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罰ゲームで百人斬りのレズに告白してみた結果 〜なんか毎日貞操の危機を感じてるんですけど!?〜  作者: はるしゃ
第一章

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第13話 先生方、もっと隠す努力をしてください ★



「えぇ〜と……とりあえず! うちの綾乃を助けてくれて、どうもありがとう」


「い、いえいえ! 大したことでは……」



謙遜しながら、私の視線は高槻先生と濃厚なキスを交わしていた美人────こと、七尾ななお浅緋あさひさんの頭上に注がれていた。

……めちゃくちゃ大きいたんこぶが、ふたつほどできている。くまさんみたいだ。



あの後、あまりにも濃厚な口付けによってぐでーんとなってしまった高槻先生に代わって、私は浅緋さんに誠心誠意説明した。


まず第一に、浮気相手なんかではないってこと。次に、私が高槻先生が副担任をしているクラスの生徒であること(しばらく信じてもらえなかったけど、氏名と学校名が記載された通学定期券を見せたら信じてくれた)。そして更に、雨に降られてしまったので急遽雨宿りをさせてもらっていたこと。



それらを丁寧に説明していると、正気を取り戻した高槻先生が、ようやくむくりと起き上がった。そして寝惚けたような顔で辺りを見回して、私と浅緋さんを視認すると───


『ごっ、ごごごごごめんなさいちょっと、ほんのちょっとだけ、失礼するわねっ!?!? 浅緋、こっち!!!!』


と顔を真っ赤にしてバイブレーション並に震えながら、浅緋さんを引きずって別室へと移動していった。



そしてそれから20分ほどが経過すると、ふたりはようやく私の待つリビングに戻ってきてくれた。高槻先生は、なんかやたらとスンっとしたような顔をして、浅緋さんは頭にめちゃくちゃ大きいたんこぶをふたつこしらえていて。

……そんで、今に至る。



「いやぁ、ごめんね? えーと、乙葉ちゃん、だっけ。浮気相手と勘違いしちゃうだなんて……そんなわけないよねー! ヘタレの綾乃がJKに手出せるわけっでででででで!!!」



机の下で太ももをつねられている浅緋さん。もちろんつねっているのは高槻先生だ。……わぁ、めちゃめちゃ据わった目をしてる。


さっきまで動揺してた高槻先生だけど、まあいつもはクールで凛々しいキャラだもんね。今の20分の作戦会議(?)で調子を取り戻したんだろう。


私はそんな冷静な高槻先生の目をじっと見つめて、さっきからずっと気になっていたことを尋ねようとする。



「えっと、高槻先生」


「ひゃいっ!?」



……うん、全然冷静じゃなかった。

めちゃくちゃ覚悟決まった顔してたのに、話しかけたらすぐに瓦解して裏返った声を披露しちゃった先生に、私は同情の眼差しを向ける。ちなみに先生の隣に座る浅緋さんは大爆笑していた。


先生は浅緋さんを肘で小突きながら、んんっと咳払いをして、



「え、えっと。なにかしら、天沢さん」



授業内容でわからなかったところを質問されたときみたいに、冷静に尋ねてくる。やっぱり凛々しいと先生っぽいな。



「興味本位なんで、嫌なら答えなくてもいいんですけど……先生とえっと、浅緋さん?は、付き合ってるんですか?」


「どっどどどどどうしてそう思うのかし───」


「だってさっき、めっちゃべろちゅーしてましたし」


「べ、べろっ!?!?」



だって見たもん。嘘じゃないもん。

私がキラキラとした眼差しで見つめると、先生はうっ……と仰け反った。

そして、「あさひのっ、あさひのせいじゃないのっ!」とか小声で叫びながら、隣の浅緋さんをポカポカと殴っている。浅緋さんはごめんてー、とか言いながら先生の頭を撫でていて、これっぽっちも反省していなさそうだ。


