第7話「空に挑め、炎の復活! VSグリフォン再戦」(2)
第7話の2を公開しました。
なんとか予定通り木曜に公開出来ました。
今回はこの話の重要なポイントとなる部分を書いてます。
繋ぎっぽくなってるのでちょい短めですが、あいつが再登場したり、アレがかわいかったりしてます。
楽しんで頂けると嬉しいです。
(5)
「クっ!
噴き出した溶岩はこれほどの暑さなのカ!?」
ラアビブは噴火した山の火口に入ろうとしたが、溶岩の高温は5重掛けした防御魔法でも防ぐ事が出来なかった。
「何者なんダ、あの巨人ハ!
あれが邪魔しなけれバ!」
悪態をついていたラアビブだったが、
「しかシ、、あの巨人が邪魔しなければグリフォンはこの噴火に巻き込まれていタ、、とゆう事カ。。」
ふと冷静さが戻った。
「グリフォンを失わずにすんダ、と言う事カ。
変わりに巨人が溶岩に飲み込まれ消滅しタ。
むしろ感謝するべきだナ。」
状況が自分に優位に働いた事に気付いたラアビブは、
「もしこの噴火が不死鳥復活の予兆なのだとしたらあまり時間はなさそうダ。
噴火が治まったら急いで不死鳥の卵を探さねバ。」
そんな事を考えながら火山の周りを暑さがギリギリ耐えられる位置で旋回していると、噴火が終息し始めた。
そして程なく完全に静まったのを見計らい、ラアビブは火口へと向かって行った。
だが、
「何ダ、これハ!?」
火口に入って直ぐの所で蓋でもされているように行く手を阻まれた。
「これハ、結界カ!?」
火山は何人たりとも通さない、と主張するかのように火口に防壁が張られていた。
「何故ダ!
何故、私を拒むのだ!」
ラアビブは怒りの籠った叫び声を上げた。
その時、
『巨人に復讐したくはないか?』
ラアビブの頭の中に声が響いた。
(6)
「こ、この気配は!?」
ランタルは不快な気配を感知し、目を覚ました。
「まさか次元の狭間から戻ったと言うのか。」
フレイタルの策略で次元の狭間に引き込まれたサリシス。
普通なら次元の狭間から位置指定されていない場所に戻る事はほぼ不可能だった。
無作為に脱出してからこの星を探し出し、転移して来る、とゆう方法ならば可能だが、それには膨大な時間を要する事になる。
なのでこんな短時間で戻ってくるなど、あり得ない事だった。
「どんな方法を使ったか知らぬが戻ってきたものは仕方がない。
始末する方法を、。」
独り言ちていたランタルの言葉が止まった。
「ほほう、なかなか面白い”悪意”を内包してる奴が居るではないか。
こいつは使えそうだ。」
呟くと近くに居るグリフォンに意識を飛ばし視覚を共有させ、事のなり行きを注視した。
攻防が続く中ついに、
「ほほう、やるではないか。」
グリフォンの嘴がサリシスの腹部を捉えた。
そしてサリシスが溶岩に飲まれるのを見て、
「これは良い。
溶岩に飲まれたか。
さすがの捜査官も相当なダメージを受けたはず。
この間に手駒を増やすとしよう。」
愉悦の籠った声を発すると、目を付けていたラアビブに、
「巨人に復讐したくはないか?」
甘言を囁いた。
『貴様は誰だ?』
ラアビブの焦り交じりの声を楽しみながら、
「我が名はランタル。
この星に混沌をもたらしている者だ。
貴様の邪魔をした巨人はまだ生きている。
障害を排除する力、欲しくはないか?」
ランタルの甘言にラアビブの気持ちが高揚し始めていた。
(7)
「シマオサぁ、タイヘンダよ~!」
大慌てで戻ってきたポティロを、
「落ち着くのダ、ポティロ。」
島長が静かな声を掛けた。
「デモデも、ホクストミミナが!」
興奮気味のポティロに、
「判っておル。
まさかあの小山が噴火するとワ。
やはりあの気配は不死鳥復活の予兆だったようダ。
あの2人が本当に”予言の者”なら生きているはズ。」
声を掛けながら立ち上がった。
「シマオサぁ、ダイジョウブ《大丈夫》ナの?」
この島に移り住んでから50年。
島長が外に出るのは初めてだった。
ポティロの問い掛けには答えず、
「山の麓に入り口があル。
生きていればそこから出てくるであろウ。」
そう言いながら背中の羽を開き、羽ばたかせると外に向かってゆっくり移動を始めた。
「マッテよ~」
ポティロが慌てて付いて行った。
(8)
「「おおおおおっ、かわええ!!!」」
現れた小鳥を見て、2人が歓喜の叫び声を上げた。
小鳥はそんな2人を目にし混乱していた。
「なぁ、この小鳥きょどってない?」
「せやなぁ。なんか我らの顔交互に見てるやん。」
「そっか、刷り込みや。」
「ああ、あの生まれたての鳥が親を認識するやつか。それで?」
「多分やけど、我らどっちかの顔を見て刷り込みされた後、まったく同じ顔が居たからどっちが親なんか判らなくなってしまったんやろ。」
莉紗絵と紗都美がそんな事を話していると、
ピピィ
と鳴きながら2人それぞれの頬に頭を擦り付けてきた。
その仕草に、
「「なんやこのかわええ生き物は~~~。。」」
2人はメロメロになった。
どうやら小鳥は2人共を親と認識したようだ。
紗都美が小鳥をチャウダーの頭の上に下ろし、2人で撫でながら、
「この鳥、何なんやろ?」
莉紗絵が問い掛けに、
「体色は赤で頭に小さい鶏冠みたいなん付いてるな。
尾は先の尖った卵を平らにした感じのが3枚ついてる。
地球には居ないよな。」
紗都美が答えた。
「まぁ、かわええから何でもええか。
で、親になってもたみたいやし名前どうする?」
「せやなぁ。。。」
紗都美は少し考え、
「ポトフー、なんてどや?」
提案すると、
「スープ繋がりか。」
莉紗絵が返した。
「これがチャウダーやからな。
どう?かわいない?」
「ええんちゃう。まぁまぁかわいいし。」
「ほんなら、お前は”ポトフー”や。」
「よろしゅな、ポトフー。」
言いながら2人がちょんちょんと指先で頭を突っつくと、
ピピピィ!
嬉しそうな鳴き声を上げた。
「おおっ、気に入ったみたいやな。」
そんなポトフーを構いながら、
「さて、これからどうする?」
「こっから出るんなら、やっぱ上、か?」
「チャウダーは変形出来るだけのエネルギー回復してへんし、まだ大分時間掛かるで。」
「そっかぁ。。」
そんな話をしているとポトフーが、
ピピィ!
と鳴いて飛び上がった。
そして2人の周りを数回回ると火口の奥の方に向かって行った。
「ついて来い、」
「って事やろな。」
言いながら2人と1匹はポトフーを追い、歩き出した。
如何だったでしょうか?
ラアビブに迫る悪意。
そしてかわいいの。
こん話のファクターは揃いました。
これをどう展開させるのか?
次回は土~日曜には公開予定です。
楽しみにして頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。




