第5話「迫り来る驚異、決めろ新必殺技! VSフレイタル」(4)
第5話の4を公開しました。
また金曜になってしまった。。
のですが何とか公開出来ました。
今回は説明回になってしまったのでちょっと(かなり?)セリフ多めです。
出来るだけ読み易くしたつもり、です。
今回初めて書いててキャラが動いて内容を変えさせられました。
ほんとにこうゆう事ってあるんですね。
これからもどんどん成長して欲しいものです。
では、楽しんで頂けますように。
(13)
”ストファム”上空。
フレイタルは3人の少女が魔獣達と戦っているのを眺めていた。
その時、
「おまたせ~。」
魔獣に運ばれて2人の少女が現れた。
「合流しましたね。
さて、”悪意”はどれくらい育つでしょうか?」
フレイタルは呟きながら特に莉紗絵と紗都美に注目していた。
すると、ついに殴る蹴るの取っ組み合いの喧嘩状態に発展していった。
「素晴らしい。
ここまで”悪意”が高まれば”悪意の種”も直ぐに芽吹き花咲かせるでしょう。
では、ご挨拶させて頂きましょうか。」
言いながら降下して行った。
そして5人の頭上から少し上あたりで留まり、
「いい感じに”悪意”が高まってますねぇ。
策を労した甲斐があるとゆうものです。」
声を掛けると、5人の視線が自分に向いた。
「あんた~何者や~!」
梨深が叫ぶ。
それを無視するように、
「自己紹介は後程に。
まずはランタル様に捧げる供物を頂くとしましょう。」
言いながら、
ピン!ピン!
と指を2回弾き、小さな黒い粒を飛ばした。
飛ばされた粒は1粒づつ莉紗絵と紗都美の体に入っていった。
そして程なく、
「「グガァァァァァァァァァァ!!!」」
2人が苦痛の叫び声を上げた。
(14)
声の主を見た梨深は、
『こいつが~フレイタルか~。』
と心の中で呟きつつも、
「あんた~何者や~!」
空に留まるフレイタルに強い口調で問い掛けた。
その問いには答えず、
「自己紹介は後程に。
まずはランタル様に捧げる供物を頂くとしましょう。」
言いながら、
ピン!ピン!
と指を2回弾き、小さな黒い粒を飛ばしてきた。
その粒の1粒づつが莉紗絵と紗都美の体に入った。
すると、
「「グガァァァァァァァァァァ!!!」」
2人が苦痛の叫び声を上げた。
『ほんま~予想通りの展開やな~。』
冷静に観察している梨深とは裏腹に智佳とセラミネは2人に駆け寄り、
「莉紗絵、紗都美、しっかりするっす!」
「悪意に飲まれたらダメだよお!」
声を掛けながら2人の体に触れると、
「「さわるなー!!」」
叫びながら智佳とセラミネを突き飛ばした。
呆然とする2人を他所に、
「さあ芽吹きなさい”悪意の種”!
開花して膨れ上がった悪意をランタル様に届けるのです。」
フレイタルが愉悦を含んだ声で楽しげに言い放った。
そんな愉悦感を打ち砕くように、
「がぁぁぁぁぁ。」
「ぐぉぉぉぉぉ。」
莉紗絵と紗都美の叫びが芝居掛かった声に変わった。
その声にフレイタルが違和感を感じていると、
「「なーんてな。」」
2人がおちゃらけた声を発した。
「ほんまいい加減にしてほしいわ。」
「裏でコソコソとしょうも無い事してくれて。」
その変わりように、
「どうゆう事です?
何故”悪意の種”が芽吹かないのですか!?」
フレイタルの絞り出された声に動揺が感じられる。
「あんた引っ張り出すのに、」
「めっちゃ苦労したわ、」
「「フレイタル!」」
突然名前を呼ばれ、
「何故、私の名を知っているのですか?
