出会い
俺がこの世界に来て大分経った俺は霊界(精霊が住んでいる所)でずっとのんびりしていたけど四大や他の精霊が人間と契約しているのを見て俺もしてみたいと思い霊界を抜け出して人間界をさまよっている
「出来る限り早く契約者探さないとディーネ達に見つかると厄介だ」
「あー何所かに俺と契約出来そうなやついないかなー」
と旅に出てから何度目か分からなくなるほど言ってきた言葉を空を見上げて呟いたとき空の様子がいつもと違うことに気付いた
「あれは・・・」
この空は何度見ても好きになれないこの空は炎が燃え上がっている空だから・・・
「間に合うかわからんが行ってみよう」
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村に着いた時にはもう家はすべて焼け落ち人の気配が薄かった
「まだ生きているやつがいるはず・・・探そう」
それから3時間ほど探し回って誰も見つけられずもうダメかと思っていた時
「た・・・け・・・」
微かに声が聞こえた
「どこだ・・・どこにいる?」
風の精霊術を使い周囲の音を集める
「たす・・・けて」
後ろの瓦礫の山からだ!!!
急いで土の精霊術を使い瓦礫を退かす
「大丈夫か!?」
抱き上げて見ると10~12歳位の女の子だった
ドクン・・・ドクン・・・
「っ!!・・・この子なら俺と・・・いや、今はこんなこと言ってる場合じゃないな」
水の精霊を使い傷を癒す
「ふぅ、とりあえずこれで大丈夫だろう。後はゆっくり休ませよう」
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side???
その日の朝はいつも通りの朝でした
私は王立精霊魔術学院中等部に通う1年生今は春季休暇で実家に帰ってきていますだからもうそろそろ2年生です。
でも私は精霊魔術学院に通っているにも関わらず契約精霊がいないんです。
そのせいで私は落ちこぼれ扱いです精霊魔術は誰にも負けないんですが契約精霊がいないことはそれだけで劣等生の証みたいなものです。
中等部までは国民全員が通うことが義務なので大丈夫ですが高等部に上がる時に契約精霊がいないと進学できません。
早く契約したいのですがパートナーが見つかりません。
私の実家の近くには霊界と繋がっているとされる精霊の森があります。
春季休暇は毎日そこに通い契約精霊を探す日々です。
「はぁ・・・今日もダメだったなぁ・・・」
いつもと同じ結果に終わり肩を落として村に帰ろうとすると村から火の手は見えました
「え、何で・・・」
私は茫然としながら村を見て回りました。
「そんな、お父さんー!!、お母さんー!!、ミイちゃーん!!、ゲンさーん!!、誰かいないのー! ?」
叫びながら歩いていたせいか少し大きめの石に躓いてこけてしまいました
その直後瓦礫が崩れ私の上に落ちてきました
「あぁ・・・誰か・・・助けて・・・」
「誰でも・・・いいから・・・たす・・けて」
そこで意識が途絶えました
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・・・温かい
なんだろうと目を開けるとそばに男の人?が座っていました
ただ一つ言うならばその人?はとてもかっこよかったです。
その人?は私が目を覚ましていることに気がついたのか此方を見て言いました
「気がついたんだ、大丈夫?」
side out
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「気がついたんだ、大丈夫?」
少女に水霊術を使った後近くにあった森で休ませていると少女が目を覚ましたので声をかけると
少女は驚いたように跳ね起きた
「え、え、ここはいったい何所てすか?」
「落ち着いて、落ち着いて。ここは君の村の近くの森の中だよ」
「は、はい」
「あの~私は瓦礫の下敷きになったんじゃぁ?」
「あーそれね俺が精霊術を使って助けたんだよ」
「精霊士の方でしたか。ありがとうございました」
「うん?何か勘違いしてないか?俺は精霊士じゃなくて精霊だぞ」
「え、え~~~~~~~~!!!!!」
人型の精霊は四大様だけのはず他に人型の精霊なんて・・・まさか
「あの、貴方様はもしかして原初精霊様ですか?」
「うんそうだね。人間はそう呼んでるね」
まさか本当に原初精霊様だなんて
「あの、どうして助けてくれたのですか?」
「そんなの簡単だよ。君が俺と契約出来る人間だからさ」
「まさかそんな私は落ちこぼれなんですよ私なんかが原初精霊様と契約だなんて・・・」
「君が落ちこぼれだろうとなかろうと関係はない君が契約したいかしたくないかだ」
「どうする?」
私はずっと契約を望んでいた・・・でもいきなり契約しようだなんて・・・
しかも相手は原初精霊様・・・どうすればいいの・・・
「私は・・・契約したいです」
「そうかなら契約を始めよう」