Extra2
<The characters>
登場人物
※盛大なネタバレを含む※
【Other file 4】
・テオドール・ティリット(テオ)
年齢:27歳
身長:177センチ
容姿:垂れ目の赤い瞳に茶髪。眼鏡を持ち歩く。
備考:万屋『カーシュナー』の二代目店主。かつては魔装具開発に関わった研究者であり、家族を殺され幼いころから研究に携わってきた過去を持つ。そのせいか、若いころは性格が荒れていた。魔装具という媒体なしで魔術を扱える逸材。「人の魔物化を阻止する」というただひとつの使命のために行動を開始する。怠惰であるのは半ば意図的であり、実際は困っている者を見捨てられないお人好しな性格。運動神経は抜群だが、カナヅチであるという弱点がある。
・イザード・シェルヴィー
年齢:40代
身長:189センチ
容姿:大柄でちょっと肥満気味。茶髪で警備軍の制服を着用。
備考:警備軍治安維持隊の隊長。軍最高顧問の息子でもある、根っからのエリート。だがその実質はただの肥満おじさん。イシュメル、エルバート兄弟とは幼馴染であり、それが縁でテオとも幼少時からの付き合い。なんだかんだテオの手助けをして、好き勝手やっているダメ軍人。しかし人望はある。
・エルバート・C・ブロウズ
年齢:22歳没
身長:170センチ
容姿:茶髪、茶色の瞳。大人しめの容姿。
備考:テオの人生に多大な影響を与えた男。大統領アレクシスの息子でイシュメルの年の離れた弟。しかしそれらすべてを捨てて、エナジー研究者になった「変人」。幼いテオを何かと気にかけ、彼の研究塔脱出を手引きし、下町で『万屋』業を始める。極度の運動音痴。コーヒーを何よりも愛し、書や音楽、絵画など芸術方面に優れた才能を持つ。テオのことを弟のように大事にしてきたため、テオもカーシュナーには頭があがらない。
・エリオット・オースティン
年齢:20歳
身長:179センチ
容姿:色素の濃い(=黒)髪に緑の瞳。帯剣している。
備考:ジェイク傭兵団に所属していた傭兵。団が壊滅して重傷を負っていたところをテオに助けられ、そのまま手伝いをしている。今では完璧に主夫業をこなしている。ベレスフォードの有力貴族であるオースティン伯爵の長男。傭兵としての剣術の才能は抜きんでており、多少の無茶でもそつなくこなす。エナジーの耐性が低いらしく、よく乗り物に酔う。弱動物アレルギーは改善しつつある。感情移入しやすい、優しい性格。八月一日生まれ。
・チコ
年齢:不明
身長:15センチ
容姿:金色の目、首下に豊かな毛を持つ大型リス。
備考:リス型の魔物の幼体。なぜかテオらに懐き、飼うことに。口から火のブレスを吐き出す、戦うマスコット。最近ではエリオットの上着のポケットが定位置になっている。エナジーの流れを読むことができる。
【File one】
・グレン
年齢:24歳
身長:169センチ
容姿:痩身ながら筋肉質で引き締まった身体。いわゆる細マッチョ。
備考:下町の自治長の息子。実際に住民たちとのコミュニケーションを取り、情報通達を担っているのは彼である。そのため下町の住民たちのことは大体把握しており、良い兄貴分として慕われている。後の下町奪還作戦で、指揮官として参加する。
・ハワード
年齢:37歳
身長:181センチ
容姿:大柄。顔の彫りが深い。
備考:下町の東組組長。例年、「青い鳥色」組を率いて地域別体育大会に出場している。暑苦しいほどの熱血気質で、テオはうんざりしている。基本的に声のボリュームが大きすぎる。この組長に感化されてか、東組の住民はみな熱血。下町奪還作戦にも参加し、怪力を活かして作戦に貢献した。
・北組組長
備考:北組、「ぱんだ色」組を率いる。じゃんけんでチョキを出したことによって、見事テオを獲得した。
・西組組長
備考:西組、「しろくま色」組を率いる。彼は後悔した、なぜあの時自分はパーを出してしまったのかということを。
・南組組長
備考:南組、「ワインレッド色」組を率いる。今年こそはと勇んだものの結局テオを獲得できず、赤ワインを浴びるほど飲んだとか飲んでいないとか。
・レナード
備考:魔装具開発に携わった研究者の一人。テオの両親を殺し、テオを研究に引きずり出した張本人。以前の騒動でテオに摘発され、イザードによってしょっ引かれた。以後、大統領の指示で更迭されている。
・自治長
備考:下町の自治長で、グレンの父親。
【File two】
・カレン・トラジェット
備考:トラジェット子爵家令嬢。子爵家は医者の家系として有名。しかし魔装具技師になるのが夢で、テオに弟子入りを申し出る。自ら魔装具を壊すなど、知識はある。
【File three】
・リオノーラ・オースティン(リオ)
年齢:16歳
身長:152センチ
