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英雄花嫁(ヒロイック・ブライド)  作者: まぷれうた。
第2章━黄色いチューリップ━
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4.

 リオンの部屋の前を通った時、上の階から大きな音がした。

「何だ?」

 王子の部屋で何かあったようだ。誰かが大きな声で何かを言っている。

 巻き込まれたくないから、こっそり覗くことにした。

 階段を上っている間も、ドタバタと揉めるような音が続く。

 雑音だった声がはっきり聞き取れるようになってきた。

「そんなものあるならこんな事していませんよ!」

 あれは、アルルワの使者か…?

 音を立てないようにドアをそっと開ける。

 ドアの隙間から見えたのは、後ろ向きのアルルワの使者と、王子を庇うリオンの姿だった。

(王子を殺しに来たのをリオンに見つかったっていう感じだね)

 状況を把握してもドアの向こうには行かない。巻き込まれるのはゴメンだ。

「な、何しやがる!!」

「大人しくしていてください!!」

 リオンが王子の目を隠して目を閉じた。何が始まるんだろう。

 無の時間が少しだけ続いた。

「ゔ…あが……ぐぉ………」

(死んだ…!?何もしていないのに!?あんな事ができるのは神くらいのものだぞ!?……まさか!!)

「…リオン?リオン!おい!リオン!!」



 やっと見つけた。長年探し続けてきた僕達の宝。

 早く長に知らせなきゃ。

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