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【第三話】はじめの話
また普段とは変わらない授業が始まり、昼休みになった。
「功ー、飯食おうぜ」
「おう」
俺は鞄から二つのサンドウィッチを取り出し食べた。
「また冷凍食品かよ。こりゃまいったなぁ」
いつ頃だろうか母親がご飯を作らなくなったのは。小学校の頃は毎日作ってもらった弁当ももう今はない。
「作ってもらえるだけ感謝しろ」
他愛もない話をしながら昼休みを過ごしていた時、はじめが真面目な顔をして聞いてきた。
「なあ功」
「なんだ?」
「お前ってさー、将来やりたいことあるの」
「急だなおい。ないけど」
「だよな。俺もサッカー選手にはなりたくないし、なんかやりたいことないんだよね」
「ま、俺にはゲームがあればいいし」
「そっか」
それで会話は終わってしまった。俺の趣味はゲームだ。中学生のころからスマートフォンを持ち、それ以来結構やりこんでいる。まあ趣味だからな。




