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第4話「虹色水晶(レインボークリスタル)はネバネバの奥に VSアラクネ」(2)

またも遅くなってしまい申し訳ありません。

第4話の2を公開しました。

切れ目の関係でちょっと短くなってますが、上でも下でもいろいろ動き出してます。

楽しんで頂けると嬉しいです。

(6)


「さて、どないしよ?」


由維ゆいは廊下をぽてぽて歩きながら思案しあんしていた。

もっとこの世界の情報が必要だ。

と感じてはいるのだが、どうやって情報を収集したものか?

等と考えていると、


「ぱぱぁ、ままぁ、おねえちゃ~ん。。」


泣きながら歩いている女の子を見つけた。

迷子になった子供が親姉弟を探し求めている、そんな不安げな声がこぼれている。

洗脳が解けた事で思慕の念が溢れだしてしまったようだ。

女の子に近付いた由維ゆいはその子が先程助けたセラミネの妹のセシリネだと気付いた。


「セシリネちゃん、やったかな。

 どないしたんや?」


由維ゆいはしゃがんで目線の高さを合わせ、優しく声を掛けた。


「おねぇ、ちゃ、だれ?」


しゃくり上げながらセシリネがたずねてきた。


「うちか。

 うちは由維キャロン、セラミネの友達や。」


姉の名前を耳にしてセシリネの表情が少しほころんだ。

そして、


「おねぇちゃんのおともだち?

 おねぇちゃん、どこ?ぱぱは?ままは?」


泣きつかれた。

由維キャロン一瞬いっしゅん躊躇ためらったが、正直に話す事にした。

セシリネの頭を撫でながら、


「ごめんな。セラミネはここには居ないねん。

 けど絶対うちが会わせたる。せやから泣かんといて。」


優しく話しかけるが、


「やだやだやだぁ。

 おねぇちゃんどこ?

 なんでいないのぉ。」


余計にぐずり出した。

そんな様子に由維キャロンは意を決した。


「しゃぁないか。

 こうなってもたんもうちらの責任やしな。

 リカーラへの貸しにもなるやろ。」


由維キャロンつぶやくと、


「そんな泣かんといて。

 これからうちが面白おもろいもん見したるから。

 そしたら一緒にお姉ちゃん探しに行ったる。」


セシリネに話し掛けた。


「ほんと?

 ほんとにおねえちゃんさがしてくれるの?」


少しだけ落ち着いたセシリネにしっかりうなづいて見せ、


「約束する。絶対に会わしたる。

 せやからちょっとだけうちに付きうてんか。」


問い掛けた。


「やくそくだよ。ぜったいだよ。

 じゃぁちょっとだけ。。」


そう言いながらなんとか泣き止んだセシリネの涙をハンカチで拭い、抱き上げた。

そして建物の外に出た。


「セシリネちゃんは高いとこ怖く(こわ)ないか?」


由維キャロンの問い掛けに、


「んーと、こわくないよ。」


少し考えながら答えた。


「ええ子や。

 ものすごい(ごっつい)もん見せたから楽しみにしとき。」


そう言うと指輪リングからマイクを取り出してスイッチをオンにした。

現れたステージと共に2人は空へ上がっていった。


「うわー、なにこれ?

 おそらとんでるの?」


セシリネが興奮気味の声を上げた。


「せやで。

 ほんならこれから楽しい歌、聞かせたるわ。」


由維キャロンの言葉に反応するようにスピーカーポッドが浮き出し、散って行った。

そして一気にテンションを上げると、


「うちの歌で、癒したる!」


こえたからかにぶちかました。


(7)


「よしよし。いい子だから、泣かないで。

 直ぐ迎えに来てくれるから。」


リカーラ達教師陣はそこかしこで泣き出した子供の達の対応で大童おおわらわになっていた。

洗脳し直すにしてもこんな状態ではどうにもならない。

どうにか落ち着かせる事は出来ないのか?

と思案するも、いい案は浮かばなかった。

その時、


「うちの歌で、癒したる!」


由維ゆいの高らかな宣言と共に音楽が流れてきた。

その音楽に子供達が惹き付けられ、泣き止んだ。

そして歌が始まった。


♫君の心が泣いている

 そんならうちにまかせとき

 暗く沈んだその心

 うちの歌なら癒せるで♪


その歌に子供達が耳を傾ける。

今回の曲は前のアップテンポの激しい曲ではなく子守唄のようなゆったりした曲調の曲だった。


♫白いもふもふ羊たち

 数えていたら夢の中

 夢の世界に涙はいらへん

 思う存分好きな事

 見つけて笑顔を思い出そ♪


子供達の表情が徐々に和らぎだした。

あせり余裕の無くなっていた大人たちの表情もほころんできていた。


♫楽しい夢が見れたなら

 明日はきっとええ日やで

 あふれる笑顔をちからに変えて

 明るい声でおはようさんや〜♪


静かにアウトロが流れ歌が終わった。

子供達はみな寝息を立て夢の世界へといざなわれていた。

そして大人達は安堵の表情を見せていた。

リカーラも安堵していた。

そこに歌い終えた由維ゆいが降りてきた。

リカーラの前に降り立った由維ゆいは、


「どうやったリカーラさん?

