第9話「海底神殿の試練、人魚の王とレアアイテム VSクラーケンズ」(1)
第9話の1公開します。
大変、大変遅くなってしまいました。
大まかな内容は決まってたのですが、構成が纏まらず。
なかなか書き始められず、こんな事になってしまいました。
お待ち頂いていた方には申し訳ありません。
もう少し早く書けるよう努力します。
そんな9話。
この話で妖精島編完結の予定です。
今話は双子のバトルが多めになる、はず。
まずは導入部。
セラミネが。。。
楽しんで頂けると嬉しいです。
(1)
「ううっ。。」
小さな呻き声を発しながら由維が意識を取り戻した。
巨大岩亀とクォリュシュを倒してから3分程度意識を失っていたようだ。
由維は気力で立ち上がると、ゆっくりクォリュシュに近付いて行った。
クォリュシュは胴の部分で分断され、そこからパチパチと火花を飛び散らせているが、まだ起動状態だった。
由維が近付いてきたのに気付くと、
「最後ノ、攻撃ハ、見事、ダッタワ。
合格、ヨ。」
言葉を途切らせながら話し掛けてきた。
「で、この試練ってのは何なん?
真行路はうちらに何をさせたいん?」
由維の問い掛けに、
「主ノ、真意ハ判ラ、ナイワ。
試練ニ、合格、シタ者ニ、情報、ヲ与エル。
ソレガ、私達、ニ課、セラ、レタ使命ヨ。」
クォリュシュが答えた。
「ほんならあんたは何を教えてくれるんや?」
と問う由維に、
「アナタノマイク、ハ増幅器、ヨ。
ソレニ”スマート、フォン”ヲ接続ス、レバ結界ニ阻マ、レズ送受信、出来ル。
タダシ接続、シ電源ガ”オン”ニナ、ッテイル時ダ、ケヨ。
ソレト、3つ、ノ光、ガ、ガ、ガ、ァァ、ァ、、、」
クォリュシュはそこまで話して力尽き、沈黙した。
由維は握っていたマイクを見ながら、
「ほなら、これでいつでも梨深と連絡取れるって事やな。
最後、何か重要そうな事言い掛けてた見たいやけど、しゃぁない、か。。。
・・・あかん、クラってしてき、た、、。」
ブツブツとひとり言ちていた由維の気力も切れかけていた。
マイクを指輪のストレージに仕舞っていると、
「由維せんせ~!」
「せんせ~。」
走って来る子供の足音と声が聞こえてきた。
「子供達、元気そう、やな。」
その声に安堵したかのように由維の意識が遠のいていった。
そしてそのまま翌日まで目を覚まさなかった。
(2)
梨深、智佳、セラミネは”キタノコウベ”駅から”ストファム”行きの列車に乗り込んだ。
発車時間が夕刻に近かったので”ストファム”に到着する頃には夜になる。
その3時間程の乗車時間を使い予定を決めようと、
「戻ったらまず~テトゥさんに報告して~出発の準備せんとな~。」
梨深が切り出した。
「そうっすね。じゃぁ色々準備しないとっすね。」
智佳の言葉に、
「せやな~時間も時間やし~明日”世界地図”で~旅支度してから~出発やな~。」
梨深が答えた。
「最初はどこに行くの?」
そんなセラミネの質問に梨深は指輪のストレージから地図を取り出して広げると”ストファム”から1番近い都市を指差しながら、
「最初は~この”カトリマム”やな~。
セラミネ~ここはどんな感じな~ん?」
セラミネに尋ねた。
「一般的な居住区になってる街だよ。
ああ、そうだ。そこは大きな教会があるよ。」
「教会っすか?宗派ってあるんっすか?」
「たしか~、”フーディア”って宗派だったと思うんだけど。。」
その名称に梨深と智佳が反応した。
「梨深さん、”フーディア”って、やっぱあれっすか?」
智佳の問い掛けに、
「間違いないやろな〜。
ほんなら〜アレが出てくるんか〜。」
梨深が嫌悪感丸出しの表情で答えた。
「ああ、やっぱアレっすよねぇ。。」
同じような表情の智佳に、
「凄く嫌そうだけど、それってどんなの、かな?」
セラミネが恐る恐る尋ねた。
「幽霊っす。」
「幽霊やで〜。」
そんな2人の答えに、
「ゆう、れい?」
不思議そうな表情で返した。
「幽霊、知らないっすか?」
智佳が驚きの表情で聞き返す。
「聞いた事ないけど、それってそんなに嫌なものなの?」
思案顔で尋ねてくるセラミネに、
「この世界には〜"幽霊"って言葉は〜ないんかな〜?