容姿:色素の濃い(=黒)髪に碧玉の瞳。背の半ばほどまで髪が長い。
備考:オースティン伯爵家の娘で、エリオットの妹。人前では極度の恥ずかしがり屋だが、親しい者の前では僕っ娘でブラコンの本性が露わになる。聞き分けは非常に良い。最初はぎこちなかったイアンとの仲も、ここ最近で急接近している。伯爵家の娘という重圧で潰れかけることもあるが、それでもいつも笑っている気丈な少女。料理が苦手だったが、努力して美味しい料理をお兄様に食べさせたいと奮闘中。
・ウォルター・オースティン
年齢:40代
身長:170センチ
容姿:色素の濃い(=黒)髪に緑の瞳。
備考:外交交渉を担当する大貴族であるオースティン伯爵。エリオットとリオノーラの父親。異郷の血を引いているため、髪の色などにその特徴が現れる。子供たちのことを一番に考える愛情深い父親。釣りが趣味という庶民的な一面もある。
・イアン・コールマン
年齢:17歳
身長:167センチ
容姿:金髪で細身の青年。
備考:音楽家として由緒あるコールマン男爵家の嫡男。ヴァイオリニストとして才能が高く、学生管弦楽団のコンサートマスターに選出された。平民生まれのために礼儀正しく、嫌みがない。リオノーラにほのかな恋心を抱き、彼女を守るために男気を見せるようになる。本来は争いを好まず、運動もそれほど得意ではない。
・ヨシュア
年齢:不詳(おそらく20代前半)
身長:172センチ
容姿:茶髪、すらっとした姿勢。
備考:暗殺や諜報活動といった裏仕事を引き受ける男。表の顔は手品や音楽で人を楽しませる芸人。物腰が柔らかで丁寧。テオたちの前には怪盗を装って現れたため、今でも怪盗と呼ばれることがある。テオたちに興味を抱き、協力を申し出た。「その道のプロ」としてテオは信頼を寄せている。身軽で戦闘技術も高いが、エリオットやテオには遠く及ばないことを自覚している。正体は謎である。
【File four】
・アレクシス・D・ブロウズ
年齢:60代後半
身長:166センチ
容姿:老年ながら背筋は真っ直ぐ。実年齢よりいくらか若く見える。
備考:ベレスフォード共和国の大統領。三十年近く前に初めて当選して以来、六期連続で大統領職にある傑物。エルバートとイシュメルの父親。初期政策はエナジーによるエネルギー転換であり、見事に成功。しかし人間が魔物化することが発覚して以降、エネルギー政策は控え気味になっている。不器用なので分かりにくいが、本当は二人の息子を大事に思うただの父親である。
・キースリー
年齢:50代
身長:170センチ
容姿:痩身で頬も痩せこけている。陰気くさい。
備考:大統領補佐官。長年に渡ってアレクシスの補佐を務めている。有能だが覇気がなく、陰気だというのがもっぱらの印象だが、それは化けの皮。実際は野心家で、人の命を軽んじる残虐な性格。レナードの上司で、自身もかなりの研究者。テオですら知らない事実を知っている。彼なりの「正義」に則ってクーデターを引き起こした。
・ブリジット国王
備考:ブリジット王国の王。自分の息子の起こした罪を揉み消したことで、テロリストを生み出してしまう。
【File five】
・スペンサー
年齢:50代
身長:172センチ
容姿:生まれつきの白髪でひとつに結い上げている。
備考:首都コーウェンの繁華街で、傭兵向けに武器を融通している武器商。下町周辺の傭兵の状況に詳しい。ジェイクの兄で、元はジェイク傭兵団の一員だったが、腕を負傷して今の商売に移った。しかし現在でも剣を振り回すことくらいはできる。手先が器用で、子供用におもちゃを造ることもある。
【Other file 5】
・ナディア・オースティン
備考:オースティン伯爵夫人で、エリオットとリオノーラの母。少女のようなあどけなさと、貴族の女性としての気品を併せ持つ。無理する夫と息子を献身的に支える、良き母親。料理が上手。
・セルウェイ
備考:オースティン伯爵家の老執事。エリオットを「お坊ちゃま」と呼んで慕う。
【File six】
・ロウ
備考:首都で「出稼ぎ」と称して盗みをはたらくコソ泥。五年も警備軍を撒いている割にはどことなく抜けていて、憎めない。恋人との間に子供ができたことをきっかけに、泥棒稼業から足を洗う決心をしたリア充。
【File seven】
・ラッセル
備考:首都の国立図書館に勤める職員。テオとは以前からの顔見知り。具合の悪い妻のために花探しを依頼する。
・ユリ
備考:ラッセルの妻。病院に勤める。エナジー耐性が低く、体調を崩しがち。自分の名と同じ名のユリの花を好む。
【File eight】
・ティリット博士
備考:テオの父親。エナジー研究者の一人。テオの能力が利用されることを拒んだために、レナードにより殺される。
