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英雄花嫁(ヒロイック・ブライド)  作者: まぷれうた。
第3章 ━ゼラニウム━
16/17

4.

 神が村に戻ってきた。連れ戻したと言うべきかな。

 1人の女の子が村に来ただけなのに、こんなに騒げるってのは大人のよく分からない所のひとつだ。

 大して金があるわけでもないのに、大量の酒を飲む。祝い事でも何でもないのに。

「神がお帰りになられたぞ!村をあげての祝の支度を!」

 長までもがこの有様だ。

 連れてきた僕には何もない。これもいつものこと。

 代役者(アンダスタ)は神との関わりを理由に色々なことを押し付けられる。断れば無礼ものだと罰を受けることになるから、断ることもできない。

「代役者はどう思う」

「はい?」

 知らないうちに何か真面目な話になっていたらしい。

「話を聞いていないのか。ったく」

 聞いていてほしいのなら先に言ってほしいものだ。

「今、我々は坂を上っている。神が戻ってきたしのう。この機に常識人(スタンダード)を滅ぼそうと思ってだな。流石に一気には無理だろう。手始めとしてスワナを乗っ取る。領地のでかいこの国が異常人(ぺキュリアー)に占領され、常識人が皆殺しになったらとなれば、周りの国の我々への見方も変わるだろう。お前はどう思う」

 この国を乗っ取る?

 こいつらは何を言っているんだ?

 異常人は100年前の悪魔狩りでほとんどが死んだ。今生きているのは100人程度だ。

 この人数で1万人いるスワナ兵に勝てる訳がない。

「いいと思いますよ。相手は1万人いますけど、所詮常識人。人を殺せる能力を持つ僕らの前では無力ですよ」

「よし!すぐに取りかかるぞ!今日の夜に村を出る!!」

 面白そう。

 それだけで決めたけど、まぁいいよね。

 楽しませてもらおうじゃないか。

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