せやな〜"レイス"とか〜"ゴースト"なら〜聞いた事ある〜?」
梨深が問い返した。
が、それを聞いたセラミネが、
「ご、ご、ご、ごーす、と!?」
青ざめた表情で声を震わせている。
「どうしたっすか、セラミネ?」
心配そうに声を掛ける智佳を他所に、
「やだ。。」
「「へ?」」
「やだ、やだ、やだぁー!」
セラミネが突然駄々っ子になった。
「ゴーストって目が合ったら死ぬんだよね?
そんなのに会いたくないよぉ。」
ついに泣き出した。
「ああ〜こっちではそんな迷信があるんや〜。」
「大丈夫っすよセラミネ。そんなんじゃないっすから。」
「やだ、やだ、やだったら、やだぁー!」
駄々っ子全開のセラミネは手で耳を塞いでしまい、聞いてくれそうになかった。
結局、セラミネをなだめるのに"ストファム"の駅に着くまでの時間を要するのだった。
(3)
「オハヨウゴザイマす!」
泊まっている宿泊施設の莉紗絵と紗都美が使ってる部屋に、挨拶しながらポティロが入ってきた。
部屋の入口は布で仕切っているだけなので、妖精のポティロでも簡単に入れるようになている。
部屋では莉紗絵がみぃみゅの髪を梳いて整えていた。
紗都美はチャウダーのメンテナンスをしていて、ポトフーがそれを不思議そうに眺めていた。
「ミンナぁ、ショクジノヨウイガデキタよ。」
ポティロの呼びかけに、
「ほな、行こか。」
紗都美の号令を合図に部屋を出て、食堂に向かった。
「しっかし、昨日の蟹は最悪やったわ。」
「ほんまやで。あれは洒落にならんわ。」
「あれは、”かにみ”にあるまじき、です。」
「おピピくなかったのぉ。。」
「タシカに。アレハヒドカッタデスね。」
皆が昨日倒してこんがり焼き上げた蟹身の味の不満を口にしていた。
「けど他の料理はめっちゃ美味しかったわ。」
「ほんま、この島の料理は絶品やで。」
「すっごく、おいしかった、です。」
「うまうまだったの〜。」
のが用意してくれた晩餐への賛辞に変わっていた。
そんな話をしている内に食堂に着き、入っていく。
朝食はミルク粥のようなものと、見た事のない野菜のサラダ、それと梅干しのような味の木の実だった。
どれも地球のものと違う不思議な味がして、これまた絶品だった。
わいわいと話をしながらの食事はあっと言う間に終わり、別腹デザートタイムになっていた。
「それで、みぃみゅは何で地底湖畔で倒れてたん?」
「かなりひどいケガやったけど、やっぱあの蟹にやられたん?」
莉紗絵と紗都美が尋ねた。
「そう、です。あの”かに”にやられた、です。
あたし、ばあさまのところにあそびにいってた、です。
それでかえろうとしたら”くらーけん”があばれてた、です。
すこしまってたらいなくなった、です。
かえろうとしたら、”かに”におそわれた、です。」
みぃみゅが身振り手振りを交えて一生懸命2人に話をした。
「そっか、それは大変やったな。」
「父さん、母さんも心配しとんちゃう?帰らんでええん?」
2人の問い掛けに、
「ねえさま、あたしいっしょにいたいの、です。
もっとつよくなりたいの、です。
だから”しんでん”にいっしょにいってほしい、です。
それで、とうさまにあってほしい、です。」
みぃみゅが思いを伝えた。
「判った、それはかまへん。」
「で、今、神殿って言わんかった?」
2人は了承したものの、気になった事を尋ねた。
「はい、いった、です。
あた、わたくし、”まーめいどぷりんせす”なのです、わ。」
みぃみゅのたどたどしい姫言葉に、
「「えええ〜っ!!」」
莉紗絵と紗都美の驚きの声が響き渡った。
如何だったでしょうか?
駄々っ子だったり姫っ子だったり。
いろいろ仕掛けもしてます。
次回はなんとか遅くとも日曜には公開出来れば、と思ってます。
精進します。
楽しんで頂けるよう頑張ります。
よろしくお願い致します。