・母親
備考:テオの母親。忙しくあまり家に帰れない夫の分も、テオを育てていた。お腹には第二子が宿っていたが、もろとも殺されてしまう。
【File eleven】
・ブルーノ
備考:下町開拓の巨匠。足を悪くして、隣街に住む娘夫婦のもとへ引っ越した。娘夫婦は宿屋を営んでおり、そこに泊まったテオたちに雑用を頼んでくる。イザードとも顔見知り。
・エイダ
備考:ブルーノの娘で宿屋の女将。強引さは父親譲り。夫が漁で宿を空けている日中、ひとりで宿を切り盛りしている。
【File twelve】
・イシュメル・D・ブロウズ
年齢:40代半ば
身長:180センチ
容姿:短い茶髪。隻腕で右腕がない。年齢不詳の若さを持つ。
備考:ジェイク傭兵団の副長でブレーン。かつては「双刀使い」として勇名を誇ったが、魔物との戦いで死亡したと思われていた。実際は右腕と引き換えに生き延びており、エリオットたちと再会する。大統領アレクシスの長男でエルバートの兄。ジェイクとスペンサーに誘われ、出家して傭兵になった。エリオットの師で、剣術や勉強は一通り彼から教わった。非常にストイックかつ勇猛果敢で、精神的にも頼りになる。左腕一本で振るう剣戟は苛烈を極め、おそらく最強である。
【Other file 6】
・ジェイク
年齢:40代没
身長:200センチ
容姿:筋骨隆々で大柄。大剣を扱う。
備考:ジェイク傭兵団の団長。首都の下町の出身。三十年近く前、兄のスペンサーと友人のイシュメルとともに傭兵団を設立。団員を増やしながら魔物討伐をこなし、少数精鋭ながら首都周辺で最も名のある傭兵団に成長した。野盗にさらわれかけた赤ん坊を成り行きで助け、エリオットと名付けて育てた、エリオットのもうひとりの父親のような存在。
【File fourteen】
・ゼノン
備考:アスピン村の木こり。魔物討伐をしてくれたテオたちを泊めてくれる。
・フィーネ
備考:ゼノンの娘。初恋の相手のシーザが街を出たきりになっていることを気にかけている。本当はシーザのことが今も好き。
・シーザ
備考:アスピン村出身の若者。フィーネのために強くなりたいという想いから傭兵になる。シーザには好きな子がいると思ってフィーネは身を引いていたが、実際はそのフィーネが好き。
・バーロウ
備考:アボットの街を拠点とする傭兵団の団長。シーザが所属している。
【File fifteen】
・リック
備考:ノーマンの街に住む少年。街を盗賊に占拠され、人質に取られた姉たちを助けるために協力を依頼してくる。
・ハンネス子爵
備考:ベレスフォード共和国の中部地方を領地としてもつ貴族。ノーマンの街も、ハンネス領にある。
・ダンカン
備考:盗賊団の長。元は傭兵で、食い潰れて野盗に身を落とした。
・リックの姉
備考:人質になっていた女性。エリオットの傷の止血にとハンカチを渡す。
【File sixteen】
・下町の女性
備考:万屋の留守を預かっていたリオノーラとイアンに依頼をしてきた女性。リオノーラやイアンとも顔見知り。
・貴族の令嬢
備考:リオノーラをいじめる少女たち。エリオットの素性への反感やリオノーラの出自への嫉妬から、何度も嫌がらせをする。
【File seventeen】
・ゲラン
備考:マレイの街に駐在する警備軍治安維持隊の部隊長。
【File eighteen】
・メレディス・ミューン
備考:ミューンの街を治めるミューン伯爵の娘。ドレスの着用権をめぐっての決闘に、エリオットの助力を頼み込む。
・ラーラ・エレイン
備考:ミューンの隣街、エレインの街を治める伯爵家の娘。同じくドレスの着用権をめぐって決闘に乗り出す。
【File nineteen】
・セイラ
年齢:18歳
身長:164センチ
容姿:豊かで癖のある金髪。アメジストのような紫の瞳。
備考:旅の劇団『エース』の踊り子。以前首都で講演を行った際にエリオットと出会い、親しい間柄になる。両者ともに意識しまくりで恋人同然だが、本人たちは自覚がない。儀礼剣による戦いもこなす。
・ガイア
年齢:39歳
身長:188センチ
容姿:大柄。イザードと違って肥満体型ではない。
備考:劇団『エース』の団長。どことなくジェイクに雰囲気が似ている。傭兵あがりで、剣の腕は今もなかなかのもの。テオたちに代わってエナジーの源泉の停止作業を引き継いだ。
【File twenty】
・ウォード
備考:ネルザーリの街の町長。次々と魔物化していく住民たちを、断腸の思いで討伐していた。
【File twenty-five】
・ユーイン
備考:大勢の弟妹を抱える長男。傭兵たちに捕らわれながらも、気丈に弟妹達を守っていた。
・エナジー研究者
備考:かつてのテオの同僚。人の魔物化実験に協力していた。