私が仕掛けてから、あの忌々しい捜査官と会っていないはず。
何故ですか!!」
確実に完遂される。
完璧と自負していた策が失敗に終わり、フレイタルの余裕の態度が崩壊した。
そんなフレイタルに、
「あんたの敗因は、」
「我らを普通の人間と侮った事や。」
「「双子の共感舐めんなよ!」」
莉紗絵と紗都美が勝ち誇った言葉をぶつけた。
(15)
「まさかフレイタルが出し抜かれるとはな。」
ランタルは困惑の表情を浮かべながら、フレイタルから送られてくる情報に注視していた。
「あんな小虫にフレイタルの精神攻撃が利かないのは腑に落ちんな。
だが、たとえ小虫とはいえ後々どんな障害になるやもしれん。
潰しておくとするか。」
たとえ小さな綻びでも放っておけば大きく広がる可能性がある。
そう考えたランタルは、
「フレイタルよ、その小虫共を消し去るのだ!」
と命じた。
『仰せのままに。』
フレイタルからの返答を確認したランタルは余裕を持って動向を見守った。
それが予想外の結末になるとは知らずに。
(16)
莉紗絵と紗都美の言葉に、
「いい気になるなよ、小虫共が!」
怒り顕わに罵りの言葉を発するフレイタル。
「あんた、さっきまでの余裕はどこいったんや?」
「そんなやからこそこそ精神攻撃とかしてくるんやろ。」
「「ほんま、鬱陶しいわ。」」
そんな2人の挑発に、
「私の策は完璧だった。
貴様ら小虫ごときに気取られるはずがない。
なのに何故だ。何故見抜いた!」
語気強く憤っている。
「そんな興奮せんと、」
「ちっとは落ち着きや。」
「ま、仕様がないから教えたる。」
「と、その前に。」
言いながらフレイタルと対峙していた2人が智佳とセラミネの方を向くと、
「智佳さん、セラミネ、ほんまゴメンナサイ!」
全力で謝った。
そんな2人の姿に、
「いきなりどうしたっすか?」
「ええ、何で急に謝るの?」
智佳とセラミネが不思議そうな表情で問い掛けた。
そんな2人に、
「今日ずっと喧嘩してたん、」
「芝居やってん。」
莉紗絵と紗都美が真実を明かした。
が、
「えと、芝居、って何?」
セラミネは意味が理解出来ていなかった。
「芝居言うんは〜”してる振り”って事やで〜。
そっか~ここはお芝居もないんか〜。」
そんな梨深の説明に、
「それじゃあ、あれは嘘だった、って事だよね?
よかった。よかったよぉ。。」
セラミネは心底安堵し、涙を溢しながら安らいだ笑顔を見せた。
ここまで聞いていたフレイタルが、
「なるほど。私はまんまと騙されていた、と。
それは変ですね。ずっと監視していましたがそのような素振りはなかったはずですが。」
疑問を口にした。
少し落ち着いたようで口調が戻っている。
そんなフレイタルに、
「ほなら説明したろか。」
「朝、夢見が悪くて寝覚めが悪かった。」
「あれは酷い夢やった。」
「我が莉紗絵に、」
「我が紗都美に、」
「ボロクソに言われる、」
「そんな夢やったからな。」
2人は顔を見合わせ苦笑した。
「それであなた方は互いに反感を持ち、仲違いするはずだった。
なのに何故見抜けたと言うのですか、私の完璧な策を。」
普通の人間なら簡単に心乱され疑心暗鬼に陥るはずだった。
だが莉紗絵と紗都美には通用しなかった。
それは何故なのか?
