蜘蛛
今何してるの?
ねぇ私は今何してるの?
私はね?貴方のことを探しているのよ!
ねぇねぇどこにいるの?
いつの間にか居なくなっちゃってさぁ。
私はね、貴方のことを探しているの!!
貴方は私を裏切った。
私はね、貴方を裏切らない。
だから一緒にずっといよう!!
今度は逃げられないようにしてあげる!
首輪だけじゃ貴方は逃げてしまうから。
せっかくそれだけにしてあげてあとは自由に仕上げていたのに……。
え?
そんなの自由じゃないだろって?
え、十分自由だよ!
貴方にはね、私だけを愛でて、私だけを愛して、私だけを見つめて、私だけを信じてくれればいいの。
でもね、太陽は見たいよね?
私も大好きなの!
あんなにも光輝いて皆に等しく愛を、優しさを……
だから私はね、この世で一番だいっきらい。
等しくなんて必要ない。
均等なんて知らない。
私だけを照らし私だけを暖かくすればいい。
でもそんなのは無理に決まってる。
でも私は貴方にはそうなって欲しかった、だから太陽と私以外、そしてある程度の自由を貴方に与えたの。
でも貴方は逃げた、逃げてしまった。
……フフ。
アハハ、やっぱり貴方も私と一緒なんだ!
嬉しい、大好き、愛してる!!
大丈夫!
今度は地下にしてあげる!
動けないように両手を切って、足は……そうね、もぎ取ろうかしら?
蟹の足みたいにね!チョキチョキ〜ン!!
……なんちゃって。
そんなことしないわよ、大丈夫安心して。
もぎ取りなんかしないから、でも縄では縛るわ。
鬱血するくらいに、
それで貴方の足が腐り落ちるのを待つとしましょう。
今度は逃がさない。




