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あちらから覗く者にはご注意を……


私の部屋にはなにかがいる

奴は窓から私を睨んでいる

窓に近づくと姿がハッキリしてくる

奴は小さな女の子、そして私を睨む小さな子供。

窓に写る奴の場所を見ても実際には何もいない、気配もない。窓からの気配はあるのに……

一体なにものなのだろうか?

私は窓に近づくと、奴は消えた

しかし……今度は逆に部屋中から気配がする。

奴は場所を変えて私を睨む、にらみ続ける。

鏡の中から、電球の中から、ロッカーの中から、扉の向こうから……

決して奴は笑わない、泣かない、怒らない

私が奴に何かしたと言うのか?

私にはわからない

奴が私を睨む理由がわからない。

一体なにをしたと言うのか?

私を睨むのをやめてくれ!!やめろやめろやめろやめろやめろ!!

私が一体お前になにをしたと言うんだ!

私は恨まれるようなことはしていないはずだ!!

私が奴を睨み返すと……奴は、笑った

口を大きく開け、目を細め、自らを押さえるように自らの体を抱きしめている……!!

奴は鏡の中の私に手を伸ばしてくる、そして鏡の中の私の首を……!!

私は布団の中に隠れるように逃げ込んだ

鏡が割れる、破片が私に降りかかる

私は決して外を見ない、ドアの外から気配がする……!!私以外住んでいないはずなのに!!

夜、奴はついに私に近づき接触してきた

奴は今まで一度たりとも直接でてくることはなかった

私が布団に入ってから、一体何時間たったのだろうか?

奴の気配は、無い

いや……?本当に奴はドアの前にいたのか?

実際はドアの前にいなくて、鏡は偶然で割れただけじゃ?

朝になれば、奴は消える。

いつもそうだったじゃないか!!

朝になっただろうし、最初からいないなら

もう安全ってことじゃないか!!!!

私は布団からでようと布団をめくりながら気づいた

気づいて、しまった

…………奴には、気配が無いときがあったじゃないか。

奴は、割れた鏡の破片の上で、私を見ながら笑っていた……

そして


はてさて、彼は一体どうなったのでしょうか?

殺されてしまったのか

はたまた

死ななかったのか


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