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第4章:狸

「ランドの兄さん!俺ですよ!俺の名前は…土木もんです!」

「えっ?誰???」

ランドは首を傾げた。

土木もん…土木もん…土木もん!?

「えっ?もしかして土木もん!?」とランドは驚いた。

「思い出してくれましたか?」と土木もんは、照れるように片手を後頭部に乗せた。

「うん。分かんない」

ランドは切り返す。本当に分からない…。

今までに会った事すら無いし…聞いた事も無い。

「やっぱり、分かんないッスよね!へへへ…1度も会った事は無いッスからね!」と土木もんはペコペコした。

1度も会った事の無い人間が、何で俺たちの名前を知ってるんだ?ランドは不思議に思った。

「ランドの兄さん!何で会った事の無い奴が、名前を知ってるかって思ってますね!へへへ」

何だコイツ!心が読めるのか!?

「コイツ、心が読めるのか?って思いましたね?」

嘘だろ?このハゲ!

「嘘だろ?コイツを弟子にしてやろうかな!って思いましたね?」

思ってないし!

「そこまで言われたら考えちゃいますよ!」

いやいやいや!思ってないからっ!

「でも、俺未来のロボットですから、兄さんの時代に行くと競馬やらパチンコやらが出来なくなるんッスよね!兄さん!申し訳無いですが、この話は無かった事に…」

良かったよ!本当に…。

「そんなガッカリしないで下さい!この『何処でもワープ』を使えば、何処にいても会えますんで!」と変な輪っかをポケットから出した。

「これ便利な道具でして実は俺、時々ランド兄さんの時代に行っては遠くから兄さんの戦いっぷりを観戦してたんです!」と輪っかを擦った。

「えっ?もしかして、俺らはソレを使えば元の世界に帰れるのか?」とランドは聞いた。

「ええ!もちろんですよ!実は、昨日も兄さんの時代に遊びに行ってたんですけど…ついつい、ワープをしまい忘れてしまってさっきまでそのままだったんですよね!」と大笑いした。

「ねぇ?土木もん…さん?もしかして、それ洞窟に付けてた?」

プリムは土木もんに聞いた。

「あっプリムの姉さん!そうなんですよ!良く分かりましたね!へへへ」と照れる。

「お前が犯人かっ!!」

とプリムの拳が土木もんの顔にめり込む。

ランドは、嗚呼〜と言う顔をしている。

「これが、ランドの兄さんを一撃で仕留めたパンチ…」と呟き倒れた。

ランドはプリムを落ち着かせて、土木もんの所に駆け寄った。

そして、土木もんを癒す。

「ふぇ?あ…ああ、ランド兄さん。ありがとうございます!」と土木もんは正気に帰る。

「土木もん。悪いんだが、俺たちを元の世界に帰してくれないか?このままだと、アイツ死んじまうかも知れないし…」と安友の方に視線を投げる。

ソフィアはブリーフ一丁の安友をボコボコに殴っている。

「ああ…そうですね!じゃあ今、用意しますね!」と輪っかを地面に置いた。

土木もんがピッピッとボタンを押すと輪っかの真ん中がピカッと輝きだした。

「これでオッケーです!じゃあ、また会いましょう!」と土木もんは手を振る。

「ソフィア!そいつ治して、行くぞ!」とランドは叫んだ。

「えぇっ!?コイツ、治すの?ヤダ!お兄ちゃんが治してよ!」とソフィアは答えた。

しょうが無いな…と思い、頭を描きながら安友の方へと駆け寄ろうとするが土木もんが制止した。

「いえっ!この場は俺に任せて行ってください!大丈夫ですよ!この『何処でも電話』で110番かけときますから!」と言う。

「電話?110番?って何だ?」と聞くが、土木もんは答えてくれなかった。

ソフィアとプリムはランドの元へ駆け寄った。

「何かよく分かんないケド、また会おうな!」と土木もんに笑顔で手を振ると、穴の中に飛び込んだ。

ランドの体が光に包まれて消える。

ソフィアは驚いていたが、土木もんに手を振ると穴に飛び込んだ。

「さっきは、殴ってごめんなさい!」と謝り穴に飛び込んだ。

「良いんですよ!200年前でまた会いましょう!」と土木もんは手を振った。

200年前!?違う!私達は300年以上前から来たのよ!と叫ぼうとしたが、プリムの体が光に包まれて消えていった。



強い衝撃を受け、目を開けると何処かの倉庫のような場所だった。

ランドもソフィアも辺りをキョロキョロしている。

「ここどこだ?」ランドは聞いてくるが、分からない。

最後にハゲが言った言葉、200年前…。

クルシスランドが壊滅したのは、この時代から100年前…。

私達がこちらに来たのは、更にそれよりも前と言うことになる。

「あのハゲ!次に会ったら、容赦しないわ!」とプリムは毒ついた。

「えっ?私達、元の時代に帰れて無いの?」とソフィアは驚いた。

すると、倉庫のドアがギィと音を立てて開く。

「獲物だ!」とランドはドアを開けた人物を見た。

人物と言うよりかは、麦わら帽子をかぶった狸?

でも、角が生えている。

「何?この生物?」とプリムは近寄ると、その後ろにオレンジの髪の女が鉄砲を持ってプリムに突きつけた。

ランドは地面を蹴ろうと前に体重を落とすが、麦わら帽子の狸は人型に変身するとランドを押さえ付けた。

「あんた達、何者なの?どうやって入ったの?」とオレンジ髪の女が叫ぶ。

「俺達、空から入って来たんだ」とランドは言うが女は信用をしなかった。

「チャッパー!この子とそいつとあの子を縄で縛って牢屋に入れといて!」と女は命令をすると、麦わらの男――チャッパーと呼ばれたか――は、3人を縄で縛り牢屋にぶち込んだ。



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