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Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷  作者: くみたろう
第3章 温泉と食料と疫病
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第2回公式イベント 鬼ごっこ9

「っ! スイさんが死に戻りしました!」


キラキラと死に戻りのエフェクトを見たリィンは青い顔をしながら叫んだ。

竜巻で吹き飛ばされたが、幸いにしてバリアがあったため皆がバラバラに吹き飛ばされず近くに倒れている。


「わかってる! すぐに態勢立て直すぞ!!」


カガリも叫び盾を抱えて立ち上がる。

新しくした盾は蔦の模様が入っていて前よりも大きい。

それにふりまわされること無く立ち上がったカガリは自分のレベルを必死に上げたのだろう。

ファーレンも同じく盾(熊)を前にすると、全員の視線が集まった。



「……………熊だ」



ボソッと呟いたナズナの声に、熊はサムズアップする。



「「「「「「「!?」」」」」」」



びっくりして目を見開く仲間たち。

そうだよね、わかります。



「と、とりあえず何とか逃げましょう!」



セラニーチェの言葉に頷き目の前に降りてきた巨大な蝶を睨みつけた。



「こいつ、そのうちエリアボスとかになるのかな……」



イズナの嫌な言葉に顔を顰めながらもタクは走り出した。

なんとか突破口を作る為に。


刀に武器を変えたタクは、自分と同じ身長くらいの刀を蝶に綺麗に抜刀した。

横に振り抜かれた刀から青い波動のようなものが放たれた。

最初の抜刀の際に殺傷力の強いものが敵を必ず切り裂く、そんなスキルがある刀なのだ。

その為、蝶の羽を深く抉り蝶はガクンと落ちてきた。


『きゃぁぁぁ! タクさん素敵ぃぃぃ!!』


そう言いながら、クリスティーナ武器を装備。


「なんだそれ! ガンダムか!!」


『やだぁ! 素敵な人魚よぉ!!』


カガリがクリスティーナを見て叫び、クリスティーナは頬を膨らませた。

そんなクリスティーナを見たナズナは目を輝かせて「かっこいい……」と言う。マジか。


「くっそ!! 火力もバケモノか! サポートじゃなかったぁ!?」


『だから! さっきから乙女に失礼よォ!!』


挑発をしながら攻撃を繰り返す仲間にタゲが行かないようにするカガリがスイといい、バケモノか!! と口荒く言う。


巨大化したハンマーを振りかざし走るデオドールの攻撃を負傷していない羽で軽く受け止める。

デオドールが「……うそ」と言った瞬間吹き飛ばされ一気にレッドゾーンまで体力が減った。


「ヒーリングライト!!」


飛ばされた瞬間、リィンの回復魔法がデオドールに向う。あの中回復する魔法だ。

それを見たセラニーチェは驚き目を見開いた後下唇を噛み締めた。


(またリィンとの差が出る、いや、今はそんな事を考えてるところじゃないわ)


頭を振って考えを吹き飛ばしたセラニーチェは戦闘に集中する為、強く杖を握りしめ前を見すえた。






















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