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【第二話】中田はじめ
「暖かくなったね」
彼女は俺に笑顔で伝えてきた。
「そうだねー」
何気ない会話だが、コミュニケーション能力がない俺には会話を続けさせることはできなかった。やはり女子と話すのはまだ俺には早いんだな。会話が終わり、俺たちは各々別のことをしている。周りではたくさんの生徒があちらこちらでしゃべっている。学校に入って早二カ月、俺にも少ないが友達ができた。
「よー功、宿題見してくれ。」
こいつは中田はじめ。おれの一つ前の席にいる友達だ。イケメンだが少しガサツなやつだ。
「お前またかよ。今日は自分でやれ。」
「昨日さー、部活長引いたんだよね。頼む!俺ら友達だろ!」
おいおい友達ってのは課題を見せる関係かいって。
「今日だけだぞ。ほら」
「おーさすが!」
はじめはそういうとすかさず俺の課題のノートを持って机に向かって課題をやりだした。