浅緋さんは先生の髪を指で梳きながら、私の方を向いてあっけからんと答えた。



「うん、付き合ってるよ」


「あ、あっ、浅緋ーーー!?!?」


「ごめんごめん、でももう隠しようないじゃない。じゃあなに、セフレとでも言うの? やーん私傷ついちゃうなー」


「ば、ばかっ! そっちの方が断然不健全じゃない! さっき言ったこと忘れたの!? 私たちはただのルームシェアしてる友達で、今日は浅緋が飲みすぎちゃったからつい、その、……き、す……しちゃっただけだと言えって言ったのに!!」


「もう28歳で、それ以上のことを私と何十回もしてるのに、まだキスって言うのすら恥ずかしいんだよこの子。ね、うちの彼女あやのかわいくない? 乙葉ちゃん」


「あーーさーーひーーー!?!?」



先生、その、もう無理ですよ。さっき20分間も作戦会議してた内容を今ここで先生が喋っちゃったわけですし……。

そんな思いを言外に、生暖かい目で先生を見つめる私。


そんな視線に気づいた先生は、真っ赤にしていた顔をすぐに蒼白にし、頭を抱える。ぶつぶつぶつ……と何かを呟いているので耳を澄ますと、「わいせつ……淫行……解雇……懲戒免職……」と不穏な言葉をつらつらと並べている。……さすがに可哀想になってきた。



「あ、あの、先生。私、今日見たこと別に誰にも言いませんから」


「ええそうよね……わざとではないとはいえ、聖職者である私が恋人とみだらな行為に耽っているところを、生徒であるあなたに見せつけてしまったのに、誰にも言いふらすな、ただで黙っておけなんて虫が良すぎる話だと私も思うもの。もちろん天沢さんが望むのなら私はなんでも─────えっ?」


「脅したりもしないですから! 少しは生徒のこと信用してください!」



なんでもって聞いて、それって英語の期末試験の解答も要求したらくれるってことぉ……?とか聞きたがってる悪乙葉を心の奥に押さえつけてそう言うと、先生の真っ青な顔色が少しマシになった。ほんと……?って顔で私のことを見上げてる。……ちょっと涙目になってる、ほんと可哀想。


こんな状態の先生から何かを脅し取ろうなんて、私にはそんな真似到底できない。ってか恋人である浅緋さんの前なんだから、できるわけない。


でもまあ、ちょっと惜しいことしちゃったかなー、夏希や一織なら全力で弱みを握るんだろうなー、とかはちょっと考えちゃうけど。


すると、浅緋さんがむっとした顔で先生にデコピンする。



「なんでもとか軽々しく言うんじゃないわよ、綾乃。巨乳美女教師とかいうエロカテゴリにいる綾乃がそんなの言っちゃったら、乙葉ちゃんだってよだれ垂らして綾乃のおっぱいに飛び込むに決まってるじゃない」


「飛び込みませんからね!?」



この人風紀乱れすぎてない!?期末試験の答案もらおうとしてた悪乙葉がめっちゃいい子に感じるんだけど。


そんな浅緋さんの全く意味を持たない忠告は耳に入っていないようで、先生はでも……と頭を抱えてる。どうやら、やっぱり私のことを信じきれていないみたいだ。


でもそりゃそうだよね。高槻先生は学校じゃ結構人気な先生なのに、私が一言先生ってレズなんだよーとか、彼女とDキスしてるの見ちゃった笑とか言っちゃえば、今まで築き上げてきたイメージや立場は一気になくなっちゃうわけなんだから。


その恐怖を、私はよく知っている。てかつい最近味わった。

……百人斬りのレズと名高い一織とデートしてたところを、クラスメイトの茉梨ちゃんに見つかっちゃったときにね!!


