


ワォォォォォォォォォォン!


一吠ひとほえし、突っ込んでいった。

如何だったでしょうか?

2サイドでバトルが始まりました。

そしてセラミネが。。。

セラミネは当初の予定では2話分くらい出演するだけのゲストキャラの予定だったのに、気に入ってしまって仲間になった挙げ句、こんな事になってしまいました。

これからもガンガン活躍させる予定なので応援して頂けると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