1 恐怖のマイナンバーカード ねらわれた兄妹
監視社会目前の近未来。
国民の大勢は、はまだ監視社会になるなんて、気づいていない。
街の図書館で。
女子高校生2人が話ながら、図書館に続く階段を上っている。
恵めぐみ「マイナンバーカードって便利だよね。これ1枚で、保険証にも図書館カードにもなるし。カードフォルダーかさばらないし。」
雪「そうだね。おまけに2万ポイントもらえたし。高校生にとってはいいことづくしだよね」
△△△
図書館の小説の書架の前。
マイナンバーカードを片手に、本を物色していた恵は、20才くらいのメガネをかけたインテリっぽい男性とぶつかって、よろけた。
20才男性「大丈夫?立てる?」
と、男性は恵の手を引っ張って、起こしてくれた。その時に、恵が落としたマイナンバーカードも拾って、手渡してくれた。
「気をつけるんだよ」
とその20才のインテリっぽい男性は去って行った。
「きゃー、恵!良かったじゃん。あんなにカッコイイ人に起こしてもらえて!」
友人の雪は、1人はしゃいでいる。
恵は、しばらく、ぼーっとしていたが、気を取り直して、目的の小説を探した。
今、恵みが、ハマっている小説家は、工藤優作だった。
△△△
闇バイトのアジト。
先程、恵と図書館でぶつかったインテリっぽい20才男性は、高木遠也といった。
遠也は、恵のマイナンバーと名前を覚えていた。
遠也は、恵を闇バイトの一員にしようと目をつけた。でも、近づくきっかけがいる。
そこで、遠也は、パソコンを起動させ、
「日本政府管轄、国民データ保管集積ファイル」
にアクセスした。
恵のデータはすぐに見つかった。名前とマイナンバーを入力したらすぐにデータが出た。
沼田高校2年3組 上山恵
沼田市立図書館貸し出し履歴
……………
……………
…………
・・・
へえ、あの娘は、工藤優作の小説が好きなんだな。
高木遠也は、薄ら笑いを浮かべた。
△△△
2週間後、遠也は、恵の行動を予測して、沼田市立図書館で待機していた。
案の定、恵は現れた。それも、都合が良いことに今日は、恵は1人できていた。
遠也は、恵が閲覧用の席について、落ち着いた頃を見計らって、声をかけた。
「やあ、また会えるなんて、奇遇だね。」
恵は、目を白黒させる。
「ああ、あの時の……」
「あれっ?、その本、工藤優作?僕も好きなんだ」
「そうですか!」
恵は、弾んだ声で答える。遠也は、上手くいった!と声の中でガッツポーズをして、自分がネットで調べた工藤優作の本の情報をさも、自分が読んだように話はじめた。
30分後、遠也と恵の話が盛り上がった頃に、
「恵、お待たせ!」と、恵の兄が血相を変えて、2人の間に割り込んできた。
恵の兄は、恵を強引に引っ張って、図書館を後にした。
遠也は、後少しだったのに、と舌打ちした。
△△△
「ちょっと、お兄ちゃん、どういうこと?無理やり引っ張り出して、あの人に失礼じゃない」
「何いってんだ、恵。これで良かったんだよ。あんな奴と付き合ってたら、ろくなことがない。恵、危険だったんだぞ!」
「えっ?」
恵は目を白黒させている。
恵の兄が言った。
「あいつはな、俺の警察でも、目をつけている悪党さ。闇バイトの奴らだ」
警官の恵の兄が、諭すように言った。
恵は、危ない橋を渡っていたのねと背筋が寒くなった。
ー了ー
再掲載です。
前の短編は投稿したら削除しています。
AIなしで書きました。