あれは私のクラスでの立場が茉梨ちゃんよりちょっと上だったこととか、玲緒奈っていうクラスの女帝が私の味方についてたからなんとかなったけど、先生っていう生き物は常にひとりで戦わなきゃいけないんだ。


そう思うと、めちゃめちゃ怖いだろうな、と感情移入してしまう。玲緒奈とか夏希みたいな最強の矛と盾がいない学校で、一織レズと付き合ってることをバラされるみたいなもんでしょ?……怖すぎ。


さすがに同情しちゃった私は、未だに頭を抱えて放心状態みたいな先生のために、仕方なく白状してあげる。



「てか、安心してくださいよ。私だって……その、女の子と付き合ってますから。気持ちはよく分かりますし、絶対に言いませんって」


「……………………へ??」


「あれ、乙葉ちゃんもなんだ。いがーい」



うん、まあこれくらいのカミングアウトならいいでしょ。付き合ってる相手とかは、聞かれても絶対に答えないけど。


私の正直な告白に、先生は少しずつ瞳に生気を取り戻す。



「ほ、ほんと……?」


「はい、ほんとです。……大体、こんなリスキーな嘘つきませんって」



先生は玲緒奈によく雑用を任せてるから、その中で私が2年A組の一軍ポジってことはよく知ってるはずだ。そんな一軍の私がこんな嘘をつくなんてハイリスクノーリターンなことしないってわかってくれるはず。


私の予想通り、先生はみるみるうちに顔色を回復させていく。そしてぱぁっと顔を明るくさせて、私の手をぎゅーっと掴んでくる。



「天沢さん、愛してる……!!」


「先生それはさすがに語弊───」


「あらあら、目の前で浮気とはやってくれるわね……乙葉ちゃん?」


「私が悪いんですか、これ!?」



そんなこんなで、高槻先生騒動は一瞬にして幕を閉じた。

その後はほぼ解散!って感じで、雨に濡れたままだった先生はお風呂へ、私は髪を乾かすために浅緋さんからドライヤーを借りた。


ぶおーんと爆音を轟かせながら髪を乾かしていると、視界の端で浅緋さんがこちらに手を振ってきていた。

なんだろ?とドライヤーの電源をオフにする私。


すると、浅緋さんはカードケースから一枚の紙を取り出して、こちらに渡してきた。



「乙葉ちゃん、さっきはうちの子のためにありがとね。これ、私の連絡先」


「え、っと……ありがとうございます?」



手渡されたのは、浅緋さんの名刺だ。七尾浅緋って名前の下に、メールアドレスと電話番号が記載されている。



「同性同士で付き合うって、乙葉ちゃんの年頃だと悩みも多いからね〜。なにか悩んだりしたら、そこから連絡しといで。お姉さんが力になってあげる」



……今更、付き合ってるのは罰ゲームで告白した相手で、好意も何もありません。悩みがあるとしたら好きでもない相手からのセクハラです!なんて言えるわけないよね……。そんなの言えたら、罰ゲームを提示された段階で夏希に抗議してるわ。


私は浅緋さんの名刺をありがたく頂戴すると、きっと一生連絡することないんだろうなーなんて思いながら、財布の中にしまった。

すると、浅緋さんはにっこりと笑って続ける。



「あと、彼女とは違う女から抱かれたいって気持ちになったときにも、連絡してくれていいからね」



やっぱり破り捨てていい?









✝︎








朝まで大雨の予報ってなわけで、結局その日は先生と浅緋さんの家に泊まらせてもらうことになった。


お母さんには玲緒奈の家に泊まることになったーなんて説明しておいたけど、「もっと早く連絡寄越しなさいよ! あんたの分の晩ご飯どうするわけ!」って耳がキーンとなる勢いで捲し立てられてしまった。……やっぱり、先生の家に泊まるって正直に言って、先生に電話に出てもらった方がよかった?……いやさすがに、一晩泊めさせてもらうのにこれ以上迷惑かけらんないよね……。


寝室はもちろん先生と浅緋さんが使うので、リビングに来客用の布団を敷いてもらった。埃っぽかったらごめんなさいね、とか言われたけど、全くそんなことない。むしろめちゃめちゃいい匂いがする。浅緋さんはともかく、先生は几帳面そうだもんなぁ。




枕が変わると眠れなくなる、案外繊細な気質の持ち主である私は、夜中の2時を回ってもなかなか寝れずにいた。



「……んん……といれでも、いくか」



あえて独り言ちてみる。思ったよりも寝惚けた声が出て、体は眠りたがってるのかなーとか考えながら、ゆっくりと上体を起こす。


えーと、トイレはどこだろう。あ、あれかな。

リビングの扉を開けて廊下に出た私は、奥の方にW.C.と看板が掛けられた扉を見つけた。


スマホのライトで照らしながらゆっくり廊下を進む。すると、どこかからすすり泣く女性のような声が聞こえてきた。

……え、おばけ??


