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Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷  作者: くみたろう
第1章 はじめまして幻想郷
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スイの特訓2

最初のウサギを倒した後、スイはその後も現れる敵を倒しながら奥へと進んだ。

もちろん出てくる敵はウサギだけじゃない。

筋肉が盛りっと付いている小さな小人だったり、狼だったり、虫だったり。

その都度スイは悪戦苦闘しながらも敵を倒した。


スピードが強い敵、パワーがある敵

色々なタイプが居るんだなーと汗を拭いながら着いたのは今までの森の散策道みたいな所を抜けた先に広がる広場だった。


座れる様に置かれているのだろう、太く大きな木片が置かれ焚き火のあとがある。

テントを張ったんだろうか、うっすらと跡も見えて少量のゴミがそのまま置かれていた。


「……休憩とかできる場所なのかな」


ここは初心者の森の中にあるセーフティエリア。

森の中腹までスイは到着していた。

ここでキャンプをはり野営したり食事などが出来る。

スイは木片に腰を下ろして持参していた水を口に含んだ。


「いたたたあ」


身体中には擦り傷切り傷があり、体力ゲージは黄色に変わっていた。

手持ちにある回復薬をマジマジと見てから飲む。

色は黒くていかにも美味しくなさそうだ。

グッと目を瞑り勢いよく口に入れると爽やかな炭酸が口いっぱいに広がる。


「……………コーラ」


体が光り、ゲージはあっという間に緑に戻った。

痛みを訴えていた体も今では通常通りに戻っている。

たった1口飲んだだけで治る高性能なのかとスイは思ったが、ただ単にレベルが低いため初心者用回復薬で事足りただけだった。


回復薬を飲んだ事でスイはステータスを開く。

全てがオールグリーンになっているのを確認して閉じようとしたが、サーヴァはステータスを良く見ろと言っていた事を思い出して上から順に見ていく事にした。



スイ 奏者Lv9

称号・初心者奏者


体力120

攻撃力0(+8579)

防御110

スピード140

腕力32580

指力500

響かせ450(+1150)

演奏Lv2

lucky952


スキル・魅了・耐久値回復、向上




うん、なんか数字可笑しいのが何個かあるね。

腕力どうした? 桁が違いすぎるだろう。

攻撃力何事? 0なのにカッコのプラス値どっから来てるの?

響かせもプラス値付いてる。それ以前に響かせって何?

指力もわかんないし、演奏は……普通に演奏するってだけなのかな?

首をかしげながらステータス確認。

ちょっと指で触るとそれに合わせた概要が出てきた。


「わっ! なんか説明出てきた! なになに……」


体力……は、そのまま体力ゲージの数値版なんだねー、ぜろになったら死亡判定

攻撃力……プレイヤー自身の攻撃力、奏者は攻撃力自体ない……なるほど、この武器は攻撃出来るからこれは武器自体の攻撃力って事なのかな?

防御力……は、普通に防御力ね

スピード……も、自身のスピードの早さかー


それで。問題のやつ。

腕力、指力、響かせ、奏者。

これは奏者特有のステータスらしい。


腕力は楽器を持つ力、持って動くことが出来る力。

……………有りすぎだろ。そりゃ楽器軽々持って走れるわ。振り回せるわ。


指力は弦を引く時の指の力で数値がないと長時間演奏出来ないのと、指が裂傷する

なるほど、ステータスって肉体的な影響かなりあるんだ。私は弦を触る楽器だからこれ低いとこまるなぁ


響かせ、これは楽器の音楽を響かせて敵、味方に音を届ける範囲のようなもの。これが弱いと奏者の力は発揮されない。プラス値はどうやら楽器にステータス向上があるみたいだ。


演奏………これは


「……練習有るのみだね」


演奏は、曲の難易度によって弾ける曲が決まっているらしい。

すなわち、これを上げなければ演奏が出来なくてバフ効果を一切得られない。

強いバフは難易度が高いらしいので、これは必須だろう。


このステータスにより、スイは基本奏者特有のステータスは一定以上が必要と認識した。

又、体力などの平均的数値がほか職業より大幅に低い事をスイは知らないが、重点的に職業ステータスを上げると決める。

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