第8話「地底湖からの侵入者、巨大な蟹を料理しろ! VSジャイアントソォーンクラブ」(4)
第8話の4、公開です。
ものすごく遅くなってしましました。。
ちょっと疲れが溜まり気味で、数日1文字も書けなかったもので。
もし待ってたとゆう方が居られたら申し訳ありません。
今回は動きだしの回って感じになってます。
楽しんで頂けると嬉しいです。
※10/19修正しました
(12)
「由維の方でも~何かあったみたいやな~。」
電話はスピーカーモードにしてあったので智佳とセラミネにも会話の内容が聞こえていた。
なので何かが起こったであろう事も判っていた。
「みたいっすね。
由維さん元気そうで良かったっすけど、まさかあれっすか?」
智佳が問い掛けた。
「多分~そうやろな~。」
梨深が心配そうな声で答えた。
「それって昨日みたいな事が、って事?」
そんなセラミネの疑問に、
「間違いないやろな~。
昨日の~クォリュシュが言っとったんは~ほんまみたいやな~。」
沈痛な面持ちで梨深が答えた。
昨日のクォリュシュの話では”界渡り”を試す為、各所に配置されている”殺戮人造人間”が動き出している、との事だった。
どうやら真行路反太は何らかの目的(クォリュシュは聞かされていなかった)の為、”殺戮人造人間”を起動させ”界渡り”を誘き寄せているらしい。
このままでは今回のように街の人々にも影響が出る可能性がある。
「やっぱうちらが~何とかしないと~あかんねやろな~。」
そんな梨深の提案に、
「そうっすね。」
「そうですね。」
智佳とセラミネが同意した。
「ほんなら~”プローラ”の方は由維に任せて~うちらは一旦戻るで~。
テトゥさんに報告して~旅の準備せんとな~。
しばらく~”ストファム”には戻らへんから~ホテルも解約せんとな~。」
言いながら梨深が立ち上がると、
「また”殺戮人造人間”と戦うんっすね。滾るっすよ。」
そんな事を言いながら立ち上がる智佳に、
「困ってる人が居るんだから、それは不謹慎だよ。」
セラミネが智佳を諌めながら立ち上がった。
「・・・スマンっす。」
素直に詫びる智佳に、
「街の人、助けようね!」
セラミネがフォローの言葉を掛け、
「まかせるっす!」
智佳が元気に答えた。
そんなやり取りを苦笑混じりに見ていた梨深が、
「ほな行こか~。」
声を掛け、店の出口に向かった。
2人も続き、清算を済ませて店を出ると”キタノコウベ”の駅へと向かって行った。
(13)
集合場所へ急ぐ由維は同じように走っているリカーラ達を目にした。
「リカーラさん!」
走りながら声を掛けてきた由維に、
「ちゃんと気付いたのね。
それで仲間とは話せたの?」
リカーラが走りながら問い掛けた。
「お陰様で。
それで判ったんやけど、うちら”界渡り”にちょっかい掛けてきてる奴が居てるみたいで、これもその可能性大や思うんよ。」
由維が先程得た情報を交えて答えた。
「それはどうゆう事なの?」
険しい表情でリカーラが尋ねてきたので、かいつまんで説明した。
「なんて事なの。
これが予言と関係するって事?」
リカーラの問い掛けに、
「そうや思います。」
端的に答えた。
そうこうしている内に集合場所が見えてきた。
少し怪我人が出ているようだ。
リカーラは近くで怪我人の介抱をしている女性を見た。
介抱されていたのは魔法教師のレフェアだった。
「どうなの?」
話しかけてきたリカーラに、
「リカーラ先生。
はい、気を失っているだけで、怪我はありません。
魔法教師の皆さんが対応して下さったのですが、何も出来ずこの状態に。
ルゥパニ先生が最後まで抵抗されてましたが。。」
校医の女性は答えながら目を向けた。
そこには同じ様に介抱されているルゥパニの姿があった。
「それで相手は?」
リカーラの問いに、
「転送陣の方に。」
答えながら指し示した。
「ありがとう。
怪我人、頼むわ。」
「はい。
リカーラ先生もお気を付けて。」
校医の女性に頷きで返し、
「行くわよ。」
由維に声を掛け転送陣に向かった。
「了解や。」
返した由維が後を追った。
転送陣の所に辿り着いた2人がそこに居る機械人間に目を向けた。
「オヤ、以外ト早カッタジャナイカ。」
2人を目にした機械人間が声を掛けてきた。
それには答えず、
「あんたが”殺戮人造人間”か。」
由維が問い掛けに、
「情報ガ入ッテルヨウダネ。
ソノ通リヨ、”界渡り”ノオ嬢チャン。」
”殺戮人造人間”が人を食ったような口調で答えた。
「それで、ここで何をしているのかしら?」
リカーラが転送陣の上に居る”殺戮人造人間”に怒気の籠った声で問い掛けた。
