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第8.5話「受け継がれる思い~メリシス、旅立ちの前夜~」

第8.5話を公開します。

す、数時間は巻き上げました、よ。

って事で今回は閑話。

なんと今回が50更新目なんですね。

でも、まだまだ続きますんでお付き合い頂けたら、めっちゃ嬉しいです。

そんな今回は1.5話以来のちゃんとした短編です。

タイトル通り8話で描いたメリシスの出発前の話。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

第12118番辺境域にある有人惑星・地球テラ

そこに調査に行く事になったメリシスは出発準備を終えた後、姉・レリシスの部屋に向かった。


ドアの横にあるパネルに手を振れると、


ピピッ


と電子音が鳴り、ドアロックが解除され、扉が開いた。

宇宙連邦警察に所属する者はそれぞれ個室を与えられている。

部屋には認証システムが設置されていて解除許可登録されている者以外はドアロックを外せないようになっていた。

メリシスは姉・レリシスの遺品確認の為、長官に解除許可を貰っていた。


「この部屋に入るの半年振りくらいかしら。」


ひとりちながら、最後に入室した日の事を思い出す。

あれはレリシスがランタルの居場所に関する情報を入手し、広域調査に出発する前日だった。


「まさか、こんな事になってしまうなんて。。」


メリシスはあるじが居なくなり、物悲しさが感じられる部屋を見回した。

すると机の上に何かがあるのに気付いた。

近づいて見てみると、それは立体映像(ホログラム)・音声記録機器(・ボイスレコーダー)だった。

再生ボタンが記録ありを示す緑色になっている。


「これは姉さんが残したもの、よね?」


そう考えながらメモ用に付けられている小さな表示画面を見ると、


”メリシスへ”


と表示されていた。


「私に、なの。」


姉が自分に残したメッセージ。

それはこうなった時の事を想定した最後の言葉。


聞きたい。


気持ちと、


聞きたくない。


気持ちが、せめぎ合う。

けれど聞かなければならない。

その思いに従い、再生ボタンに、触れた。

すると記録機器レコーダーの上部にある複数のレンズから放たれた光がレリシスの上半身を形作かたちづくった。

そして音声の再生が始まった。


メリシス。

あなたがこれを聞いているとゆう事は私は殉職じゅんしょくしたのね。

ならばランタルはまだ捕らえられていない、って事になるのかしら?




ごめんね、悲しい思いをさせて。

でも、私は一捜査官いちそうさかんとして凶悪な犯罪者を捕らえる任務を与えられた事、ほこりに思っている。

でも、捕らえる事は出来なかった。

だから、あなたに私の任務を継いで、欲しい。

そう出来るよう長官にはお願いしているわ。


ほんと、駄目だめな姉ね、こんな事をたのむなんて。

でも、私より優れているあなたなら、きっと。


けれど、これはかなり危険な任務よ。

なので無理強むりじいはしないわ。

よく考えて、答えを出して。


継いでくれるなら私のロッカーの中にあるものを使って。

私には使えなかったけど、あなたなら使えるはずよ。

そして全宇宙の為にランタルを。


解除番号はあなたの誕生日に設定してあるわ。

それから机の1番下の引き出しに誕生日プレゼントを入れてあるの。

受け取ってね。

お祝い出来なくて、ごめん。

大好きよ、いとしいメリシス。


レリシスのメッセージが終わり、映像が消えた。

しばしの静寂せいじゃくの後、メリシスは机に近付き1番下の引き出しを開けた。

そこには綺麗きれいに包装された小さな箱と思われる物が入っていた。

それを取り出し、机の上に置いてゆっくり包装を外し、出てきた箱の蓋を開けた。

中には"ペンダント"が入っていた。

リチェラ(桜のような淡い桃色の五枚花弁)の花をかたどった飾りが付いたペンダント。

それは姉と最後に出掛けた時に見つけて、誕生日プレゼントにとねだった物だった。


「覚えてて、くれたんだ。。」


姉の愛情にメリシスはペンダントを握りしめながら大粒の涙をこぼした。


「姉さん、ありがとう。。」


嗚咽おえつ混じりに呟き、しばらく”想い”を噛み締めた。

そして、涙を拭い、


「姉さんの無念、私が晴らします!」


力強く宣言し、部屋を後にした。

メリシスはロッカールームに行き、姉のロッカー開いた。

そこには大きめの箱が入っていた。

その中に入っていた物を見てメリシスは驚いた。


「これ、完成していたの!?」


それは開発中と聞かされていた”特殊武装とくしゅぶそう”だった。


「ありがとう姉さん。

 これを使って必ずランタルを捕らえます。」


メリシスは再度思いを口にした。

そして武器をストレージにおさめると、明日の出発にそなえる為、部屋に戻った。


翌日。

メリシスは”地球テラ”に向かって旅立った。

けれどさずかった”武器”が切り札になる事を今はまだ知らない。

そして地球テラで待つ、出会いの事も。

如何だったでしょうか?

姉・レリシスの思いを受け継ぎ旅立ったメリシスはしばらくしたら本編に絡んできます。

ただ、今回の話を書いていて登場のさせ方をちょっと変えようかと思ってしまい、ちょっと先の構成を再思考中だったりします。

これであの2人を本編に絡められるようになる。

んだけど展開がとっちらからない様にしなければ。。

次回から9話です。

予定では妖精島編の最後になる、はず。

楽しみにして頂けたら嬉しいです。

このまま日曜更新になる、こもしれません。

よろしくお願い致します。

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