変則クエスト2
報奨金も申し分なく、パーティレベルは平均3という初心者パーティだがクエストはレベル2以上と全員クリアとなっている。
「報奨金が魅力ですねー」
「はい、僕達もこれで防具が買いたくて」
クエスト内容は屋敷で飼っているペット5匹が逃げたので捕まえてほしい。
ペットは屋敷から出ておらず地下フロアにいるから5匹捕まえてゲージに戻してくれたら助かる。
パーティ5人以上での参加。
と、書かれていた。
なるほど、クエスト自体はお手伝いの簡単なヤツ。
ただ、地下フロアだから広いと予想しての5人だろうか。
と、予想してからクラーティアは紙を持っているプレイヤーに向かって頷いた。
「よろしくー、私はクラーティア後衛職ですよー」
「! よろしくお願いします! おれ、前衛でリンドーっていいます!」
「わぁ! 初後衛職さんだ! 私前衛でティアラです!」
「盾のグレンだ」
「……グレンですか?」
あら、同じ名前と思っていたら、そのグレンは言い直した。
「正確にはグレン59だ。グレンの名前が既に使われていたからな。グレンと呼んでくれ」
筋肉質で大きな盾を持つグレン59は、ニカッとわらってクラーティアの肩を叩いた。
「そ、そうですねー初対面なのでとりあえずはグレン59さんでー」
「そうか?」
残念そうに言うグレンを押しのけて現れたのは白いローブを着た細身の男性。
金髪碧眼で、かなり外見を作るのに力を入れている様子だ。
「やぁ、俺はファーチル。僧侶だよ」
位置は同じ後衛だね。と笑うファーチルにクラーティアも笑って頷いた。
「じゃ、このクエストよろしくですよー」
4人は頷きよろしくとクラーティアに伝えていった。
目的地である屋敷はこの街にある1番大きな屋敷だった。
5人は並んでその屋敷を目指す。
「じゃあ、クラーティアさんはもうクランにはいってるんですね」
「そうですよー、今はクランハウスを用意するのに探している最中ですねー」
「いいなぁ、クランかぁ」
4人はたまたま野良だった所を即席パーティを作ってそのまま今までパーティを続けていたらしい。
ティアラはクラーティアをちらっと見てクラン羨ましいと話した。
「4人いるし、クランを作ったらいいんじゃないですかー?」
「それもいいかもな」
グレン59はふむ、と顎に手を当てながら言いそれを聞いたティアラはそれもいいかも……と続ける。
「まぁ、でもクラン作るにしても人もう少し増やす必要ありそうですけどね。クラーティアさん、こっちに入ってくれませんか?」
自身の外見を最大限にいかし甘い笑顔を向けるファーチルに、クラーティアはむりですー。とバッサリ断った。
「まぁ、クラーティアが入れないのは残念だが、確かに人数少ないな」
「人数もですが、レベルも上げないとですよー」
4人の中で1番強くてレベル6である。
まだまだレベリングが必要だろう。
「クラーティア、レベルはどれくらいなんだ?」
「みなさんよりは強いですねー」
どうやらこの4人はゲームを始めたばかりで簡単な情報は集めたがゲームの中の有名な人物などは知らないらしい。
クラーティアがいるフェアリーロードも知らないようだ。
クラーティアはレベル表示をフレンドのみ表示に設定しているので、今いる4人には見えないようになっていた。




