第2回公式イベント 鬼ごっこ7
自重という言葉をわすれております。
下ネタが入ります。
すみません(*ノдノ)テレッ
「第3の街近くのフィールドに出る蟻さんです!」
「やっぱ連れて帰りたい! 連れて帰りたい!!」
リィンがカガリ達に向かい紹介をして、スイは頭をグリグリと擦りつけている。
「………いや、お前ら………」
「………それ敵だろ………」
「蟻さんだよ!!」
キリッと言うスイにカガリはガックリと肩を落とし、そんなカガリの肩をグレンが叩いた。
「………スイだからな」
「……………そうだな」
そんな蟻さんはピクリと反応して顔を逸らす。
ん? と蟻さんの変化に気付いたアレイスターが注意深く見ていると、蟻さんの視線の先が噴水広場だと気付いた。
「まさかっ」
バッとモニターを見るとそこには2つあったモニターが3つに増えている。
それはつまり、鬼が増えたという事。
「………鬼が増えたわよ」
眉を寄せて言ったアレイスターに促されるように全員がモニターを見た。
「……え? モスラ?」
羽ばたく羽の勢いに風が巻き起こり砂煙を上げた。
そして小さな竜巻をつくる。
「「「「「えー…………」」」」」
空を見上げると、竜巻があるのが肉眼でも確かめられた。
「……あれ、飛ぶよね?」
「蝶みたいだし、飛ぶんじゃないか?」
「………災害じゃねーか」
恐る恐るイズナが聞き、引きつった口元を何とか動かして返事をするタク。
カガリが運営マジか……と呟いた。
「うぉっ!!…………こっちもマジかよ!!」
竜巻を見て呟いたカガリは、今度は自分の体に起こった事に驚く。
そう、蟻さんがカガリを持ち上げたのだ。
鋭い爪で摘むように持ち上げられたカガリはポイッと放り投げられた。
びっくりして声を上げたが、カガリの着地点は蟻さんの背中だった。
どんどんと放り投げられる仲間たち、全員が背中に乗ったのを確認した蟻さんはそのままハイスピードで動きだした。
「わぁ!?」
吹き飛ばないように必死に掴まるフェアリーロード、どうやら現れた鬼から離れる為にフェアリーロードを背中に乗せて走り出したようだ。
「蟻さん! ありがとう!」
スイは必死に蟻さんにお礼をすると、顔だけで振り向いた蟻さんは、ニヒルに笑った(ような感じがした)。
「「「「『 蟻さんカッケー!!』」」」」
スイやファーレンに負けないくらいに声をはりあげたタク。
蟻さん信者がまた増えた。
蟻さんはスイたちを乗せたまま蝶の位置を確認して移動する。
カガリは信じられない、敵だよな? 鬼だよな? いや、むしろこの状況普通は捕まってるってならないか?
と蟻さんの振動に揺られながら思ったのだった。




