こんなメリーさんは嫌だ!
メリーさんからの電話自体イヤですけど、こんなだったらもっと嫌だなっていうのを考えました。
その1。
――プルルルルルッ。
突然携帯が鳴りだした。
画面には『非通知』の3文字が。
なんだか不気味だな、と思いつつも、出なければ相手に失礼なので通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『もしもし。私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの』
いきなりかよっ!!
そこはだんだん近づいてこいよ。着いてから電話してどうすんだよ!!
その2。
――プルルルルッ。
突然携帯が鳴りだした。
画面には『非通知』の3文字が。
なんだか不気味だな、と思いつつも、出なければ相手に失礼なので通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『もしもし。私、メリーさん。今、ブラジルにいるの』
遠いよっ! 地球の裏側じゃねーかっ!! 着くまでにあと何回電話来るんだよ!!!
その3。
――プルルルルッ。
突然携帯が鳴りだした。
なんだか不気味だな、と思いつつも、通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『もしもし。私、メリーさん。今、下水道の中にいるの』
来ないでぇぇぇぇ!! いろんな意味で来ないでぇぇぇぇ!!!
その4。
――プルルルルッ。
「もしもし?」
――プツッ。プー、プー、プー。
無言電話かよっ!! 陰湿だな、オイ!!
その5。
――プルルルルッ。
「もしもし?」
『もしも――ゴホゴホッ。私――ゴホッ。メリーさ――フェックシュン!! 今あなたの――ゲボボボボボボ……』
いや、大丈夫っスか!? 無理して来んなよ。ゲロまみれで来られても迷惑なだけだからっ!!
その6。
『私、メリーさん。今、あなたのおうちの押し入れの中にいるの』
押し入れの中っ? なんでそんなところに……。確かあそこには……。
恐る恐る押し入れを開くと、血まみれの女の子の姿が。
一瞬、悲鳴をあげそうになる。
だがよく見ると、女の子の手には押し入れに保管していた預金通帳が……。
って金盗むなぁぁぁぁ!!!
その7。
「もしもし?」
『もしもし。私、メリーさん。今、喫茶店の前にいるの』
「へえ、そうなんだ。メリーさんって、かわいい声してるね」
『そ、そう……?』
「そうだよ。会って話がしたいなぁ。そこ、どこの喫茶店? そこでお茶しようよ。待っててね、すぐ行くから」
『う、うん。えっとね――』
って、ラブコメかよっ!!
まあ、これはこれでいいんじゃない?
コメントありがとうございます!
ちなみに「その6」は頂きものです。
何か意見やアイディアがあったら、ぜひ感想にください。
よろしくお願いしま~す。