第9話「海底神殿の試練、人魚の王とレアアイテム VSクラーケンズ」(2)
第9話の2を公開します。
結局、1週間掛かってしまった。。
のですが、何とか月曜中に公開出来ました。
まだ導入部なので話はあんまり進んでませんが、梨深側は大きく動き出しました。
由維はしばらく出ないので双子側と梨深側で進行していきます。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(4)
セラミネをなだめ、なんとか駄々っ子モードが収まった頃、列車は”ストファム”の駅に到着した。
22時(この世界は1日30時間なので、日本時間でだいたい20時くらい)を過ぎ、既に星空になっていた。
改札に向かう道すがら窓から外を見ていた梨深が、
「綺麗な星空やな~。
そういえば~ここに来てから~雨降ってへんな~。」
と疑問を口にした。
「たしかに降ってないっすね。
ここって雨、降るっすか?」
梨深の言葉に賛同した智佳がセラミネに尋ねた。
「今は時期じゃないからほとんど降らないよ。
もう少ししたら雨期に入るから、その時はいっぱい降るよ。」
「そうなんや~。
ほんなら~”雪”は降るん~?」
セラミネの返答に梨深が問い掛けた。
「ゆき、って何?」
セラミネが不思議そうな顔で問い返した、ところで3人は改札を抜け、
「そっか~”雪”は知らへんのか~。
”雪”言うんはな~・・・。」
梨深がそこまで言った所で地上に出た。
すると先行していた他の降車客達が何やらざわついていた。
「あれ、何なの?」
「街が、真っ白だ。」
「あの、ちらちら落ちてきてる白いのは何なんだ?」
「街、どうなってるの?」
”ストファム”の街の方を見ながらざわついていると気付き、3人も街の方に目を向けた。
黒い雲が街の上空を覆い、ちらちらと雪を降らせていた。
そして”ストファム”は積雪で、埋まっていた。
「そうそう、あれが”雪”っす、よ?」
「せやな~雪やな~。」
「え、あの白いのが”雪”、なの?
何か街が埋まっちゃってるけど。。」
そんな街の様子を見た梨深が、
「どうやら~”ストファム”にも~あれが出たみたいやな~。」
嫌そうな表情になりながら発した。
「”殺戮人造人間”っすね。」
智佳の言葉に、
「それじゃあれも”試練”なの?」
セラミネが問い掛けた。
「せやな~。
あの感じやと~街はもう凍ってしまってるやろな~。
今回は”雪男”か~。。」
梨深の言葉に、
「”雪男”っすか?
それ、ボク知らないっすよ。」
智佳が疑問をぶつけた。
「”雪男”のイベントは~智佳が入部する前やった~。
由維とで~初めて挑戦したイベントの敵やったんよ~。」
「って事は、かなり初期のイベントって事っすね。」
「その”すのおまん”もやっぱり強いの?」
「かなり厄介やで~。
って言うてても仕様がないし~行こか~。」
「はいっす。」
「はい。」
言うや、3人は街に向かって駆け出した。
(5)
「みぃみゅって、」
「姫、なんか?」
莉紗絵と紗都美が驚きの表情で尋ねた。
「そうなの、です、わ。
あたくしは、にんぎょぞくのおう”みぃれす”のむすめで、だい3おうじょ、です、わ。」
上品に話そうとしてたどたどしくなるみぃみゅの言葉を微笑ましげに聞きながら、
「それで、我らに、」
「その王様に、」
「会ってほしいんか。」
「なんか理由あんの?」
2人が尋ねた。
「あたくし、ねえさまたちといっしょにいきたいの、です、わ。
けれど、ここからでるのはおうのきょかがいるの、です、わ。」
たどたどしいみぃみゅの説明に、
「まぁ、事情は判ったけど、」
「無理して姫っぽくしなくていいよ。」
