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埴輪と旅する女①【会津若松編】第005回  作者: Mikiko


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埴輪と旅する女①【会津若松編】第005回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。


 2017年『単独旅行記Ⅳ』では、『松戸市立博物館(https://www.city.matsudo.chiba.jp/m_muse/")』を訪ねました。

 そこのミュージアムショップで買った「埴輪キーホルダー(350円)」です。


 デザインは、馬と人の2種類ありました。

挿絵(By みてみん)

↑『松戸市立博物館』の「オリジナルグッズ一覧」のページ(https://www.city.matsudo.chiba.jp/m_muse/goodsichiran.html#cmsg1)から(現在は販売されていないようです)。


 わたしは両方買って……。

 馬は、母のお土産にしました。

 わたしも馬の方がほしかったのですが……。

 人は、母の好みの顔じゃないと思ったので。

 ま、残り物には福があると云いますし。

 でも現在、人の方は売り切れのようですね。

 人気があるんでしょうか。

 この顔でね。

 あ、不人気だから生産が少なかったのかも。

 で、売り切れ後は、追加生産なしってことか。

 ま、仕方ないですね。

 この翌年以降、旅のお供をしてもらってます。

 埴輪だから、ハーさんと呼ぶことにしました。


 さてさて、写真も撮ったし、ハーさんには鞄に戻ってもらいましょう。

 と、そのときでした!


「ロ~ンブロゾ~」


 脳内に声が響きました。

 な、ななんじゃこの声は?


「な~にが、残り物や」


 ???。


「この顔で?

 不人気だから生産が少ない?

 失敬千万!」


 だ、誰?

 あたりを見回しますが、誰もいません。


「何をキョロキョロしておる。

 目の前におろうが」


 目の前って……。

 こいつ?

挿絵(By みてみん)


ハ「誰が“こいつ”や」

み「ひ、人の心が読めるのか!」

ハ「そうやない。

 声を出さずに会話が出来るということや」

み「どう違う?」

ハ「深く考えるな!」

み「しかし……。

 松戸の埴輪が、なんで関西弁なんだ?」

ハ「深く考えるなというに!

 物事を、ありのままに受け入れるのが、はじめの一歩や」

み「受け入れ難い」

ハ「ロ~ンブロゾ~!」

み「そもそも、それがおかしいではないか。

 黄金バットの宿敵、ナゾーのセリフだろ。

 あの、ソロバン玉みたいなのに入った」

ハ「ソロバン玉ではないわ!

 空飛ぶ円盤や」

み「だからなんで、ナゾーなのだ?」

ハ「それは謎です」

み「出発前から、頭がおかしくなったのかもしれん」

ハ「もともとだろ」

み「捨てていくかな」

ハ「くぉら!」

み「こんな人形と話をしてるとこを見られたら……。

 即、119番通報されるわい」

ハ「確かに、顔を合わせてると、声が出てしまうかもな。

 鞄にしまってもよいぞ。

 お主の目を通して、景色も見えるし」

み「なんでそんなことが出来るんじゃ?」

ハ「ロ~ンブロゾ~!

 聞くな!」

み「そもそも……。

 “ロ~ンブロゾ~”って、どういう意味よ?」

ハ「ナゾーの本名が、ロンブロゾ・ナゾーなんや」

み「は?

 そしたら、自分の名前を名乗りながら出てくるってわけ?」

ハ「そうやろ」

み「おかしいじゃないの。

 もし、和義という名前なら……。

 “か~ずよし~”とか言いながら出るわけ?

 ただのアホじゃ」

ハ「ごちゃごちゃ言うな!」

み「そもそも、おまえはナゾーじゃないじゃろ。

 “ハ~ニ~ワ”とか言うべきじゃないの」

ハ「そんなアホなことが言えるか!

 早く、腹の袋にしまえ」

み「腹の袋ってなんじゃ?

 わたしはカンガルーじゃないぞ」

ハ「腹に巻いてるやないか」

み「これは、ウエストポーチ!

 “腹の袋”って、いつの時代の人間じゃ」

ハ「うるさい!

 早くしまえと言うに。

 ほら、人が集まってきたぞ」


●黄金バット

 ↓Wikiの解説です(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%88)。

+++

 『黄金バット(おうごんバット)』は、昭和の初期の紙芝居のタイトルロールの主人公。

 金色の骸骨の姿をし、漆黒のマントを身にまとう。

 昭和40年代に漫画・映画・テレビアニメ化された。

 スーパーヒーローとアンチヒーローの両面をもつ孤高の主人公であり、一般的には死の象徴として忌避される髑髏をモチーフにしたヒーローという点で、その存在が斬新だった。

 特有の「高笑い」と共に現れる、金色のコウモリが特徴的である。

+++


 ↓アニメのオープニングも印象的です。

https://www.youtube.com/watch?v=jzeR2Te60hc


 あの高笑い、誰がやってるのかと思って……。

 調べたら、小林修さん(故人)という声優さんでした。

 見事な笑い声です。

 こんなに見事な笑い声は、小林さんと↓インコしかいません。

https://www.youtube.com/watch?v=llfEEcTcKY4


 なお、ユル・ブリンナーの吹き替えは、ほとんどが小林さんだったとか。


 しかし、黄金バット……。

 穿いてるのって、ブリーフ?


 ナゾーの名前は、チェーザレ・ロンブローゾという犯罪学者から来てるそうです。

 でも、これって苗字の方ですよね。

 ロンブロゾ・ナゾーでは、名前の方になってます。


 ところで、ナゾーの「ローンブロゾー」には、別な説もあります。

 「Lone Brotherローンブラザー」。

 直訳すれば、孤独な兄弟。

 おそらく、ナゾーは孤独だったはず。

 そして彼は、宿敵の黄金バットにも、同じ孤独の影を見ていた。

 なのでナゾーは、屈折した親近感から……。

 黄金バットを、「Lone Brotherローンブラザー」と呼んだんじゃないでしょうか?


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