中間:捕虜
「何か…あっけない最後だったな」
とランドは床に座って話す。
「そうね…、いきなり未来がどうとか言われてもね?でも、過去に戻ってこれて良かったわ」
とプリム。
「何でそんなに落ち着いてるの?お兄ちゃんにプリムさん!」
とソフィア。
3人は、何故かロープでグルグル巻きにされて牢屋に入れられていた。
時折、縦の動きをする牢屋。海に浮かんでいるからであろう…。
「お兄ちゃんなら、この縄を切って牢屋の鉄格子を切り裂いて脱走出来るでしょ?」
とソフィアはランドに聞くが、ランドは首を横に振る。
「いや、臭いが海の臭いしかしない…脱走しても、また捕まるのがオチだよ。ここは気長に待とうぜ」
と大欠伸をした。
どうやら寝る気だった。
「寝るの!?」
とプリムは驚いた。
「他にする事無いだろ?」とランドは答える。
すると、牢屋の前に麦わら帽子を被った男とオレンジの髪をした女が現れた。
「3人とも出てきなさい!ちょっと取り調べするから!ちなみに、命が欲しかったら暴れない事ね!」
オレンジ髪の女が言うと、麦わら帽子の男が鍵を開けた。
「さぁこっちよ!」
と扉を開けて受け流す。
プリムはその場を立ち扉へと歩く。
すると、オレンジ髪の女がプリムの後ろを見て話す。
「貴方1人だけじゃ無くて、3人とも来て欲しいんだけど…」
プリムは後ろを振り返ると、ランドとソフィアはイビキをかいて寝ている。
この状況で良く寝られるわね!と思いながら、オレンジ髪の女を見る。
「どうせ、あの2人に話を聞いても答えは帰って来ないから私だけで良いですよね?」と聞いた。
しかし、プリムの話を無視するかの様に麦わら帽子の男は、寝ているランドとソフィアを担いだ。
それでも、起きない2人。
男は、そのまま牢屋を出て行き扉を開けて部屋に入るように指示をする。
オレンジ髪の女は、手に鉄砲を持ちプリムに突きつけていた。
プリムは言われるがままに、部屋に入るとどうやらキッチンの様だった。
キッチンは部屋のはしっこにあり、その他はデかい部屋になっており何人も座れるようなデかい机が1つ置いてある。
その机を囲む様に、このオレンジ髪の女の仲間であろうかが座っていた。
赤い帽子の男…
耳が長い男…
目がハートマークの男…
赤い腹巻きをした男…
美人な女…
オレンジの女…
麦わらの男…
ランドが起きていても、この人数を1人で戦うのは危険だわ。おとなしく、話した方が身の為ね。
「私達をどうするつもりなの?」とプリムは叫んだ。
「どうするも何も、話を聞いてからじゃ無いとどうするかは決めらんないわ!」とオレンジ髪の女が言う。
「だから、私達は騙されたのよ!いや…騙されたって言うか、何だろう?」と思わず聞いてしまった。
「知らないわよ!とりあえず、こっちに座って。後、縄を外すけど下手な事はしない事ね!」とオレンジ髪の女が椅子を引いた。
プリムは麦わらの男に縄を外してもらうと、椅子に座る。
「さぁて、じゃあ単刀直入に聞くけど…貴方達は、何でこの船に乗ってるの?目的は何?」
とオレンジ髪の女が椅子に座りプリムを睨み話しかけてきた。
プリムはため息をつくと話しだす。
「信じてもらえないと思うけど…