「なんか、こう、」
「こそばぁなるわ。」
納得したものの、話し方のほうが気になっていた。
「かあさまから、つねにおうぞくらしく、いわれてる、です。
でも、むずかしい、です。」
落ち込むみぃみゅを、
「我らとだけの時は、」
「普通にしてたらいいよ。
ほな、」
「行こか。」
なだめながら立ち上がった。
2人の言葉に安心し、かわいい笑顔を見せながら、
「はい、です。」
みぃみゅも立ち上がった。
「ポティロ、ちょっと神殿まで行ってくるわ。」
「島長に言っといて。」
そう言うと3人と1羽と1匹は部屋を後にした。
(6)
雪に覆われたストファムの街は完全に機能を停止していた。
梨深、智佳、セラミネが街に入ると、人、家、道、都市全てが凍り付いていた。
「さ、さむ、い。。」
セラミネの声が微かに聞こえた。
梨深と智佳がその声に気付き振り返ると、セラミネの身体が凍り始めていた。
「パ、プリ、オ、ニオ、たす、け。。」
セラミネの言葉が途切れ、完全に凍結し氷像になってしまった。
「しもた~セラミネには~加護がなかったんやった~。」
梨深の言葉に後悔が滲む。
「セラミネはどうなるんっすか?」
「”雪男”を倒したら~冷気も消えるはずや~。
動かされへんから~セラミネはこのままで~。。」
そこまでで言葉は、
「ココデ凍ラズ動イテルッテ事ハアンタ達界渡りダネ。」
機械音声に遮られた。
2人が声のした方を見ると広場の噴水の凍った水の上に立ち、見下ろしている”殺戮人造人間”の姿が目に映った。
「探す手間が~省けたわ~。
クォリュシュ~ちょっとやり過ぎちゃうか~。」
問い掛けには答えず、クォリュシュを叱責した。
「オヤオヤ、威勢ガ良イネェ。
スッキリシテテ良イジャナイカ。」
皮肉混じりに挑発してくるクォリュシュに、
「まぁええわ~。ほんで”雪男”は~どこに隠れてるんや~?」
梨深が探りを入れるように問い掛けた。
その問い掛けに答えるように地響きを起こしながら巨体が近付いてきた。
それは体長40メートルの”雪男”だった。
「でかい、っすね。」
智佳が驚きの声を発した。
「この大きさは~想定外やったわ~。
なんて言ってても~しょうがないな~。」
そんな言葉を口にしながら腰のケースから人形をひとつ取り出すと、右手の”発射装置”にセットし、
「ミックルス~、リリ~ス!」
”雪男”目掛けて打ち出した。
最大サイズで解放されたミックルスが射出の勢いを伴って”雪男”に激突し、ぶっ飛ばす。
ドドーーーン!
と大きな地響き起こしながら”雪男”が倒れた。
そのすぐ側にミックルスが仁王立ちで見下ろしている。
それを見た梨深は、
「あか~ん、あんなんが暴れたら~街が壊れてまう~。
ミックルス~”雪男”を武闘場に連れて行き~!」
ミックルスに指示を出した。
指示を受けたミックルスは、
モォォォォォ!
と一吠えし、”雪男”を頭上に抱え上げると、武闘場に向かってぶん投げた。
そして、それを追って武闘場へと駆けて行った。
それを見ていたクォリュシュも、
「凄マジイパワーネ、面白イワ。
ソレジャ、オ先ニ。」
と言い残し、高速移動で武闘場へと行ってしまった。
「智佳~うちらも行くで~!」
「はいっす!」
梨深の指示で智佳共々、武闘場に向かって駆け出した。
如何だったでしょうか?
梨深側は新たな試練に突入しました。
双子側も次回からバトルに突入するので、これから熱さが増す、はずです。
そして凍り付いたセラミネが。。
次回も楽しみにして頂けると嬉しいです。
次回は月曜の更新になります。
ちょっと理由があり、早い時間に更新の予定です。
次回もよろしくお願い致します。