「何、チョット上ガラセテ貰ウダケサ。」
”殺戮人造人間”の返答に、
「それは起動させないと動かないわよ。」
コンソールパネルを指差しながらリカーラが呆れ気味に告げた。
「知ッテルサ、コウスルンダロ?」
言いながら”殺戮人造人間”は右腕をコンソールパネルの方に伸ばして、掌を向けた。
すると掌が発光し、転送陣が起動を始めた。
「ど、どうゆう事なの?」
驚愕の表情で呟くリカーラを他所に、
「それが真行路が与えた力か。」
由維が問い掛けた。
「ソノ通リヨ。
ソレジャ、上デ待ッテルワ、オ嬢チャン。」
そんな言葉を残し、”殺戮人造人間”が”バアルス”に転送された。
(14)
「なんで、アレがここに居るんや?」
「アレって、あのゲームのオリキャラのはずや。」
湖の結界を破壊して現れたのは全長(手足を含まない横幅)約20メートル、甲羅全体に長さ約1メートル、直径約50センチの円錐の金属棘が剣山のように生えた巨大な蟹だった。
それは元の世界でプレイしていたゲームのイベントボス、
「「ジャイアントソォーンクラブ!」」
だった。
右の鋏が異様に大きいその蟹はかなり攻略に難航した敵だった。
「あの本、ちゃんと読んどくんやった。」
「って、そんな暇なかったやん。」
「それはそうと、あの蟹大きくない?」
「よな。ゲームの時せいぜい5メートルくらいやったで。」
そんな事を話しながら離脱してると、
「あたま、いたい、ですぅ。。」
少女が突然頭を抱えて苦しみだした。
蟹からかなり距離が取れたので近くにあった大岩の影に身を隠した。
「どした?」
「頭痛いんか?」
莉紗絵と紗都美が慌て気味に声を掛けた。
「あれ、やですぅ。
こわい、ですぅ。。」
少女は蟹と何かあったのか強く怯え、その恐怖心が引き金になり記憶が戻り始めていた。
震え、大粒の涙を零しながら頭を抱え痛みに耐えていた。
その姿が妹と重なり愛おしさ全開になってしまい、莉紗絵は優しく抱きしめ、紗都美は優しく頭を撫でた。
「心配せんでええ。」
「お姉らがあの蟹やっつけたる。」
「せやから落ち着いて、」
「ゆっくり思い出したらええ。」
2人の包み込むようなぬくもりに少女は恐怖心が薄れていくのを感じた。
そして頭の痛みがなくなり、
「ねえさま、あたし。。」
すべて思い出した。
その事に気付いた2人は、
「思い出したんやな。」
「ほな、それは後で、」
「ゆっくり聞かせて貰うわ。」
「先にあの蟹、」
「「いてこましたるわ!」」
力強く宣言した。
「ええ子で、」
「待っときや。」
2人は交互に少女の頭を撫でながら莉紗絵が、
「名前は?」
と尋ねた。
「あたし、みぃみゅ、です。」
少女の返答に、
「みぃみゅ、か。」
「可愛い名前やな。」
「我は莉紗絵。」
「我は紗都美や。」
「片付いたら、」
「一緒に温泉行こな。」
2人は笑顔で声を掛けた。
「はい、です。
ねえさま、おきをつけて、です。」
みぃみゅも可愛い笑顔で返した。
紗都美の、
「チャウダー、護衛頼むで。」
とゆう指示に、
ワウッ!
と一吠えした。
「ママ、頑張ってなの!」
ポトフーの声援に2人はガッツポーズで答え、
「ほな、」
「行ってくるわ。」
言うと岩影から飛び出し、蟹に向かって走り出した。
「紗都美、勝てる思うか?」
「かなり厳しいやろな。」
「やな。」
「けど。」
「せやな。」
「「我らには切り札がある!」」
2人の言葉が重なった。
ちらっと振り替えるとポトフーがチャウダーの頭に乗ってパタパタ羽を動かしているのが見えた。
そして顔を見合わせ頷くと、
「「我らのガッツでいてこましたる!」」
気合いの言葉を発した。
その言葉に呼応するように2人の腕輪の宝石が光を放つ。
そして走っている勢いを乗せて踏み切り、斜め前にジャンプした。
「「ハーツ、シンクロス!!!」」
2人の掛け声が重なり突き出した莉紗絵の腕輪に紗都美が重ね合わせるように腕を突き出し、上から腕輪を打ち当てた。
キン!
澄んだ音が鳴り響き、2人の体が赤青斑の光球に包まれ膨れ上がり、そのまま蟹目掛けて飛び込んでいった。
如何だったでしょうか?
双子と由維がそれぞれ敵と遭遇し、戦闘が始まろうとしています。
特に由維のソロバトルは始めてになるので、描くのが楽しみです。
どうやって戦うのか?
そして久々にアレを考えてて、かなり難航してたりします。
次回は由維バトル編。
出来るだけ早く公開出来ればと思ってます。
・・・木曜か、金曜くらいには。。
楽しみにして頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。