 ええ歌やったやろ。」


皮肉っぽく話し掛けた。


「ええ。それは認めるわ。

 それでどうゆう風の吹き回しなのかしら?」


嫌みっぽくリカーラが尋ねてきた。


「まぁ、うちらの責任でもあるんでね。

 これから子供()にする事思たらあんまええ気はしない(せえへん)けど。

 このまま泣かせとく訳にもいかんからね。

 でもまぁ、これでひとつ貸しって事で。」


言いながら由維ゆいは眠っているセシリネをリカーラに託した。


「いいでしょう。ありがたく受け取っておきしょう。

 でも、これであなたをどう扱うか決まったわ。

 明日、三柱みはしらに進言して許可を貰うから楽しみにしてなさい。」


不敵な表情で話し掛けてくるリカーラに、


「ようわからんけど、うちは自由にさせて貰うで。

 部屋はこれまでのとこ使っ(つこ)とってええんかな?」


由維ゆいの問い掛けに、


「かまわないわ。

 それじゃこの子は預かっておくわ。」


そう言うとリカーラはセシリネを抱いて建物の中に入っていった。

由維は、


「何考えてるんか知らんけど束縛されるつもりはないで。」


呟くと、


「お腹減ったし、ご飯食べよかな。」


独りちると食堂に向かって行った。


(8)


「「ふぁ~~ぁ。。」」


莉紗絵ホクス紗都美ミミナが大きな欠伸あくびをシンクロさせた。

”ストファム”のセラミネが使っていたホテルで一夜いちやを過ごした5人は早々に朝食を済まるとホテルを後にした。

これから向かう”リグプラ洞窟”には徒歩で行くと半日は掛かる場所にあった。

なので移動手段にウィーディムを使う為、人気のない森に向かっていた。


「なんや2人は~えらいねむそうやな~。」


梨深パプリ莉紗絵ホクス紗都美ミミナに声を掛けた。


「いやぁ、なんか夜にちょっと白熱してもうて。」

遅く(おそう)まで我らの在り方について話し込んでもうてん。」


2人が弁明べんめいした。

※2人が何を話してたのかは3.5話参照


夜更ふかかしは~あかんえ~。

 これから~ダンジョン攻略やから~しゃきっとしいや~。」


梨深パプリに注意されるも、


「「は~い!」」


と軽く聞き流した。

それからしばらく他愛もない事を話ながら歩を進め、人気のない森の奥まった所にたどり着いた。

そこは広場のように開けていた。


「この辺で~ええかな~。」


梨深パプリの言葉で全員がその場にとどまった。

そして腰のケースから人形ドールを取り出すと右腕の発射装置カタパルトにセットし、


「ウィーディム、リリ~ス!」


斜め上に打ち出した。


「ほんなら~乗ってや~。」


梨深パプリはそう言いいながらウィーディムの手の平に乗っかった。

4人も後に続き、全員が乗っているのを確認すると、


「ウィーディム~頼むわ~。」


声を掛けつつ目的地を思念で伝えた。

ウィーディムは、


キシャァァァァァ!


一声発すると”リグプラ洞窟”に向かって5人を振り落とさない最速のスピードで飛び出した。


(9)


とある森の中。

ランタルの左腕、フレイタルが鳥系の魔獣を集めていた。

魔獣は基本きほん悪意あくいを内包している為、簡単に従属させる事が出来る。

フレイタルは集めた百体程の鳥系魔族に特殊なエネルギーを注入し、大きさをすずめくらいの大きさに縮小すると、


「私の目となり耳となって情報を集めるのです。

 行きなさい!」


フレイタルの命を受け魔獣が世界各地に向かい飛び立った。

それを見送ると、


「それでは私は直接情報を探るとしましょうか。

 有意義な話が聞けると良いのですが。」


そう呟きながら近くの都市"プローラ"へ向かった。

まさかこんなに早く次の歌を書く事になるとは。。

な今回の話。

あれもかなり苦労して考えてたりします。

それっぽく書くのがまたもう。。

そんなこんなですが楽しんで頂けたでしょうか?

次回から洞窟に突入です。

また同じくらい更新になると思います。

次回もよろしくお願い致します。

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