それは至極単純なミスだった。
いやフレイタルにはどうする事も出来ない事だった。
それは、
「ほな教えたるわ。」
「あんたの最大の失敗。」
「「それは。」」
ここでしっかり溜めを作る。
そして、
「「”標準語”やったからや!」」
満面のドヤ顔で言い切った。
場の空気がサーっと冷えたように感じられた。
そんな雰囲気に、
「あれ?」
「滑った?」
「いやいやいや、今のギャグちゃうから。」
「本当やから。」
必死に取り繕う2人に、
「ほならさっきの~”共感”は何な~ん?」
梨深が突っ込んだ。
「あ、いや。」
「あれは、」
「「”ノリ”でした。。」」
ポリポリ頭を掻いている莉紗絵と紗都美。
そんなやり取りを無視し、
「言っている事の意味がよくわかりませんが。
”標準語”とは何ですか?」
フレイタルが真面目に疑問を口にした。
「あんたやここの人らが使ってる言葉の事や。」
「我らは自分の世界の方言って言うのを使ってる。」
「我らが使ってる言葉と違う言葉で文句言われても、はぁ?って感じで、」
「なんかめっちゃ胸くそ悪かったわ。」
そんな2人の答えに、
「まさかそんな些細な事で気付かれと言うのですか!?」
フレイタルが精神的ダメージを受けたようで固まってしまった。
そのタイミングで智佳が、
「梨深さんは知ってたっすか?」
問い掛けた。
「2人から~連絡貰って~協力してたんよ~。
隠しとってごめんな~。」
梨深がスマホを見せながら謝罪の言葉を述べた。
「やっぱりっすか。それであのメールだったんっすね。」
智佳は納得したって感じでうんうんと頷いている。
そんな智佳に、
「どんなメールだったの?」
セラミネが尋ねた。
その問いに智佳が答えた。
「”今言ったらあかん。後で説明するから黙っとき。”って書かれてたっすよ。」
「何を言おうとしたの?」
「ああ、それは2人の取っ組み合いが”見せ掛け”やって事をっすね。」
「そっか。あれも”演技”なのか。
ほんとに殴ったり蹴ったりしてるように見えたから驚いちゃったよ。」
「あれは”殺陣”って言ってそう見えるように動きを併せてるんっすよ。
だいたい殴られただけで人は吹っ飛ばないっすから。」
「たしかにそうだね。言われるまで全然気付かなかったよ。」
等と話している時、
『フレイタルよ、その小虫共を消し去るのだ!』
フレイタルの脳内にランタルの命令が届いた。
その命令で自分の成すべき事を思い出し、
『仰せのままに。』
命令受諾の意を表した。
そして完全に冷静さを取り戻したフレイタルが、
「茶番はここまでです。
主の命によりあなた方を消去させて頂きます。
そうそう捜査官を呼び出してくれても良いですよ。
現れるまでに片付きますから。」
と宣言した。
その言葉に莉紗絵と紗都美が、
「捜査官が現れる前に、」
「我らを消去するってか。」
「ほんならお言葉に甘えて、」
「捜査官呼ばせて貰おか。」
「けど、あんたは大きな過ちを犯してる。」
「よう見ときや。」
強気の言葉で返した。
それぞれが腕輪の付いた腕を前に伸ばし、
「我らのガッツでいてこましたる!」
気合いを入れる。
その言葉に呼応するように腕輪の宝石が赤青に輝いた。
そしてゆっくり腕を直角まで曲げると、
「ハーツ、シンクロス!」
叫びながら互いの宝石を打ち合わせた。
キン!
と澄んだ音を響かせた2つの宝石から赤と青の光が放出され2人の体を丸く包み込む。
赤青斑の球体になって光り輝き、
ウォォォォォォォォォォ!!!
雄叫びと共に弾けた。
そこに左右に赤青の模様が施された1人の人間が立っていた。
それは体の模様は違うものの顔立ちはフレイタルの見知った顔だった。
「人間と融合していたとゆうのか、レリシス!」
フレイタルの怒気の籠った叫びに、
チッチッチッ。
と言うのに併せて右手の人差し指を立て左右に3度振り動かすサリシス。
そして右手を握り親指を立てて自分を指差しながら、
「我らはレリシス捜査官の意思を受け継ぎランタルを捕まえる為に降臨した謎の超人、
宇宙広域捜査官(自称)、サリシスや!!」
いつものドヤ顔で言い切った。
如何だったでしょうか?
最後まで読んで貰えたかな?
どこが変化したかは何となく察して頂ければ、と。
そうそう、あの「チッチッチッ」の元ネタ判った人っているのかな?
さて次回は5話の完結回。
対フレイタル戦決着します。
楽しみにして頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。