びくびくしながら歩いていると、ある一室の扉が微かに開いていて、薄明かりが漏れていることに気づく。声がしているのはそこからみたいだ。私はスマホのライトを消して、微かに開いた扉に近づいた。



────すると。



「んっあ、やらぁっも、もぉっ」


「ほらほら綾乃。ちゃんと腰振らないと、深くイけないよ?」



間接照明に照らされた部屋で、仰向けに横になった浅緋さんの腰の上にまたがっている、一糸まとわぬ高槻先生の姿があった。

先生とは対照的に、浅緋さんは部屋着のボタンを胸元まできっちりと留めている。そのせいで、先生がより……その、淫らに見えた。


……っていやいやいや、何してんの!?!?



「あま、さわしゃん、がっ……んぅぅぅっ! ふぁぁ」


「ほら、集中しないから浅イキになっちゃった。ごめんなさいは?」


「ご、ごめん、なさっぁぁぁっあ、んっふ、ぁ」



どうやら浅緋さんが自分の腰くらいで指を立ててるみたいで、それをまたいでる先生が、自分で腰を振って抽挿してる……っぽい。部屋のなかは薄暗くて見えにくいから、予想だけど。……いや見えにくくていいんだけどさ!



「乙葉ちゃんなら、もう寝たんじゃない? それともそのやらしい声、自分の生徒に聞いて欲しかった?」


「や、やぁぁっ」


「そんなこと言って、ここめちゃくちゃ締まってるんですけど。……こーら、腰逃げないの。ちゃんと自分で気持ちいいとこ当てて?」


「ん、ぅぅぅっふぅ、やぁっん! き、きも、ちい……ですっ」


「いい子」



先生は息も絶え絶えになりながら、愛しの恋人の指示通りに必死になって腰を振っている。ぱちゅ、ぱちゅ、みたいな水音が、静寂を切り裂くように響く。


私はと言うと、その場から動けなくなっていた。

普段からは想像もつかない先生の姿に見入ってしまっていた……ってのもそうだけど、ここで歩き出して足音でも鳴っちゃえば、覗き見してるのがバレるわけで……。


どうしよう、どうしよう……と頭をぐるぐるさせていると、うっとりした顔で先生を見つめていた浅緋さんが、ふとこちらを向いた。


私と浅緋さんの目がぱちりと合う。やばい。


けど浅緋さんは、私がここに来るのを知ってたみたいに、にやぁっと笑う。

そこで、私は悟る。

このちょっとだけ開いた扉、もしかしてわざとやった……!?


私は浅緋さんの瞳から逃れるように、その場から逃げ出した。床がぎしっと音を立てるけど、快楽を得るのに必死な先生の耳には届かなかったみたいで、結局バレずにリビングまで戻ることができた。



……トイレ行きそびれた。

けどまたあっちに戻るわけにはいかないし……別にそこまで行きたかったわけじゃないから、仕方ない。寝よう!


私は布団に包まる。目を閉じると思い起こされるのは、一糸まとわぬ先生の後ろ姿……………………いや、寝れるかぁぁぁ!!!









翌朝、お世話になりましたと深々と頭を下げる(ちなみに普通に気まずくて目を合わせられないだけだ)私に、こちらこそ楽しかったわと送り出してくれた高槻先生の首元には、くっきりと鬱血の痕が残されていた。


……もうレズバレしても知らんからな!!








ご覧いただきありがとうございます!


今までの話の中で、前話だけ異様にリアクション数が多くて、みんなエロい女教師好きなんだ♪♪このドスケベ♪♪とルンルンでした。


私事ではありますが、恐らく国試合格しました。勉強の時間もなくなったわけですので(もともと勉強に時間割いてなかったけど)、これからは創作にもっと力を入れていきたいなと思っています!

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